2020年9月29日火曜日

日曜の楽しみ

今年の日曜日は、年間通じて戦国物の大河ドラマがあり、夏は経済ドラマという、俺得な重厚ドラマがゴールデンタイムに続いてまして、サザエさんシンドロームに罹ることなく毎週毎週楽しみな日曜日の終盤を過ごしていましたが、そのひとつである半沢直樹が終わってしまいましたね。

結末を見たいような、終わってしまうから寂しいような、そんな1週間でした。

最後は、勧善懲悪の現代版時代劇らしいスカッとする終わり方でしたね。

そういえば、誰かがRPGだと評していましたが、最終回はまさにそんな感じでした。

大正義中野渡頭取は前回で闇落ちしたかと思いきや、やっぱり正義の人で、同期は相変わらずリスクまで背負ってくれる心強い仲間。

前回のラスボスだった大和田元常務も、今シリーズでは所々で力を貸す助っ人のような動きをしつつ、クライマックスでは半沢にすべてを託し、最後は「らしい」去り際で素晴らしかった。

今シリーズ前半でも相変わらず難敵だった黒崎検査官は、最後には同じ目的の為に合力してくれましたし。

これら濃い面々以外にも、今シリーズ前半で優秀かつ熱量の高い若者2人が仲間入りし、更には老練な生き字引と、ひと癖ある元ライバルが合流。

そして、なんと言っても、自分の本来の目的を思い出した中ボス格の白井大臣と、ラスボスに疑問を抱く秘書笠松が、最後に協力してくれる。

いや~完全にRPGですな。

キャラクターそのままに舞台を変えたら、ゲームが1本出来上がりそうです。

しかし・・・これから日曜が寂しくなるなぁ~(> <)

 


2020年9月23日水曜日

鹿児島熊本ツーリング その17

前回のあらすじ

どこまで上らせるんじゃい、この城は!

 

長岩城を後にして、向かうは大分県日田。

うきは市というのは福岡大分県境の内陸ですから、帰路を考えると、高速なら西の久留米鳥栖方向へ出るか、東の別府方向へ出るか、一般道なら北の飯塚方向へ出るか、日田から北東の中津に出るかという選択になるんですが、まだ時間もあるし、高速じゃちょっと味気ない。

それに飯塚ルートは通ったことがある、ということで、日田から中津へ出るルートを採ることに。

この行きがけ、否、帰りがけの駄賃で城も攻略して行こうという腹です。

時間があれば、日田の三城を回って、宇都宮氏所縁の城井谷も回って・・・なんて夢も広がりますが、午後には撤退戦に入っておかないと厳しいので、今回は時間的に日田の1城だけが可能ですな。

日田には、いつの日か城の散策の為にまた来ないといけないですね。

長岩城から国道210号線に戻り、筑後川が湾曲している狭隘部を抜けると、もう大分県で、川も三隈川と名前を変えます。

その三隈川の北岸を走る国道386号線に移り、日田市街の中心部から真っすぐ北上して永山城へ。

1度、国道212号線に出てしまいましたが、すぐ左折して無事に城へ到着することができました。

今回は時間が厳しいということで、最も立ち寄り易そうな永山城に行くことにしたんですね。

永山城は月隈城とも呼ばれ、月隈、日隈、星隈と名が付いた三隈三山のひとつに築かれています。

ちなみに、日隈山には日隈城が築かれていますが、星隈山は一時的に仮城として使われた程度のようで、城のあった山とは言えません。

日田の三城のもうひとつの城は、永山城から花月川を挟んだ東の対岸にある日田城でした。

城としては、この日田城が最も古いんですよね。

一方、永山城の方は、近世に築かれた城で、城として存在した期間は短いものの、しっかりとした石垣が残っています

城の駐車場には案内板があったんですが、豆田の城下町についての情報が豊富でした。

城の機能した期間が短いことと、陣屋跡の石垣だけじゃ観光資源としては弱いんでしょうな。

 

 

ま、そこは止むを得まい。

城好きは城へ行くのみだ!

しかし・・・

立 入 禁 止 !!

熊本地震の被害が大分にも出てるとは聞いていましたが、まさかの補修に伴う立入禁止!

土嚢に阻まれつつ遠く山上の石垣を見ながら、ここでツーリングにおける城巡りは終焉を迎えたのだった・・・

 

 

さて、気落ちしているわけには行きません。

まだ昼ながら、ここから600km以上を帰らなければならないのですから。

永山城のすぐ近くの国道212号線に入り、北東へ北東へと進んで行きます。

途中、国道500号線というメモリアルな道路を走りたい衝動に駆られながら、耶馬渓や青の洞門といった観光地をすり抜け、平田城、長岩城といった案内を躱し・・・

また、絶対来なあかんところやん!

行きたい所が多すぎますわ(^^;)

そんなこんなで中津まで走り抜け、上毛スマートI.C.から東九州道へ入り、淡々と北上して行きます。

九州との別れを惜しむべく、めかりS.A.で休憩を入れました。

門司城直下のこのS.A.には毎回寄るんですが、なんと、展望台が無くなってました。

ちょっとびっくり。

なので、今回は駐車場から関門橋を写真に収めました。

 

 

ここからが神戸までが長い長い消化試合になるんですが、今回は趣向を変えて、中国道から帰ってみました。

するとどうでしょう!

あんなにつまらなかった消化試合が楽しいワインディングロードに・・・はなりませんが、車もほとんど無く、適度にコーナーがあってそこそこ楽しいではありませんか。

パーキングエリアで3日連続の昼食サンドイッチを企んだのに、サンドイッチすら無くてパンになってしまったのが想定外でしたが。

いや~新しい発見でしたな。

九州は帰りがネックだったんですけど、また九州へ行く意欲が湧いてきましたね(^^)

 

1日目:79.6km

2日目:121.9km

3日目:216.7km

4日目:306.0km

5日目:710.7km 合計:1434.9km

 

参考:

永山城

あかねの湯 龍野店

地図付きはこちら

大分県兵庫県

 


2020年9月17日木曜日

菅首相誕生

16日の臨時国会で、第99代となる菅首相が選出され、菅内閣が発足しました。

陣容は色々と報道されていますが、個人的に気になった点をいくつか。

まずは、河野行革担当相。

最初は総務相という噂が流れていて、総裁選でも菅さんから言及があった電波行政を集中的にやってもらう人事かなと思っていたんてすが、行革担当になったという事で、縦割行政解消にかなりの力を入れるようですね。

河野さんは、これまでの執務状況を見ていると、かなり合理的な思考の持ち主のようです。

また、情報発信力も持っており、国民に直接説明できる分かりやすさがある為、改革に抵抗する官僚は国民に敵として認識される可能性が高いですね。

そういう突破力を期待しての起用でしょう。

菅政権発足前から、朝日新聞が、菅総務相に意見して左遷された元総務官僚が実名告発というような記事を出していましたが、これは、菅さん自身も政治家と官僚の違いを明確に意識して政策を進めていた証左でもありますので、ヒビっている官僚は多いのではないでしょうか。

次に安倍前首相の実弟である岸信夫防衛相。

元々外務や防衛の役職を務めてきた人ですので、外相としては妥当な人事ですが、岸さんは兄の安倍首相と同じく台湾との強いパイプを持っています。

アメリカが対中国包囲網を進める中、台湾との交渉を密にしていますが、岸さんの個人的なコネクションも絡め、日本も親米、親台路線で行くぞ、というような方針が見える人事とも言えるでしょう。

引いては、米日豪印のクワッドと呼ばれる安保体制が透けて見えますね。

上の2閣僚が色としては目立つんですが、後は、コロナ対策でやや評判を落とした加藤さんを官房長官に、石破派の田村さんを厚労相に起用した所が、実務重視の布陣に感じられるでしょうか。

加藤さんは失点回復の意図があるのかも知れません。

官僚上がりで実務能力はありますからね。

あのまま埋没してしまうのは勿体ないところ。

それ以外は、安倍内閣からの留任も多く、特に重要ポストである財務相兼副首相と外相がそのままということで、安倍政権の方針を継承という表明にもなっています。

さて、コロナがやや落ち着いて来たとは言え、経済はガタガタの状況。

どのような手腕を菅さんが発揮してくれるのか、楽しみです。

 


2020年9月14日月曜日

2020自民党総裁選

安倍首相の辞任に伴う自民党の総裁選が行われ、地方票でも国会議員票でも圧倒した官房長官の菅さんが総裁に選ばれました。

ただ、もうだいぶ前からほぼ確実な結果が分かっていたので、選挙が終わったんやな、という感想しかありませんが。

しかし、マスメディアの石破推しは何だったんでしょうね。

地方に強いとは言っても、地方票でトップ得票だったのは8年も前の話です。

その時の総裁選の1回目の投票で安倍首相を上回り、決選投票で敗れた石破さんが、安倍一強とも呼ばれる長期政権の中で、相対的に過大評価されてきたのではないでしょうか。

実際の所、石破さんの政治家としての印象は、閣僚として目立った実績を上げたわけでもないですし、演説は長い割に具体策が少なく、ふわっとした抽象論に留まっているように聞こえます。

耳障りは良いんですけどねぇ

確かに、世論調査等では石破さんの支持が高く出たりするんですが、石破さんから出てくる発言は自民党の主流派とは一線を画すどころか野党寄りのもの。

その事で、野党支持層などの自民党員以外の人が政策的に近い石破さんを支持する結果となっているんだと思いますが、それを参考にしているようじゃ、自民党員の投票結果とはズレますわな。

政権与党として党を運営していく中で、野党にかなり近い意見を出すような議員が、同じ党員から多く支持されるとは考えにくいですからね。

また、党を割るほどの混乱があれば別ですが、その言動から、票の比重が高い国会議員からの支持を得にくいのは誰が考えても解ることでしょう。

こういう場面は仕事でもありがちです。

チームを組んで仕事をしているのに、チーム外から綺麗ごとばかり言う人。

チームの中の人からすれば、そう言うがあんたはどこで汗かいたんや?という気持ちになってしまいますよね。

 

それから、マスメディアは、国民の意見が云々というのも毎回口にします。

ここにも違和感を感じますね。

日本の議会制民主主義では、多数を占めた与党の指名した人が首相に就くという仕組みで、システムとして、政権政党を選ぶ色彩が強い。

ここが個人を選ぶ大統領制と大きく違うところですね。

なので、ロクでもない首相を就任させた場合には、総選挙を待ち構えて、ロクでもない首相を輩出した党を惨敗させてやればいいんです。

それが選挙ですから。

悠然と、どんな人間を首相に就けたか吟味してやろう、と構えてればいいと思うんですけどね。

国民からの人気と政治的なセンスや実力が必ずしも合致はしないものですし、総裁選挙はあくまで自民党の総裁を決める選挙で、流れはしましたが、村山元首相が首班指名された時のように党として総裁以外の人物を指名することもあり得るわけですから、首班指名された人物の今後の実績を観察することの方が大事です。

 

あと、派閥政治というのにも、違和感を感じますね。

同時期に行われていた立憲民主党の代表選も、投票結果を見れば、旧立民グループと旧国民グループで明確に分かれていました。

また、アメリカの大統領選でも、予備選挙で脱落していった候補者が、新たに誰を応援するかで熾烈な多数派工作が行われます。

代表的な民主主義選挙とされるアメリカでもこんな感じですから、3人集まれば派閥ができるとも言われる人間の本質的な社会性と、民主主義のシステムからは、多数派工作は切っても切れない関係にあるはずなんですね。

何なら、多数派工作が民主主義の本質とも言えるかもしれません。

それだけに、なんか耳障りの良い表面的な事しか言ってないように感じてしまいますね。

 


2020年9月7日月曜日

中国の半導体製造企業

こんな記事が出て来ました。

 

米政府、中国SMICの「制裁リスト」入りを検討

https://jp.wsj.com/articles/SB12792891840969953668404586615834023934562

 

SMICと言えば、ひと月ほど前、ファーウェイ子会社のハイシリコンがSMICから14nmのチップ製造を断られたという報道が出たばかり。

 

SMICがハイシリコンの14nmの出荷計画を7月に急ブレーキ

https://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=4359

 

この判断の背景には、報道にあるように、SMICの株式上場への悪影響と米国との関係が念頭にあったようです。

株式上場は成功しているものの、制裁リスト入りするとなれば、米国との関係においては施策が失敗したことになりますな。

ま、一企業の施策では、国と国の関係という大波を避けることはそもそも難しかったとは思いますが。

中国では、数年前から半導体に関する投資が盛んで、大型案件がいくつもありましたが、

中国の半導体製造業が資金不足により苦境に立たされている

https://gigazine.net/news/20200831-china-hsmc-stall-lack-of-funding/

にあるように、HSMCを始めとしたいくつかのプロジェクトが破綻に追い込まれています。

一部はSMICが救済合併するとの報道も出ていますが、そのトップ企業たるSMICが制裁リスト入りすれば、中国が目指していた半導体企業の育成が頓挫するばかりか、供給が止まることによる他のハイテク産業への影響も甚大なものになりそうです。

2018年の国防権限法に始まるアメリカの中国企業潰しは、今年に入ってから着々と包囲網を狭めてきており、まるで詰将棋を見ているような感さえありますな。

世界トップの軍事力を誇るアメリカが影響力を持つのは当たり前ですが、技術を絡めた追い詰め方というのは、なんとも、流石と言うしかありませんね。

 


2020年9月2日水曜日

藤川球児投手引退

自分はかつて、野球部でした。

そして、阪神のファン。

そういう人間にとって、藤川投手の投球を見られたのは幸運だったな、と思います。

シーズン中は勝負の駆け引きが色々とありますが、オールスター戦などは、誰もがストレートを投げると思っていて、藤川投手もストレートしか投げないのに、1、2の3で振っても当たらない。

球の下でバットが空を切る。

こんなスポ根漫画みたいな投球、そうそう見られるもんじゃないですからね。

見ていて本当に楽しかった。

「糸を引くような」と形容されるほど、見ていて惚れ惚れする球筋でしたね。

自分は、ピッチャー経験はほとんどありませんが、ストレートを待たれてストレートで空振りを取る、というのは、これ以上無いほどピッチャー冥利に尽きるんじゃないでしょうか。

そんな凄いピッチャーでしたね。

まだシーズン途中で、復帰もして欲しいですから、お疲れ様というのにはまだまだ早いんですが、長い間、本当にお疲れ様でした。