合意項目には詰めが必要と考えられますから、これが全面停戦に移行するのか、再び攻撃となるのか、まだ流動的です。
とは言え、これでひとまずは安心といったところでしょう。
その一方で、このイランへの攻撃とホルムズ海峡の封鎖の期間に発揮された、日本の調達能力の高さに驚きました。
オイルショック以来、上流権益の確保とリスク分散に力を注いできた先人たちに感謝ですね。
そもそも国家備蓄の量が他国に比べてかなり多いんですが、筆頭株主が経産省大臣というINPEXが中央アジア産原油を日本向けに優先販売することを表明したり、アメリカからの調達を大幅に増やしたりと、多国がガソリン給油などを制限したりする中、供給と新規調達交渉は非常に安定していました。
またLNGは、そもそも中東依存が1割程度で、その中東分も他から追加で調達に成功しています。
ナフサやエチレンという石油産品の個々については濃淡があり、国際価格の上昇に伴う価格高騰や、流通に目詰まりが見られるようですが、これだけの危機的国際情勢の中で、この程度の混乱なら上出来ではないでしょうか。
こういう危機時のバッファについては、平時はあまり表に出て来ない話ですが、今回はそれを知ることができたのは、良かったですね。
勉強になりました。