2022年12月31日土曜日

2022年走り納め

世界的にも色々あった2022年が終わろうとしています。
年が暮れるなら、走り納めをしないと。
しかし・・・
寒波襲来!
行こうかなと思っていた日に、今季最強寒波が。
秋のツーリングも雨予報で叩き潰されたんですが、走り納めもその餌食に・・・かと思いきや、思ったほど寒くありませんでした。
前日に力を使い果たしたのか!?
取りあえず走れる程度の寒さだったので、海が見たいなと南へ向かいました。
と言っても30分も掛からない距離ですが。
到着したのは明石の海釣り場。
 
 
波も風に煽られ、明石海峡大橋もなんだかどんよりしてますね。
淡路島の方に目を向ければ・・・
 
 
なんか邪悪・・・
夕景が厚い冬雲に覆われ、まるで闇に沈む直前の魔王生誕前夜みたいなドス暗い空模様になっていましたが、年の締めとしては出し尽くしで逆に良いんかな?
まぁ、何はともあれ、今年も無事に走り切りました。
来年も頑張りましょう!
 

2022年12月27日火曜日

サイトリニューアル 岡山のお城終了

サイトのリニューアルですが、岡山県のお城の分が終了しました。
 
 
岡山県で訪れたお城は21城。
備前と美作は、やはり赤松氏や浦上氏関連のお城や歴史が多いですね。
兵庫の西播磨と綿密に繋がっています。
一方で、備中は三村氏席巻の国。
三村家親がもっと長く生きていたら、備中はもちろん、美作と備前の歴史は大きく変わっていたでしょうね。
さて、次は岡山県のお城以外のスポット。
1日1スポット、頑張ります。
 

2022年12月24日土曜日

義時の最期

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が終了しました。
源氏と平家の争いはよく描かれる題材ですが、それ以降の鎌倉時代草創期、執権政治が確立されるまでを描くというのは、なかなか難しかったと思います。
主役の知名度も、合戦の華々しさが影を潜めて権力争いがメインとなってくる時代背景にしても。
しかし、さすがは三谷幸喜ですね。
自分を含め、最期まで飽きずに見ることができたという人が多かったんじゃないでしょうか。
本筋はシリアスで陰湿な権力争いながら、所々に笑うポイントを入れて間をずらしてくる、そんな三谷ワールドでしたね。
しかし、義時の最期は、異説とも言える継室伊賀の方による毒殺説とは。
史実としては、かなり陰謀論的な雰囲気さえ漂う怪しい説ですが、ドラマとしては、暗黒に染まった義時に相応しい最期かもしれません。
最後の「報いの時」という題名がぴったりの内容とも言えますが、死にゆく義時を見た時に、ひとつまみの救いが見えるような気もします。
引導を渡したのが、もうひとりの主人公とも言える北条政子であるが故に、それを感じさせるんでしょう。
死の床にありながら、尚非常な手を打とうとする義時を、死によって解放した姉の切ない優しさ。
「長く生き過ぎた」という言葉に凝縮されていますな。
そして、最後まで気付かなかったのが、13人に込められたダブルミーニング。
宿老13人による合議制という数字だけではなく、義時が手に掛けた、或いは間接的に死に追いやった13人。
秀逸ですね。
 

2022年12月21日水曜日

ついに転換

昨日、日銀の黒田総裁が10年物日本国債の上限金利を0.25%から0.5%に引き上げることを発表しましたね。
ちょっと予想外でした。
アメリカのFRBの利上げペースが0.5%に下がり、一時の円安から円高に傾いている状況でしたから、円安のピーク時よりも日銀に対する圧力は弱かったはずです。
でも、黒田総裁は、市場において事実上の利上げと受け止められるような、イールドカーブのコントロールを緩める決断をしました。
市場もノーマークだったようで、サプライズとなり、1ドル137円台から一気に130円台まで、一時的に急上昇しましたね。
1ドル150円から折り返した後、円安のトレンドは転換したという意見が多く出てきていましたが、これで円安トレンドの終息は確定でしょう。
そもそも論として、円安が進行中でも、あのゴールドマンサックスの予測が来年春に1ドル125円でしたから、一般に報じられるニュースで騒がれていたような、ひたすら円安が続くという方向性は無いというのが、市場参加者の予想だったと思うんですが、その値に到達するのが前倒しになる可能性すら出てきましたというのは、ちょっと影響が大きいですね。
 
ただ、衝撃が和らいでくるにつれて、なぜ今のタイミングでそのような決断になったかに議論が移ってきています。
市場に押し切られた形なのか、それとも出口戦略の第1歩なのか。
個人的には、ちょっとどのエコノミストが言っていたかソースが見当たらないんですが、頑ななまでに緩和に拘った黒田総裁の任期切れが視野に入ってきている状況ですから、次代への継承の一環ではないか、という意見に惹かれますね。
大河ドラマで、汚名を地獄まで持っていくと言った義時の最期を見た影響かもしれませんが(笑)
ま、異次元緩和という非常時の政策を自分の代で目途をつけ、市場機能の正常化を進めておきたいというのは、多少なりともあると思います。
影響の大きさが為替に出ているように、次の一手がどう市場を動かすか、注意が必要ですね。
 

2022年12月15日木曜日

核融合

アメリカから大きなニュースが出てきましたね。
 
 
今までの核融合というのは、核融合の下地となるプラズマ状態を作り出すのに大きなエネルギーの投入が必要で、核融合によって放出されるエネルギーよりも大きかったんですよね。
核融合は、つまりは小さな太陽を作る事なんですが、一瞬の太陽を作るために、巨大な装置と莫大なエネルギーが必要でした。
今回は、その辺りの条件は同じなんですけど、核融合という反応単体で見て放出されるエネルギーの方が上回ったことで、ようやく収支が黒字になったわけです。
今回使ったのは高出力レーザーによる手法で、核融合の試料を閉じ込めたカプセルに192本のレーザー光線を当て、高温高圧縮の状態にすることで核融合させたとのこと。
投入した2.05MJに対し、放出されたのが3.15MJということなので、1.5倍ですね。
脱化石燃料が叫ばれる中、こういう新しい技術の開発もどんどん進んで欲しいですね。
しかし、実用化にはまだまだ時間が掛かります。
それまで生きていられるかどうか・・・
ガンダム見られへんやん・・・
 

2022年12月9日金曜日

ぶらり加西鶉野

かなり前の話になりますが、ゴールデンウィークの陽光に誘われて、加西をぶらりとして来ました。
以来、まとめようと思っていたんですが、兵庫のスポットのリニューアルが終わったので、これを機に記事にまとめました。
訪れたのは、鶉野飛行場跡。
戦時中の頃は加西に飛行場があったのは知っていましたが、それが整備されたということで行って来ました。
 
日帰りツーリングではよくあることですが、例によって例のごとく、地図も確認せず出発。
大体の位置が判っているので、まずは西へ走り、加古川沿いを北上し、小野から再び西へと道を採ります。
GPSでロギングはしていたので、どう走ったかは、後のお楽しみですね。
走った事の無い県道を辿りながら、青色行先標示を頼りに加西へと向かうと、見覚えのある道に出ました。
おぉ、ここは、フラワーセンターの近く!
なかなか良い勘してるやん。
ダラダラしてから出発したので、ここですでにお昼近くです。
目に付いたコンビニに立ち寄り、サンドイッチとクリームフランスをゲット。
さてどこで食べようか・・・と、初めてスマホで位置を確認。
偶然にも、近くに北条鉄道の駅があるではありませんか。
行くしかないですね。
 
 
この北条鉄道法華口駅は、当時は鶉野飛行場の最寄駅だったようです。
基地には、航空隊員以外にも運営する人員が必要ですし、今は新明和工業という名前になっている中島飛行機の組み立て工場もあったそうですから、動員された工員も通勤に使ったんでしょうね。
今は鄙びた駅になっていますが。
ただ、この日は20人ほどとは言え、あちこちに人がいてちょっとびっくりしました。
意外と盛況なんですな。
人の多さに驚きつつ、ベンチでお昼ご飯を食べていると、
なんと北条鉄道の列車が。
 
 
生涯で初めて、北条鉄道の車両と遭遇しました(^^)
爽やかなカラーリングですな。
田舎の鉄道に遭遇すると、レア感と言うか、ラッキーな感じがあるのはなんなんでしょうね。
不思議と、今日はいい日になりそうな気がします。
 
お昼ご飯を終え、いざ鶉野飛行場跡へ出発。
駅からは、台地に上がるような感じですが、すぐです。
soraかさいへ到着すると、恐ろしいほどの人と車がありました。
バイクももちろんで、止める場所が無いかと一瞬思うほど。
このsoraかさいでは、中島飛行機が製造していた紫電改と、同じく中島飛行機が主に製造し、航空隊が運用していた97式艦上攻撃機が実物大模型として展示されています。
 
 
入館には予約が必要で、コロナ禍もあって入場規制があるという話だったんですが、入場しなくても外から姿を拝むことができたので良かった(^^)
やっぱり実物大というのは、迫力があって一味違いますね。
soraかさいを出た後は、鶉野飛行場に今も残る舗装滑走路を散策。
 
 
米軍が占領した後、自衛隊が管理していましたが、飛行場として使われた事は無かったみたいです。
真っすぐ伸びる滑走路が、この日の快晴の天気で、余計に印象的に映りました。
この滑走路周辺には、防空壕や対空機関砲の銃座、掩体壕の跡など、基地としての機能の残骸が残っています。
全部は見て回れませんでしたが、そういうのを見ると、ただの飛行場ではなく、ここは基地なんだなという感覚が強くなりますね。
当時の軍事機密であった飛行場を散策するのは、同じく軍事機密だったお城をのんきに散策しているのと、なんだか通じる気がします。
当時の厳密なリアリズムの成れの果てですからね。
そこに、何故か魅力を感じるんですな。
 
参考:
 

2022年12月5日月曜日

サイトリニューアル 兵庫の全スポット終了

サイトのリニューアルですが、ついに兵庫県の全スポットが終了しました。
 
 
最終的には、近々で訪れた2城を加え、お城は61城。
その他のスポットが102ヶ所。
合計163ヶ所で、5ヶ月半という長き戦いでした。
いや~、よくここまで1日1城、もしくは1日1スポットを続けてこられたもんだと思います。
が、最大の数とは言え、まだまだ47都道府県の内の1県にしか過ぎません。
次は、お城の歴史を調べていくと播磨とは切っても切れない関係にある備前と美作、それに備中を前身とする岡山県。
備前と美作は、播磨の名族赤松氏の守護国ですからね。
勇んで行きましょう!
 

2022年11月30日水曜日

源氏の正統、途絶える

ついにこの時が来ましたね。
「鎌倉殿の13人」の話ですが、源実朝が甥公暁に暗殺され、源氏の正統が途絶えました。
歴史的には、これによって源氏の鎌倉幕府ではなく、執権北条氏が事実上支配する鎌倉幕府になるわけです。
そして、承久3年(1221)の承久の乱を制して、上方の天皇や上皇を中心とする朝廷勢力を押さえつけ、本当の意味での武家政治が始まるわけですな。
とは言え、朝廷側の荘園制度と幕府側の守護地頭制度は、鎌倉時代の間は並立し、南北朝時代の全国上げての内輪揉めみたいな状況の火種になるわけですが、それはまた別の話。
ともかく、実朝の暗殺で源氏の正統は途絶えました。
しかし、この源氏の正統が途絶えたという大事件ながら、その原因というか動機というか、首謀者も含め、細かいところは諸説あって定説を見ないというのが、昔からなんとも意外なんですよね。
単純な公暁怨恨説から、北条義時の陰謀説、乳母夫であった三浦義村の陰謀説、朝廷復活を目指す鳥羽上皇の陰謀説まで様々。
日本史での、トップと言える権力者が暗殺された事件の中では、本能寺の変と並ぶ、理由や黒幕がはっきりしない暗殺劇ではないでしょうか。
それだけに、意外なんです。
しかも、本能寺の変の場合は、当時を生きた武将の家が江戸時代を通じて残っていたりするので、旧家からの史料発掘!なんてことに繋がる可能性はあるんですが、この鎌倉時代草創期の史料なんて、あの吾妻鏡ですら失われている部分があるぐらいですから、解明は望み薄なんですよね。
ほんまもやもやするな~
しかし、ドラマも残り3回。
その中に承久の乱があり、そして、恐らく義時の死が描かれるでしょう。
たくさんの人を死に追いやってきた義時は、天寿を全うできるのか。
実際の歴史でも、病死を基本線としつつ暗殺説などもありますから、どうなるかわかりません。
天寿を全うできないのならば、伊賀の方であるのえによる毒殺なのか、三浦義村が噛んだ陰謀となるのか、暗殺者トウがどう絡んでくるのか、あと少しの時間、楽しみたいですね(^^)
 

2022年11月24日木曜日

勝った!

勝った!
いや~、ワールドカップのことですけど、あの世界トップクラスのドイツに勝ちましたね。
前半は、引き分けの勝ち点1も難しそうな雰囲気でしたが、後半の開き直りというか、攻撃カードをすべて切ったような展開。
そして相次いで奪った同点ゴールと逆転ゴール。
痺れました(^^)
 
しかし、今回はAIによるオフサイド判定システムが導入されていますが、これは凄いですね。
開会式直後の幻の1得点目。
これがオフサイド判定によって無効になったわけですが、肉眼でリプレイを見ても判らないレベルでした。
解析画像によると、半歩分のオフサイド。
審判の目を越えますね。
なんでも、ボールの中にセンサーを入れ、センサーが1秒間に500回データを送信するそうです。
充電とか、制御とか、どうやって実現してるんでしょうかね。
詳しい解説を読みたいところです。
 
ま、そんなシステム的な興味はさておき、今夜は歴史的な勝利を祝いたいですね。
もう深夜ですけども(笑)
寝不足の日々が続きそうです。
 

2022年11月21日月曜日

FTX

仮想通貨の交換取引業者だったFTXの破綻の影響が、まだまだ続いていますね。
FTX破綻までの経緯は、この記事が解りやすいでしょうか。
 
 
顧客の資金の私的利用があったのかはわかりませんが、原因のひとつがこれ。
 
 
うーん、日本でもあったマウントゴックス事件を彷彿とさせますね。
しかし、仮想通貨に関しては、定期的にこういったニュースが出ますな。
成熟してないからと言えばそれまでなんですが、急激にお金を集めただけに、やっぱりモラルやセキュリティリテラシーの低さがどこか抜け切らない気がします。
ただ、そのおかげというかなんというか、色んな人が色んな立場で困ったであろう話が表に出てきていますね。
ちょっとニュースの羅列になりますが、まずは大口債権者のリストが公表されました。
 
 
上位50位までですが、それでも31億ドルもの債務とは。
記事にあるように、債権者は100万を超えるかもしれないと言われていますから、総額では恐ろしい額になりそうです。
そして、その債権者の中のひとつ、オンタリオ州教職員年金基金についてのニュース。
 
 
9500万ドル=133億円がゼロですか・・・
投資の分析に関しては定評のある組織らしいので、そういうところでさえリスクを見抜けなかったということでしょう。
ただ、この基金の運用額は25兆円ですから、133億円なんて微々たるもんなんですがね。
どこも年金基金が最強というのは変わりませんな。
続いては、この破綻の煽りを喰らったところ。
 
 
まぁ資金は逃げますな。
ここで丁半博打に出ることができる人の中から、次の時代の資産家になれる人や、より資産を膨らます資産家が出るんでしょうが、投資家ならともかく組織の資産運用担当者には、さすがにリスキー過ぎますからね。
あと、ほかの仮想通貨も煽りを喰らっています。
 
 
こちらは間接的にも直接的にも影響が出ました。
仮想通貨はそれぞれがヘッジにならず、一蓮托生の部分がありますからね。
しばらくは仮想通貨全体として厳しいでしょう。
このままグタグダしたままなのか、再び脚光を浴びることがあるのか、気になるところですね。
 

2022年11月17日木曜日

テック企業の変調

ここのところ、アメリカを引っ張るテック企業が変調のニュースが出てきていますね。
イーロン・マスク氏が買収したtwitterの従業員半減もそうですが、他にも出てきています。
 
 
 
 
 
アメリカでは、FRBがインフレ対策として早いペースでの利上げを実施し、投資家の間ではリセッション率100%なんてニュースもありましたが、それも影響しているんでしょうか。
アマゾンは、それら景気の先行きへの懸念と、音声応答のアレクサに関する開発をストップするようです。
一時は、各社が音声認識の機器を出していましたが、ニッチな需要に留まったようですね。
技術的には、認識の精度がそこまでではなく、誤作動の笑い話も色々見ましたから、ちょっと早かったのかもしれません。
技術以外にも、アマゾンでしか買い物できないのは、比較できずちょっと不便ですし、音声データが収集されているという話もありましたしね。
metaは、メタバースに巨大な投資をしていますが、Facebookの退勢をカバーするだけの収益源を探すのに苦労しています。
昔、セカンドライフというものがありましたが、メタバースは、アイデアとしてはほとんど変わらず、帰ってきたウルトラマン状態と言えるでしょう。
ま、セカンドライフは今でも続いているようですが。
セカンドなセカンドライフ・・・つまりサードライフですか?
仮想空間に参加すると、そこで現実世界とは別に色々と関わりを持つわけですが、それはそれで煩わしい面がありますし、なんでも仮想でできるけど、結局、買い物なんかは現実世界と行き来しないと無理ですからね。
その辺りの面倒くささがあります。
いくらでも拡張可能なのに、メタバース上の土地に投資しているなんて話もありましたが、希少性皆無やんって思ったりしてました。
いくらでもいい土地が作れてしまう。
価値の普遍性が無いんですよね。
これらは、自分に限らず、ネット上のあちこちで言われていた話ですから、metaの厳しい状況は続くでしょうな。
twitterは、赤字垂れ流しの状態で社員数だけがぶくぶく太っていた状態でしたから、イーロン・マスク氏の経営判断はすこぶる妥当と言えます。
その早さは驚異的ですが。
あとは、問題になっている部分を、少ない社員数でどうカバーするかが課題ですね。
ただ、社員による検閲が無くなった日本では、アニメ、漫画、ゲーム、ドラマのランキングになっていますから、今までのリベラルな政治的話題は何だったのか、という感じさえします。
わざわざ政治的ニュースを流さなくていいんじゃないかと。
意識を高く持つ事も大事ですが、イーロン・マスク氏がつぶやいたように、趣味の領域は楽しいのが一番ですな。
政治的話題は、すでにそれなりの多くのメディアや媒体がありますからね。
 

2022年11月10日木曜日

2022アメリカ中間選挙

アメリカ大統領の任期のちょうど折り返し地点で行われる中間選挙が終わり・・・ませんな。
郵便投票の増加もあって、激戦州などでは開票に時間が掛かっているようです。
また、どの候補も過半数を取れないジョージア州については、12月の決選投票が決まりました。
しかし、郵便投票というのは、ちょっと制度的には杜撰ですね。
前回の大統領選挙は本人確認などが非常に拙く、不正選挙という批判にも一定の説得力が出てしまう結果となりました。
今回は、本人確認は厳格化されましたが、投票用紙の発送の遅れや、成りすまし、コピーなどが可能であるという問題はそのまま。
壊れ過ぎな投票機問題も考えると、一気に電子投票までシステムを進めてしまった方がよさそうな気もしますが、こちらも本人確認の問題はそのままで残るので、生体認証などを使って潰さなければならない問題は多そうです。
 
さて、自分が毎回注目しているのは結果予想。
マスコミなどが結果予想を毎回出すわけなんですが、それがどのくらい当たるのか、気になります。
前回の2度の大統領選挙では、トランプ氏の当選や善戦とは違う予想を出しており、情報収集能力の衰えが感じられました。
今回は、と言うと、直前で共和党圧勝の予想が多数派となっていましたが、バイデン大統領が「赤い波は起きなかった」と言ったように、共和党の圧勝ではないようですね。
前回や前々回の大統領選挙の予想とは反対方向ではありますが、やはり予想が外れました。
アナウンス効果ももちろんあったと思いますが、日本もアメリカも、マスコミの予想能力の衰えは回復していないようですね。
 
ただ、マスコミは、この「赤い波」の不発をもって、敗北したのはトランプ前大統領というようなニュアンスの報道をしていますが、それはどうなんでしょうか。
下院は、与党が議席を落とす傾向があり、民主党の敗北を織り込んでいる部分はありますが、確実に共和党が過半数を占める状況で、上院もまだ未確定の接戦州を除いて互角。
そして、トランプ派とされる候補が上下院と地方首長に200人以上が当選しており、急速に勢力を拡大しているんですよね。
接戦の州でトランプ派の候補が落選したのは間違いないですが、それをもって凋落のような書き方をすると、現実を見誤ります。
また、CNNでは、トランプ大統領の顧問という人物からの証言として、周囲に怒鳴り散らしているというようなニュースが出ていますが、トランプ陣営にとっては仇敵に近いような扱いのCNNに、陣営の中核たる顧問がそういう情報を流すでしょうか。
確かにそういう行動を起こしそうですが、ね。
この辺り、信憑性はどうもイマイチです。
日本のマスコミも、CNN偏重をそろそろ改めた方がいいと思うんですがね。
 

2022年11月3日木曜日

川の上 その2

以前、阪神電鉄の武庫川という橋上駅を記事にしました。
  
 
足元の心許なさが独特で、面白かったですね。
ところが、まさかまさかの武庫川にもう1つ橋上駅ができそうです。
 
 
まだまだどうなるか分かりませんが、楽しみですね。
ただ、阪急神戸線の武庫川橋梁は、記事の写真をみる限りコンクリート橋なので、ただの高架駅っぽくなりそうな予感。
阪神武庫川駅みたいに、鉄橋でチラチラ下が見えるなんてことは無さそうなのが、残念なところでしょうか。
しかし、記事にあるんですが、阪急神戸線の駅の開業は、昭和12年(1937)の武庫之荘駅まで遡るとのこと。
つまり、それまでは西宮北口から塚口まで駅が無かったということか・・・
遠っ!
 

2022年10月27日木曜日

3期目

中国共産党の第20回共産党大会が行われ、2期10年が通例だった中央委員会総書記の3期目に、習近平総書記が突入しました。
中国共産党のトップが2期10年と決まったのは、毛沢東の個人崇拝が行き過ぎ、文化大革命という大混乱を引き起こした為と言われていますが、それも覆されましたね。
この3期目というのも異例ですが、それよりも注目されたのが、前国家主席である胡錦濤氏の退場シーン。
公式の発表では、持病による体調悪化の為とアナウンスされましたが、係員に強制されるように腕を掴まれ、退場させられたように見えます。
実際のところはどうなんでしょうか。
ただ、慣例的な引退年齢に達する前に、No.2で首相でもある李克強首相が完全引退し、同じく67歳である汪洋常務委員も引退、有能で次代のトップ候補と見られていた胡春華が降格、年齢的に引退となる韓正副首相も含め、胡錦濤氏を筆頭に、これら団派と呼ばれる共産主義青年団出身の人が排除されたように見えます。
団派は、優秀な行政家が多く、西側社会ともバランスを取った政策を持っていることが多いですが、権力闘争は苦手な印象がありますね。
それに対し、習主席は毛沢東を崇拝しているというのもあってか、そういう部分は強いようですな。
反腐敗キャンペーンで政敵を次々と追い込んで行きましたし。
そして、慣例的な副首相の経験も無いまま次期首相に大抜擢されたのが、経済の悪影響をものともせずに上海ロックダウンを徹底的にやった李強、つまり習主席の側近なわけですから、習主席の権力の集中ぶりが窺えますね。
そのほかにも、習主席の側近が何人抜きどころの騒ぎじゃないほど、抜擢されています。
 
しかし、これで米中対立が不可逆になったのは間違いないでしょうね。
権力の集中に成功した習主席は、独裁的な政権運営になってくいでしょうし、対外的にも覇権的な政策を隠さないでしょう。
それは、アメリカの許すところではない。
半導体の規制など、アメリカの対中制裁は恒久化され、中国はIT部門で大きな後退を余儀なくされるとは思いますが、中国政府の巨大IT企業に対する態度を見ても、上海のロックダウンを見ても、習主席は、経済や技術への影響より、自らの権力維持が最優先と考えているようなので、政府の政策に影響する事は少ないかもしれません。
外交政策や経済政策でバランスを取ろうとしていた団派の排除が、最も強く出る部分でしょうし。
しかし、帝国化したロシアも、これからそうなる危険性を秘めている中国も、同じような傾向が出ているのは、2000年代から2010年代前半の、経済グローバリズムの反動なのかもしれません。
この辺り、分析した文書でもあったりしないのかな?
妙に興味がありますね。
 

2022年10月20日木曜日

半導体を巡るアレコレ

あれだけ不足が叫ばれていた半導体において、需給の緩みが強くなってきているようですね。
半導体メーカーの業績の下方修正が出てきているというのは、以前にチラっと触れましたが、それが予想よりも大きなものになるようです。
ただ、どの世代の半導体によるかで、需給はずいぶん違いますな。
余っているのは、最先端プロセスクラスの半導体。
このクラスについては、ずっと旺盛だった暗号資産のマイニング需要が急減したことにあります。
相当な割合を持っていた中国のマイニングが突然禁止され、更に各国のテーパリングによって溢れていた投資マネーが逆回転し始めたことによって、暗号通貨に回るお金が少なくなりました。
さらには、現実通貨であるドルの金利上昇によって、暗号資産の魅力が薄れたのもあるでしょう。
なんだかんだドルは最強ですから、安全な通貨でそこそこの利率が見込めるというのは大きい。
半導体メーカーは、旺盛だったマイニング需要に応えるように、また、利益率も良かったですから、今まで大きな投資をしてきていましたが、それが裏目になったと言えるでしょうか。
ただ、半導体業界は5年やそれ以上の周期で巨額投資と巨大な損失というのを繰り返していて、今回も平常運転と言えば平常運転かもしれません。
一方で、相変わらず逼迫が酷いのが、世代の古い半導体。
こちらは、高級な最先端プロセスとは違って一山いくらの旧世代の半導体ですから、最先端プロセスの半導体需給が緩んでも、じゃあ古いのを生産しようかとはなかなかならない。
単価が安く、利益が見込みにくいですからね。
一口に半導体と言っても、世代によってバラバラの状況で、なかなか難しいもんですな。
古い世代の半導体は、色んな製品に影響が出ていますから、供給が早く増えることを願っています。
 
そして、半導体絡みで気になるニュースが2点。
ひとつは、中国国内のアメリカ人半導体技術者についての規制が強化されたというニュース。
 
 
単純に言えば、技術者に対して、中国から撤収するか米国籍を放棄するか、という厳しい選択を迫っています。
これは、記事にもありますが、半導体メーカーにいる技術者だけではなく、その製造装置の保守技術者も含みますから、早晩、生産自体が困難になる可能性がありますね。
実際、下のようなニュースが出ており、中国の半導体メーカーの先行きが非常に不透明です。
 
 
もうひとつの気になるニュースは、笑い話のようなものなんですが、ロシアが中国から輸入した半導体の不良率が、2%から40%に跳ね上がっているというニュース。
 
 
元々の2%もどうなん?という感じですが、40%は製品として成り立っていない異常なレベル。
表面的には、ロシアの足元を見た中国商人があくどいことをしてるという話なんですが、そもそもの製造現場において、すでに歩留まりの悪化が結構なレベルになってしまっているのでは?という疑念を抱かせます。
今後の展開を考える上では、1つ目のニュースが重要とは思うんですが、どちらかと言えば2つ目の記事の裏側の方が、個人的には気になりますね(笑)
 

2022年10月13日木曜日

明石市長

ご近所の事ですが、明石市の泉市長が、議会での問責決議の可決を受け、任期満了での政治家引退を発表しました。
この泉市長、最後までパワハラ体質が抜けなかったですね。
結局は、そのパワハラによって、引退に追い込まれてしまいました。
最初のパワハラは2017年で、明石駅南側の国道2号線拡幅に伴う立ち退き交渉の進捗が芳しくなく、部下に「火ぃつけてこい!」などと言った事です。
その辺の場末の飲み屋で飲んだくれたおっさんが言うてるなら、ガラ悪いな~で済むんですがね。
権力のある市長の立場だとマズい。
しかし、これを受けて辞任した後の出直し選挙では勝利し、再び市長に返り咲きました。
確かに、政策としては面白いものを実施していますから、それが評価されるのも解ります。
しかし、2020年には新年会で市議会議員に「辞めてまえ!」と言った事が伝えられ、そして今年には、問責決議を提出予定の議員と議長に「落としたるからな!」と言ったようですね。
ん~ガラが悪い(笑)
このほかにも、コロナ対策で県知事とバチバチやったかと思えば、明石選出の西村大臣に対してワクチンの重点配布を直談判して断られると批判したり、定期的に物議を醸していましたね。
また、今年の3月には、任期途中で副市長が2人同時に辞めています。
任期途中かつ同時に、というのはかなり異例ですから、やはり、その性格もあって安定的に市政を運営して行くということができなかったんでしょう。
問責のきっかけも、市長が議会を無視し、専決処分で議案を通してしまったからでした。
この専決処分というのは、あくまで非常時の緊急回避的な処置で、議会が機能している時に常用しては、議会の存在意義が無くなってしまいます。
ただでさえ、首長の権限が強い地方行政は、議会がお飾り的になる傾向があるのに、専決処分を乱発すれば、市長の一存で市政をどうにでもできてしまう。
議会としては、そりゃ問責も出したくなりますわ。
ただ、政策が注目されていただけにもったいないですね。
ワンマンオーナー社長タイプ、と言えばそれまでなんでしょうけど。
 
政策については、元から明石は、割と子育て世代には手厚かったんですが、それを一層重視して様々な政策を打ちました。
それによって、何年にも渡って人口増加が続き、人口に関してはほぼ一人勝ち。
それを見習った周辺の市町村が追従したことで、現在はその強みは薄れていますが、それでも今も続々と子育て世代が明石に家を構えるようになっていますから、大成功と言えるでしょう。
その流出元は神戸市で、人口減少から衰退などと言われますが、水面下で熾烈な近隣市町村間の人口の取り合いがあったんですね。
ただ、個人的には、泉市政はインフラ等の老朽設備の更新を後回しにして人口増を図っていますから、それが今後どうなるか、ちょっと注目しています。
通常通り更新をせず、人口増から税収増に繋げてインフラ投資に繋げて行くという戦略なのか、それともそもそもがインフラ、ハードウェア軽視で投資する気が無いのか、10年単位の通信簿が見たいですね。
手厚いと言えば、東京都の美濃部都政も手厚かったんですが、やっぱり財政赤字に陥ってしまい、立て直しに年月が掛かりました。
その轍を踏んでしまうのか、しまわないのか、気になるところです。
また、流出元となった神戸市も、こっちはこっちで震災後の復興の原資であった公債の返済を優先し、三宮が古臭い感じと言われるように投資にまで手が回っていませんでしたが、再整備計画を打ち出すなど、ようやく返済が一服して投資のターンとなって来ているようですから、こちらの行く末も気になりますね。
どちらも、戦略的であれば、切磋琢磨でそれぞれの魅力も上がっていくんですが、どうなんるか注視したいですな。
 

2022年10月7日金曜日

時政追放

鎌倉殿の13人で、ついに時政が追放されましたね。
この辺り、義時の影響力が急に強くなる感じで、キツネに摘ままれたような感さえ少しあるんですが、史実は時としてそういう展開をしますな。
大河ドラマでは、時政はそれほど上昇志向の強くない人物として描かれ、妻のりくが焚き付ける形で権力を握っていきました。
ただ、ある程度はっきりしている史実を追っていくと、時政は非常にリスク選好的な人物だったように思いますね。
初期の頼朝陣営では、対立していたとは言え、上総氏や千葉氏の一門が軍を抜いて動員兵力を誇っており、次いで三浦氏一門や土肥氏などの中村一党といった相模の諸氏が続きます。
伊豆の豪族は総じて勢力が大きくなかったのですが、それは最大勢力の伊東氏が平家方で、大庭氏がいた相模も似たような感じでした。
これら相模伊豆の諸氏の中でも、さらに北条氏は零細とも言えるほどの身代で、それが頼朝の外戚となったわけですから、えらいこっちゃです。
ま、最初はさすがに時政も反対したようですが、政子の情熱に引き摺られるようにして、やってみるかと腹を括ったんでしょうな。
最悪の場合、伊豆の最大勢力であった伊東氏に摺り潰される可能性もあったわけですから、乾坤一擲の勝負でした。
いや、それどころか、ギャンブルに近いものがあったんじゃないでしょうかね。
一方で、頼朝もリスク選好型の人間と言えるでしょう。
伊豆の最大勢力である伊東氏に嫌われたという側面はあるものの、新たに支持勢力となってくれる妻の実家が零細勢力なわけですから、なかなかスタートから厳しい。
ところが、石橋山の戦いで案の定、惨敗してしまうものの、頼朝は房総の豪族を配下に引き入れ、勢力を大きくして富士川で鮮やかに平家軍を破るわけです。
時政も頼朝も、それはそれは分の悪い勝負に勝った。
ギャンブラーの面目躍如ですな。
その後の話は、頼朝にしても時政にしても、それほど大事な話ではないような気がします。
勢いに乗る、という事はそういう事。
現代でもそうですが、創業者というのは、どこかで伸るか反るかのギャンブル的な勝負をしています。
信長の桶狭間、元就の有田中井手、厳島なんかもそうですね。
大きく成長させるきっかけとして、ギリギリの勝負が時に必要になる。
でも、そこまでリスク全振りで勝負できるというのも、創業者の資質のひとつなんでしょう。
上昇志向が行き過ぎて退場に追い込まれた史実の時政とは違う、好々爺的な時政を見ながら、そんなことを思いました。
 

2022年10月3日月曜日

東部4州併合

先月30日、ロシアがウクライナの東部と南部の4州の併合を宣言しました。
先立って行われた住民投票により、住民の意思が示されたということを根拠にしています。
東部のドネツク、ルハンシクの2州、さらに遡ればクリミア半島でやったのと同じ手法ですね。
ただ、武力による占領地域である上、州全体を占領しているわけでもないので、上の3つの地域の場合と比べてもかなりお粗末で、茶番という言葉がこれほど似合う状況も珍しい。
プーチン大統領にとって、一番の成功体験がクリミア半島なんでしょうが、後の地域は泥沼化しており、どちらかと言えばクリミアがうまく行き過ぎたのかもしれません。
併合発表の翌日に、補給線の要である要衝リマンが陥落したのが象徴的でしょう。
リマンの陥落は、軍事的影響もかなり大きいですが、時系列的に政治的外交的にも非常に屈辱的な状況と言えます。
また、本当かどうか分かりませんが、宣言のセレモニーまで撤退を禁止する命令が出ており、その為に撤退が遅れて損害を大きくしたという話もありますので、事実を確認する術は無いですが、もし本当なら笑うに笑えませんな。
 
さて、この数週間で大きな動きが色々とありましたので、ちょっと時系列を整理してみますか。
起点となるのは、やはりウクライナ軍の歴史的な大進撃でしょう。
 
・9月上旬  ハルキウ周辺などでウクライナ軍の大進撃
・9/15~16 上海協力機構でのプーチン大統領の待遇が低下
・9/21   ロシアにて予備役の動員令
・9/23~27 ロシア占領地域での住民投票
・9/30   プーチン大統領が4州の併合を宣言
       国連安保でのロシアへの非難決議を拒否権を行使して否決
・10/1   要衝リマンの陥落
 
ロシアは、9月上旬の大敗北によって、春以降に積み上げてきた戦果の大部分を失いました。
時系列でみると、これに対応する戦力の補充と、政治外交的対策というのがよく解ります。
ただ、動員令は、その施行のまずさもあって、ロシア国内に動揺をもたらした為、今後、プーチン大統領の政治的基盤の弱体化をもたらす危険性がありますね。
また、上海協力機構での各首脳との会合では、今まで人を待たせる常連だったプーチン大統領が逆に待たされるなど、明らかに地位の低下が見て取れました。
軍事プレゼンスにおいても、アルメニアとアゼルバイジャンの争いを抑えることができなくなっていたり、中央アジアでのCSTOという集団安全保障体制にもガタつきが見られたりと、ロシアの地位の劇的な低下が見られます。
国際情勢というはダイナミックなものですな。
僅か半年でこれだけ動いてしまう。
戦国時代にも、盟主的地位にあった大きな大名が、あれよあれよという間に没落してしまう場合がありましたが、今、それを目撃しているのかもしれません。
 

2022年9月29日木曜日

東条谷をぶらり その2

前回のあらすじ
 
豊地城はアクセス抜群!
 
豊地城の次に向かうのは、小田城。
ここも以前に通り掛かって見つけていた城です。
その案内板がこれ。
 
 
これが切通しみたいな場所にあったんですよね。
車で走りながら、こんな小さい碑を発見するなんて、
確実に城センサーの感度が上がってるな!
この小田城、豊地城と同じく、東条谷を支配した依藤さんのお城ですが、豊地城のように事績が明確ではなく、伝承の範囲に留まります。
なんでも、依藤豊秋なる人物が築城したとか。
しかし、築城年代は、はっきりしません。
依藤氏は、備前にいた宇野豊季が文治2年(1186)に依藤野に入部して地名を名字とし、後の室町時代には、播磨守護であった赤松氏の家臣となりました。
その室町時代の嘉吉元年(1441)に、赤松家当主の満祐が将軍足利義教を謀殺して嘉吉の乱という叛乱を起こすわけですが、この時の赤松勢に見える依藤氏の当主が豊房です。
恐らく、豊季以降は豊を通字としていたのでしょう。
しかし、嘉吉の乱以降に見える当主は豊の字を使っていません。
従って、小田城を築城したと伝わる豊秋は、室町時代までの当主か、嫡流筋の人物という可能性が高いと推測できますね。
ただ、伝わるのはそれぐらいで、後は豊地城の支城として使われたのだろうという推測があるだけ。
地方豪族の支城クラスだと、伝わる事績が少なく、歴史を追うのが難しいですな。
 
現地の城跡ですが、後で資料を色々と調べてみると、主な城郭の範囲は、この碑がある県道から川の方向へ延びる丘陵上が主ではあるものの、県道の反対側も城域ではあったようです。
県道自体が、堀切を利用して切通しにしたっぽいですな。
滋賀の水茎岡山城がちょうどこんな感じで、湖岸道路によって城のある峰がぶった切られていました。
さて、登城。
城址碑の脇を抜けて川の側に進んで行くと、やがて丘陵へ入ることができる道が出てきます。
その道を少し登ると、毘沙門堂がありました。
 
 
ここは高さから言えば、3層目の郭になります。
続いて、居住区があったかもしれない広い郭。
標高で言うと、上から2層目になります。
 
 
この郭の縁辺には、土塁がありました。
 
 
写真右手が郭の縁辺です。
この郭の川方向には、ほぼ同高でもうひとつ郭があったんですが、酷い竹藪で入ることができませんでした。
ただ、そこそこの広さはあるようで、この2層目の高さのいくつかの郭が、小田城の中心だったと思われます。
資料を見ると、その同高の郭の先の川際まで城郭化されていたようですから、もしかしたら、船の水運を利用した船着き場みたいなものがあったのかも知れませんね。
川とは反対側に進んで行くと、食い違い虎口のようなものがありました。
 
 
写真では判りにくいですが、現地ではもっと明確です。
堆積物が溜まっているので、地形としては随分なだらかな感じになってはいましたが。
この先から少し登ると、城の最高地点へと到着します。
そこは稲荷社の境内になっていました。
 
 
郭としては狭く、恐らくは見張台のような機能を担っていたのでしょう。
小田城は、事績は伝承程度の城ですが、遺構はなかなか残っていて、良い城でした(^^)
 
せっかく東条谷まで来たということで、少し足を延ばして今度は東条湖へ向かうことに。
東条湖と言えば、厳密にはダム湖なんですが、昔は東条湖ランドという遊園地があったり、別荘地帯もあったりして、単に東条湖と言えば周辺のリゾート地を指します。
しかし、コロナ禍では、各観光施設も軒並み休業中で、閑散としてました。
ま、だから静かな東条湖周辺を見たくて来たんですが(^^;)
 
 
誰もいませんねぇ
とても静かな湖面でした。
この桟橋の傍らに、東条湖こと鴨川ダムの案内板があります。
 
 
何の気なしに東条湖東条湖と言っていましたが、かなり大がかりな工事だったんですね。
神戸市内のライダーの休憩スポットである、呑吐ダムと一体運営されていたなんて、知りませんでした。
この日は天気が良くて良かった(^^)
人は全然見なかったですが。
 
 
参考:

2022年9月23日金曜日

為替介入

昨日、日銀が為替介入を実施しましたね。
このタイミングかと、びっくりしました。
自分も含めてですが、150円がラインかなと思ってた人も多かったんじゃないでしょうか。
何なら、口先介入だけで、実弾は使わない可能性すらあると思ってました。
ですが、FRBが利上げ継続の強い意志を示し、日銀は緩和継続と、改めて立場の違いが明確になり、円安基調が明確になったところで、強力な冷や水をぶっ掛けに掛かったというところでしょう。
日米の利率差がありますから、これで完全に方向性が変わるなんてことはないとは思いますが、過熱感は多少下がったようですね。
実弾をいくら使ったかは不明ですが、ドル円の為替は1日の取引量が50兆円を超えますから、そう易々と何発も打てるわけではありません。
が、実需以外の投機目的で円安のロングポジションを採った組織や個人は、場合によっては大火傷したかもしれませんね。
為替は怖いですな。
戦う相手が、時に国家になりますから。
1時間で5円も動くなんて、ね。
しかし、単純に取引として考えた場合、この前の介入が円高防止の介入で80円前後ですから、円換算で1.8倍強。
大儲けやん! 
 

2022年9月15日木曜日

東部反攻

ウクライナ情勢が、新たな局面を迎えています。
両陣営のプロパガンダや、いわゆる大本営発表などもあるので、実際はどうなのかと続報を見ていましたが、ウクライナ東部でのウクライナ軍の大規模な反攻は本当のようですね。
ロシア自身も、イジューム撤退を認め、暗に敗北を認める発表をしているほどですし。
しかし、戦線が膠着した状態から、これほど短期間に支配領域を奪還した例は、戦史を見てもなかなか無いんじゃないでしょうか。
通常、戦線が膠着する状態というのは、両陣営が防衛線を構築して一定の場所に留まっているわけですから、相手側をかなり上回るような、戦線突破が可能な戦力が必要となります。
さらに、当然ながら後詰もあるわけですから、その援軍をも撃ち破れる戦力が必要なわけですね。
しかし、ロシアもウクライナも戦力の確保には苦労していますから、相当ハードルが高く、なかなか膠着を破るのが難しかったわけです。
そこに登場したのが、アメリカが供給したHIMARS。
高機動で、素早く展開し、アウトレンジから精密射撃を行い、素早い移動で発射地点への相手の攻撃をかわすという、兵は迅速なりを体現した多連装ロケット砲です。
孫氏の時代の「兵は迅速なり」というのとは運用的な意味は違いますが、本質は同じですね。
素早い移動で虚を突き、主導権を握る。
と言っても、ウクライナ軍は8月からこれを盛んに南部で運用していました。
東部ではなく、南部。
誰が作戦を立てたかは知りませんが、絶妙ですね。
しかも、前線となっているヘルソン州だけではなく、範囲を広げてクリミア半島までHIMARSで攻撃したといわれます。
こういう状況では、いよいよ南部で反攻するというのをロシアも信じてしまったのかもしれませんね。
本当かどうかは分かりませんが、東部から戦える戦力を抽出して南に展開させたと言われています。
これにより、東部に残されたのは、練度の高くない部隊と、後詰の薄い戦線でした。
そこへウクライナ軍が機甲部隊で戦線を突破した、というわけですな。
お手本のような陽動作戦です。
後詰が薄くなっていたロシア軍は、破られた戦線に戦力を投入して押し戻すことができませんでした。
こうなると、戦いと言うのは雪崩を打って潮目が変わります。
戦線を東に突破したウクライナ軍が南北に展開すると、破られた戦線の南北に布陣するロシア軍は包囲殲滅に遭いますから、死地を脱しようと我先に後退し、それがさらにその南北のロシア軍に伝染するという、まさに戦線崩壊状態となるわけですな。
今回の戦いで、ロシア軍はこの4ヶ月で得た戦果の多くを失うことになりました。
また、我先にと撤退した結果、足の遅い輸送部隊を組むことができす、戦車や戦闘車両、装備品や食料といった物資がそのまま残置されましたから、戦力も大きく低下したと見られます。
まだまだ先は見通せませんが、この戦いが今後のキーポイントになったのは間違いないでしょうね。
 

2022年9月9日金曜日

東条谷をぶらり その1

ツーリングの記録をずっと放置しているんですが、コロナ禍の中にあった昨年に、誰にも接しないよう日帰りで近場をぶらりとした時の記録をば。
しかし、接触や蜜が忌避される対コロナにおいて、バイクという乗物は非常に優れていますね。
なんてったって、行程を工夫すれば、ほぼ誰とも接触しないですから。
そりゃ、中古市場に在庫が無くなっての暴騰や、新車の納車が次期不明というのも納得できます。
ま、半導体不足が原因の半面ではあるんですが。
 
それは横に置くとして、以前、用事で小野や東条を車で走った際に見つけていた、豊地城や小田城をこの機会に攻めることにしました。
播磨という国は、室町時代には四職に数えられたほどの名門である赤松氏の本拠地で、赤松氏の枝葉や重臣が各地に城を構え、割拠していたんですが、豊地城や小田城というのも、その重臣の一席を占めた依藤氏の城です。
この東播中部において、赤松重臣で後に戦国大名化した家と言えば、織田家との三木合戦で有名な別所氏がありますが、別所氏は嘉吉元年(1441)の嘉吉の乱後に復興された赤松家において頭角を現した家で、赤松家中では新興勢力と言えるでしょう。
それに対して依藤氏は、それ以前から比較的重く用いられており、家格は別所氏より上であったと思われます。
しかし、戦国時代になると、別所氏の勢力が北の東条谷まで伸び、その煽りで依藤氏は没落してしまうんですね。
国をまとめ上げるほどの戦国大名を生まなかった播磨ですが、細かく見れば、そこには新旧の勢力の衝突があって、小戦国というような歴史も見ることができます。
 
さて、前置きはこれぐらいにして、まずは豊地城の記録を。
豊地城へのアクセスは、非常に簡単です。
自分は三木城下の旧市街を抜けて南から行きましたが、国道175号線から東条川沿いを東西に走る県道85号線に入ってそのまま進めば、城に到着します。
県道沿いに案内が出ていますし、城址碑も見えますから、非常に楽ですね。
駐車スペースまでたっぷりと確保されています。
 
 
そして、説明版。
 
 
城址碑の背後に見えるのが、残っている土塁ですが、その大きさは見事ですね。
土塁を近くから見ると、より圧巻!
 
 
土塁には石塁のような痕跡があったんですが、往時は基部が石積みだったのか、それとも後世のものなのか。
 
 
依藤氏が没落した後の別所氏時代にも、大きな改修をされているそうなので、石垣があった可能性は高そうです。
土塁のある場所から集落の方向に行くと、城の痕跡があちこちに残っていました。
八幡神社も、往時は郭であり、東側の段差は堀の痕跡です。
 
 
平坦な地形で段差があり、低い場所が農地になっているのは、堀あるあるですね。
茨城の小田城が、郭も堀も開墾されて、それはもう見事でした。
発掘調査によると、この堀は外堀とのことです。
土塁のあった場所の東側も同じように1段低い田畑なんですが、そこが内堀にあたるようですね。
この八幡神社の反対側を見ると、保育園の隣に溜池として水堀が残っていました。
 
 
豊地城は、地図上で色々と縄張りを推測するよりも、実際に現地を歩いたほうが楽しい城でしたね。
まだ開発が進んでいない田舎の城跡は、こういう楽しみがありますな。
 
つづく
 
参考:
 

2022年9月4日日曜日

日本ロジステック

少し前の話ですが、8月30日に日本ロジステックが民事再生法の適用を申請しました。
単なる民事再生の申請であれば、売上400億円規模の大きい会社という点はあるものの、そんなに珍しい話ではないのですが、ニュースに出ていた申請の経緯がちょっと珍しくて印象に残っていたんですよね。
経緯としては、不正請求が発覚し、その詳細を調べている間に主要取引先に口座を差し押さえられ、売掛金の支払いも拒否されたことから、資金繰りがどうにもならなくなったようです。
そんなことあんねんな、と。
その後、続報が出てきて大まかな流れが判明したんですが、日本ロジステックが楽天モバイルに水増し請求をしていたのが破綻の根本の原因で、その不正の規模がかなり大がかりでした。
この部分だけを聞くと、日本ロジステックが全面的に悪いように聞こえますが、ややこしいのはこの先で、この水増し請求が、楽天モバイルの社員と日本ロジステックの社員との共謀によって起こされたというわけなんですね。
そして、被害額も桁違いで、46億円とのこと。
さらに、その楽天モバイルの従業員が支配していた法人を介して資金を流していたというから、驚きです。
経済ヤクザ顔負けの用意周到さやん!
ただ、楽天モバイルが被害者ではあるんですが、従業員の管理不行き届きでもあるわけなので、法律的には全く問題ないですし会社を守る為には当たり前の措置ではあるんですが、少しモヤっとする感覚がありますね。
どっちも管理不行き届きなのに、片方の措置で片方が破綻に追い込まれているわけですから。
しかし、46億円は大きい。
不正に加担した従業員の賠償能力はたかが知れてると思われるので、年間売上400億円規模で46億円となると、日本ロジステック賠償はできるんでしょうか。
主要取引先の楽天モバイルの売上は無くなるでしょうしね。
再生前提の民事再生とは言え、今後も困難が予想されますな。
 

2022年8月31日水曜日

冷戦の最後のひとり

ソ連の最後の書記長にして、冷戦終結の立役者であるゴルバチョフ書記長が亡くなりました。
自分が子供の頃のソ連は、すでにゴルバチョフ書記長の時代で、そのままソ連が崩壊しましたから、自分の中では、ソ連と言えばゴルバチョフ書記長ですね。
当時は、子供たちの間で「ゴルバチョフショキチョウ」を3回言うなんて早口言葉も流行ってましたし、妙に親近感があります。
調べると、最後は書記長ではなく大統領だったんですね。
保守派による8月クーデターを、延々とニュースで放映していたことも懐かしい。
しかし、国外の評価に対して、ソ連、特にロシアでは、混乱を招いた政治家として人気が低いのは、端境期でやむを得ないこととは言え、少し可哀想ですね。
当人はソ連崩壊を望んていませんでしたが、連邦の中心であるロシアのエリツィン大統領が連邦離脱を表明したことにより、ソ連は崩壊へと追い込まれました。
当時は、エリツィン大統領が改革的なイメージでロシア国民から見られていたようです。
しかし、そのエリツィン大統領の統治下でも混乱は収まらず、結局は現プーチン大統領時代になって西側技術の導入と原油価格上昇が支えとなり、経済的混乱を脱しました。
それに自信を深めたプーチン大統領が、ソ連時代を懸想して、今のウクライナ情勢へと繋がるわけですから、なんとも言えない歴史の繋がりを感じますね。
ともあれ、長い間、お疲れさまでした。
ご冥福をお祈りします。
 

2022年8月28日日曜日

泥試合

旧統一教会に関しての報道について、ちょっと魔女狩りの様相を呈してきていますね。
自分は見てないので何とも言えませんが、その急先鋒に立っているのがミヤネ屋のようです。
そこで、旧統一教会は、報道機関に対する発表の第1弾として、ミヤネ屋を放送している読売テレビに関し、24時間テレビの運営スタッフとして関わっていたと発表しました。
24時間テレビ放送直前というタイミングで、逆暴露というわけですな。
政治家に対して、旧統一教会とのありとあらゆる関わりを追及していましたから、放送法上は公正公平な報道をする必要があるテレビ局も、当然そうあるべきという流れになります。
しかし、旧統一教会本体はともかく、国連NGO組織にも認められてしまっているUPFは、平和や慈善を看板に掲げて色んな活動をしていますから、報道やドキュメンタリーでそんな団体や団体構成員と関わりを持たないなんてことは難しいでしょう。
政治家が色んな団体からの要望に応え、取材を受けたり挨拶や電報を送ったりすることと似たようなもので、スクリーニングはもちろんある程度するんでしょうけど、100%排除は難しい。
今の報道姿勢は、そういうところまでつついていますから、それが跳ね返ってきたわけですな。
まさに泥試合。
イワシの頭も信心からなんて言葉があるように、憲法で定められている信仰の自由に踏み込んで、特定の宗教団体そのものについてとやかく言うのは筋が悪いんですよね。
宗教団体が行った行為に絞って突っ込まないと。
お金の話で言えば、古い宗教でも戒名なんかはお高いですからね。
べき論にしてしまうと、そういうのもすべて洗い出さないと不公平になりますし、遺族の中にはそういう支出に対して不満を持っている人もいるでしょうから、良いか悪いか線引きができなくなってしまう。
また、三大宗教でも、厳密な戒律に従えば、異教徒には何をしてもいいというようなことになってしまいますから、カルト宗教と何ら変わりないですからね。
もうちょっと理知的に本質的な問題点を突いて欲しいですね。
 

2022年8月21日日曜日

サイトリニューアル 兵庫のお城終了

引き続きになりますが、サイトのリニューアル(ブログ化)の途中経過です。
一日一城ということで頑張って毎日一城ずつ作ってきましたが、なんとか兵庫の城を終えました。
 
 
兵庫県で訪れた城は、総数59城。
ほぼ2ヶ月掛かりましたね。
GoogleMapのマイマップにもお城の旗が溜まってきました。
ニマニマが捗る(^^)
さて、お城は一段落ということで、次は兵庫県のお城以外のスポットを作っていきます。
こちらも3ヶ月の長丁場になりますな。
 

2022年8月19日金曜日

ブログへのマップの埋め込み

再び、ブログを使ってのサイトリニューアルの話になりますが、以前のサイトには訪れたスポット周辺の地図を画像で切り取って埋め込んでいたんですね。
周辺のお城の位置関係や、古戦場などの史跡との位置関係が解りやすいですし。
で、最初は新しいブログにGoogleMapを埋め込もうとしたんですが、これだと1つのスポットしか表示できないんですよね。(複数表示のやり方はありそうな気がしますが・・・)
なので、マイマップ機能を使う、というのは以前に書きました。
しかし、マイマップをただ埋め込んだだけだと、最初に登録したスポットがデフォルトになっていて、紹介するスポットを表示できないんですよ。
そこで、ひと工夫。
まずサイトにマイマップを埋め込みます。
 
 
上の画像の右上、縦の「・・・」から、自分のサイトに埋め込むを選択します。
すると、埋め込むURLが下のように表示されるので、コピー。
 
 
ブログをHTML編集モードにして、お好きな所に貼り付けます。
ここまでは簡単ですが、上に書いたようにデフォルトの場所(一番最初に登録したものかな?)になるんですよね。
ここからが工夫ポイント。
強制的に経緯度を指定します。
上の画像のURLのwidthとかheightとか表示パラメータの前の部分のURL本体の最後に、「&=ll」で繋いで経緯度挿入。
この場合だと、最後の部分は「(省略)&ehbc=2E312F」ですね。
この最後文字「F」と「"」の間に「&ll=」を入れ、スポットの小窓から経緯度をコピペしてきます。
 
 
これでスポットの位置でマイマップが表示されるようになるんですが、さらにもうひと工夫。
周辺の城の位置関係を表示させたいので、縮尺を変えます。
縮尺は経緯度に続いて「&z=」で繋いでいくんですが、この「z」後に0~22の数字を入れ縮尺を変化させることが可能なんですね。
色々試した結果、お城の位置関係を示しつつ周辺の地図もほどよく表示させる為、13という縮尺パラメータにしました。
これで完成!
こんな感じで表示されます。
 
 

2022年8月12日金曜日

半導体支援法

現地時間の9日、アメリカで半導体支援法にバイデン大統領が署名し、成立しました。
 
 
これは、アメリカ国内の半導体生産や開発に支援金を出すもので、総額520億ドルという巨額なものです。
半導体生産の主役の歴史は、アメリカから日本、そして台湾や韓国へと移り、現在は中国が猛烈に投資してキャッチアップを狙っていますね。
ただ、中国での生産はうまくいっていません。
製造機械が予定通り入手できなかった為です。
元々、製造や設計に関する技術は、アメリカを始めとした西側の技術ばかりで、材料も西側で生産しているものが多いのですが、アメリカはエンティティリストに中国の半導体企業を入れ、それらを事実上の禁輸措置にしました。
これによって中国の半導体企業は、最先端プロセスが開店休業、いや開店前休業状態に追い込まれたわけです。
記事にしたこともありますが、これが3年前から2年前にかけての事。
以降、台湾への関与を強める政策が強化され、TMSCやサムスンもアメリカ本土への工場建設に合意しました。
生産コストの問題から台湾や韓国を使っていましたが、安全保障などの観点から、自国生産体制の再構築に乗り出したわけですね。
日本の韓国に対する貿易管理の強化や、熊本でのTMSCの工場建設も、この流れの中にある話です。
また、アメリカは米日台韓による半導体同盟も提唱しており、これも明確な締め出し策ですね。
あと、あまり報道されませんが、大事なニュースがありました。
 
 
8/1の記事ですが、輸出規制に掛かる対象を10nmから14nmにしたという記事です。
半導体は線幅によって技術的な世代が表せますが、最新の線幅は3nm。
10nmだと約5年前、14nmだと約7年前の技術ということになります。
ただ、DRAMに関しては、量産効率もあって古い線幅で作られていたりするんですが、14nmだと、それもすべて含まれそうですな。
これは、中国企業だけではなく、TSMCやサムスンの中国工場も入りますから、今後はDRAMの設備ですら増設や更新が難しくなるということ。
企業にとっては苦しいですが、本格的に米中選択の踏み絵の時が迫っているような感じですね。
 

2022年8月6日土曜日

台湾訪問と中国の反応

アメリカのペロシ下院議長が、2日に台湾を訪問しました。
ペロシ氏と言えばゴリゴリの反中ですから、事前に猛反発していた中国の反応を押し切る形で訪台したわけですね。
でも、南シナ海を迂回して、最悪の可能性を考えて軍事衝突を避ける配慮は見せました。
この辺り、ゴリゴリの反中とは言っても、現実的な政治家とも言えますな。
トランプ前大統領の時代からそうですが、アメリカは大統領よりも議会が相当反中に傾いています。
バイデン大統領なら、その空気の差は尚更。
ペロシ下院議長の訪台も、議会として中国を牽制するという背景があるんでしょうね。
一方、中国の反発は激しい。
台湾周辺6ヶ所での軍事演習に加えて、台湾越えを含む弾道ミサイル11発。
でも、それが今の中国の限界でしょうね。
台湾との食品の輸入規制や天然塩の取引停止を発表していますが、アメリカに対しては無し。
中国も経済がかなり良くないですから、言わば輸出の太客たるお客さんには強く言えないわけですね。
 
しかし、台湾包囲網とも言える軍事演習で再確認されたのは、日本の領海は戦域に入るということ。
石垣島のすぐ目と鼻の先ですし、EEZにも弾道ミサイルが落ちています。
台湾危機は、日本にも濃厚に影響が出るのは間違いありません。
これは、もっとメディアが騒いでいいと思うんですが。
ロシアのウクライナ侵攻があったのに、相変わらずどこか他人事なんですよね。
訪台云々より、そこが気になります。
 

2022年8月2日火曜日

国葬

銃撃された安倍元首相の国葬が話題になっていますね。
個人的な心情としては、どちらでもよいと思っているんですが、世界各国から弔意が寄せられ、弔問の希望も多いようなので、弔問の整理という意味での国葬というのは良いと思います。
銃撃直後には、駐日大使などが自宅に弔問していましたが、世界各国となると遺族も色々と大変ですし、政府としても警護の問題が出てきますからね。
何より、歴代最長の在職日数の準元首に対して、弔問対応を遺族に任せるというのは、国としてさすがに情けな過ぎるでしょう。
ただ、報道を見ると、どうも感情的な話が多くて、どうも話が表面的すぎるんですよね。
故人に対する感情は色々とあると思いますけど、もうちょっと現実的な話をして欲しいものです。
さて、国葬となると、費用は国持ち、つまり税金が投入されるのですが、それに対する拒否感も報道されていますね。
過去の葬儀を探ると、内閣と自民党の合同葬儀となった中曽根元首相の場合は、費用としては2億円でした。
 
 
内、国費負担分は9643万円。
これで世界各国との弔問外交ができるなら、非常にお安いと思うんですが、それは不謹慎でしょうか。
ちなみに、伊勢志摩サミットの開催費用は、総額600億円です。
 
 
激安ですな!
もちろん、国外から元首や元首に近い方が来られるとなると、警備費を含めて2億円では絶対に、どころか、桁が2つ足りなくなるかもしれませんが。
外交に特に功績のあった安倍さんですから、自らの葬儀も外交の一部として使ってもらえるなら、本望じゃないでしょうか。
国の為なら骨の髄まで使え、と。
それぐらいの気持ちを持った政治家だったと思いますし、他の政治家もそうあって欲しいと思いますね。
 

2022年7月28日木曜日

はてなブログのカテゴリ階層管理

完全に備忘録ですが、引き続きblogger上で、はてなブログの話題をば。
ネット上で色々調べたところによると、はてなブログはカテゴリの階層管理ができないようでした。
ホームページはジャンルごとに分けていたので、無きゃ無いでいいんですが、都道府県なんかをルート直下でカテゴリ化すると膨大な数になってしまうので、できれば階層管理したいな、と。
また、ジャンルごとの件数がぱっと見で分かりますからね。
お城100ヶ所、内、山城50ヶ所、平山城30ヶ所・・・とか一見して分かれば、ニマニマするのが捗ります。
で、色々調べたら、階層化のブログパーツを作成したという奇特な人が。
ありがたやありがたや。
やはり、そういう需要はあるんですね。
で、応える人もいる。
素晴らしき哉この世界!
文章があらぬ方向に行ってしまそうなので、中身の紹介へ。
実際の設定の仕方は、作成者の方の下の記事にあります。
 
 
ポイントは、親カテゴリのみのカテゴリを作成すること。
お城-山城というカテゴリを作る場合は、お城という親カテゴリを作るのを忘れないことですね。
記事にもしっかり書いてあるんですが、見落としてプチハマりしました(^^;)
設定するとカテゴリはこんな感じに。
 
 
記事のサイドバーでの表示は、ちゃんと階層化されてこんな感じになります。
 
 
我ながらいい感じですね!