2020年9月7日月曜日

中国の半導体製造企業

こんな記事が出て来ました。

 

米政府、中国SMICの「制裁リスト」入りを検討

https://jp.wsj.com/articles/SB12792891840969953668404586615834023934562

 

SMICと言えば、ひと月ほど前、ファーウェイ子会社のハイシリコンがSMICから14nmのチップ製造を断られたという報道が出たばかり。

 

SMICがハイシリコンの14nmの出荷計画を7月に急ブレーキ

https://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=4359

 

この判断の背景には、報道にあるように、SMICの株式上場への悪影響と米国との関係が念頭にあったようです。

株式上場は成功しているものの、制裁リスト入りするとなれば、米国との関係においては施策が失敗したことになりますな。

ま、一企業の施策では、国と国の関係という大波を避けることはそもそも難しかったとは思いますが。

中国では、数年前から半導体に関する投資が盛んで、大型案件がいくつもありましたが、

中国の半導体製造業が資金不足により苦境に立たされている

https://gigazine.net/news/20200831-china-hsmc-stall-lack-of-funding/

にあるように、HSMCを始めとしたいくつかのプロジェクトが破綻に追い込まれています。

一部はSMICが救済合併するとの報道も出ていますが、そのトップ企業たるSMICが制裁リスト入りすれば、中国が目指していた半導体企業の育成が頓挫するばかりか、供給が止まることによる他のハイテク産業への影響も甚大なものになりそうです。

2018年の国防権限法に始まるアメリカの中国企業潰しは、今年に入ってから着々と包囲網を狭めてきており、まるで詰将棋を見ているような感さえありますな。

世界トップの軍事力を誇るアメリカが影響力を持つのは当たり前ですが、技術を絡めた追い詰め方というのは、なんとも、流石と言うしかありませんね。

 


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