2026年4月8日水曜日

イラン戦争停戦

3月から続いていた、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃ですが、現地時間の7日夜、トランプ大統領が停戦に合意したと発表しました。
合意項目には詰めが必要と考えられますから、これが全面停戦に移行するのか、再び攻撃となるのか、まだ流動的です。
とは言え、これでひとまずは安心といったところでしょう。
その一方で、このイランへの攻撃とホルムズ海峡の封鎖の期間に発揮された、日本の調達能力の高さに驚きました。
オイルショック以来、上流権益の確保とリスク分散に力を注いできた先人たちに感謝ですね。
そもそも国家備蓄の量が他国に比べてかなり多いんですが、筆頭株主が経産省大臣というINPEXが中央アジア産原油を日本向けに優先販売することを表明したり、アメリカからの調達を大幅に増やしたりと、多国がガソリン給油などを制限したりする中、供給と新規調達交渉は非常に安定していました。
またLNGは、そもそも中東依存が1割程度で、その中東分も他から追加で調達に成功しています。
ナフサやエチレンという石油産品の個々については濃淡があり、国際価格の上昇に伴う価格高騰や、流通に目詰まりが見られるようですが、これだけの危機的国際情勢の中で、この程度の混乱なら上出来ではないでしょうか。
こういう危機時のバッファについては、平時はあまり表に出て来ない話ですが、今回はそれを知ることができたのは、良かったですね。
勉強になりました。
 

2026年4月3日金曜日

殉教の政治学

辺野古沖の転覆事故で修学旅行生が亡くなって2週間以上が経ち、事業登録さえしていなかったというその杜撰な運営体制や、各種法律的にグレーな行動をしている団体へ学校が修学旅行生を預けていたことなど、お金の流れも含めて色々と問題点が浮かび上がってきました。
それは、ちょっと想像していたよりも酷いものでしたね。
このような平和教育と言う名の偏向教育は、私学に多いようで、その全容解明や資金の流れの透明化も今後は期待したいところです。
その事故に関し、様々な記事が出ていますが、その中でやや毛色の違う解説記事がありました。
 
 
この中で触れられているのが、死者の政治利用、殉教の政治学といった概念です。
日本史の中でも、カトリック世界で高山右近が殉難者の福者に列せられてたり、旧陸軍旧海軍などが壮絶な戦死を遂げた人物を戦意高揚にために祭り上げたり、ということがありましたが、改めて殉教の政治学という風に言語化されると、非常に腹落ちしますね。
カトリックが植民地獲得を目指す各国の王朝と密接に関係し、その植民地支配の試みへの防御反応として禁教されたことや、軍隊が死者を偉人化することで戦争への支持に利用したことなどを、現在に生きる我々は知っていますが、熱狂の中にいる人にはその裏は知られず、死者が非常に稀有な人として評価、崇拝されたことでしょう。
自分達の進める行動に伴って犠牲が出たことに対し、その死の責任の所在を他者に向け、自らの行動の正当化をも図る。
一石二鳥の非常に合理的な手段です。
今回、そういう言葉が簡単に出てきたことに、少し恐怖感を覚えましたね。
この団体は怖いな、と。
今後、責任問題が噴出してくると思いますが、どう対応するのか、まともに責任を受け止める空気があるのか、気になるところです。
 

2026年3月27日金曜日

ラムネモンキー

今期に放送されたドラマの中で、ラムネモンキーというドラマがありました。
微妙な年齢を迎えている大人たちが、1988年という中学生時代を辿って行くようなドラマでしたね。
マドンナ的顧問の臨時講師の愛称がマチルダであったり、紫のダブルのスーツにセカンドバックというファッションが出てきたり、タケちゃんマンが出てきたり、とても懐かしかったです。
ストーリー的にも、最後の最後で伏線を回収してハッピーエンドとなり、さり気なくマチルダの声をしていた戸田恵子が出ていたりと、色々と楽しいドラマでした。
その中で、とても印象的だったのが、主題歌。
Bialystocksの「Everyday」という曲ですが、当時の時代をノスタルジックにイメージして作曲されたと思うんですよね。
だからなのか、非常にQueen味を感じました。
ピアノとボーカルだけの出だし、そして中盤の盛り上がり方。
曲は全然似ていないんですが、ボヘミアンラプソディ的な空気を感じました。
自分がQueenを聴くようになった時には、もうフレディマーキュリーはこの世にいなかったんですが、HIVのカクテル療法が当時にあったのなら、今でも曲を創ってたんやろなあなんて感傷に浸りながら、エンディングを聴いていましたね。
おっさんにとっては、ほんわかする良いドラマでした。
 

2026年3月20日金曜日

若き日の誓い

前回は、蜂須賀正勝の家臣、というより客将格の武将として、稲田植元という武将がいたという話でしたね。
植元は、秀吉からの大名取り立ての誘いを固辞し、若年の川並衆の頃から共に活動してきた正勝と活動共にしました。
戦国時代を見ると、正勝と植元のような同格の主従というのが結構います。
細川藤孝と松井康之も、そうでしょう。
共に足利義昭を担ぎ上げた幕臣出身であり、義昭没落後は、康之は藤孝の客分だったといわれています。
後に秀吉に大名として一本釣りの誘いがあったと伝わっていますが、それを断っているのも植元と同じですね。
江戸時代になると、改易になった加藤家に代わって細川家は肥後に大封を得ますが、松井家は一国一城の例外として八代城主となり、徳川家直参の身分も持っていたといわれます。
徳川幕府公認というわけですね。
名人久太郎と呼ばれた堀秀政と、堀(奥田)直政の関係も同じでしょうか。
こちらは朋輩ではなく従兄弟ですが。
先に手柄を立てた方に協力するという約束を、幼い頃にしていたといわれています。
そして、共に信長の小姓となり、先に秀政が出世したため、直政がその補佐に回りました。
ただ、蜂須賀家や細川家と違い、堀家の場合は、秀政の孫忠俊と直政の長男直清、同じく次男直寄が対立してしまい、堀氏の嫡流は没落し、直寄の家系が大名として残っています。
この、先に出世した者を支えるという話は、加藤清正と飯田覚兵衛、森本儀太夫の間にも逸話として伝わっていますね。
戦国時代は個人の時代ですが、槍1本では精々千石取りぐらいまで。
もっと高禄の武家を立てるというのは、個人ではなく組織での仕事と言えます。
現代で言えば、芸能人や個人競技のプロ選手に近いでしょうか。
看板としては個人名が出てきますが、優秀なスタッフがいないと成り立たないわけです。
そこには、豊臣兄弟とは形が違いますが、看板となる主君と優秀なNo.2という関係が見えますね。
 

2026年3月15日日曜日

稲田植元役

「豊臣兄弟」を見ていて気が付いたんですが、川並衆として稲田植元役の配役があったのは初めてじゃないでしょうか。
ちょっと感動しました。
蜂須賀正勝は、秀吉が出てくるドラマには大抵登場しますが、その朋輩と言うべき稲田植元が出てきた記憶は無いんですよね。
同じような立場の前野長康は、武功夜話という文献の絡みもあって、それなりに主人公になっている本があったりするんですが。
この稲田植元、というか稲田家が地元兵庫県の淡路島にゆかりがあるんですよね。
なので親近感があります。
後に阿波一国を得た蜂須賀家の家老格となり、江戸時代に蜂須賀家が淡路一国を加増された際には、筆頭家老だった稲田家に預けました。
植元に伝わる話として、秀吉が植元を大名として遇しようとした際、正勝とは義兄弟の契りを結んで共に働くと約束したからと、固辞した話が伝わっています。
このような経緯で正勝の家臣的立場にはなっていますが、なんせ朋輩かつ義兄弟の間柄だったことから、客分的な扱いだったようですね。
そんな経緯があるのに、淡路島がなぜ徳島県ではなく兵庫県に編入されたかと言うと、ちょっと血生臭い事件があったから。
ここでも客分という曖昧な身分の影響が出てしまうんですよね・・・
あと、個人的には、植元について1つだけ。
割と長い間、稙元って思ってました・・・
だって諱で植って見たこと無いやもん!
 

2026年3月8日日曜日

資金調達

大量の落選者を出し、政党交付金が大幅に下がった中道改革連合では、落選者支援の金策に四苦八苦していますね。
それに関するニュースが出ています。
 
 
あれだけ裏金裏金と騒ぎ、政治資金パーティーが諸悪の根源であるかのように言っていたのは、何だったんでしょうか。
もちろん、大きな金額の処理や悪意のある会計処理をやっている議員もいて、それは裏金という扱いでもいいと思いますが、それらは起訴され、きっちりと司法で裁かれているわけです。
なのに、処理ミスかなというような額的に大したことないものや不起訴になったものであっても、与党であれば一律で裏金扱いだったんですよね。
自分達の場合は不記載扱いで、さらに今回は自分たちの政治資金パーティーもOKという。
そういうとこやぞ!
今回の衆議院議員選挙は、正にこういうダブルスタンダードが呆れられた一面も確実にあったと思います。
あと、少し気になるのは、クラウドファウンディングの方がより問題になりそうなところ。
政治資金規正法は、政治資金パーティーなどは視野に入っていてルールがきっちりとしていますが、クラウドファウンディングについては、ちょつと追い付いてないんですよね。
ネット上の処理で完結しますから、ちゃんと公表すべき個人名が追えるのか、また、企業や団体も容易に参加できるだけに、それらもきちんと追えるのか、なんて問題がありそうです。
また、各政党支部に支出するお金は、落選議員が行う支部長としての活動に対する報酬として払うことになると思うんですが、政治家活動かどうかは、実際のところ曖昧ですよね。
自民に対して舌鋒鋭く批判していた政党支部の活動内容ですが、自分達にもそれは言えるわけです。
落選議員がやるなら、尚更のこと。
結局、批判したいだけだったのかというのが、選挙後の発言から透けて見えるんですよね。
しばらくの間は、中道改革連合の支持層構築を含めた再建は、険しそうです。
 

2026年3月2日月曜日

イラン攻撃

週末に大きなニュースが出ましたね。
イスラエルとアメリカが共同して、イランに攻撃を仕掛けました。
イランとの交渉妥結の可能性が、まだギリギリ残っている段階だったので、かなりびっくりです。
何より凄いのがその成果。
会合の情報を得た上で爆撃したとされ、政権や革命防衛隊の高官クラスがまとめてやられています。
国のトップであるハメネイ師を始め、国防軍需相、司法機関トップ、革命防衛隊司令官、核プログラム担当顧問、国家安全保障会議員など、早々たるメンバーが命を落としました。
本当か嘘か分かりませんが、イランではイスラエルの情報機関であるモサドの対策部隊があったものの、その隊長がモサドの工作員だったほか、隊員の20名がモサドの工作員だったという話も出ています。
もし本当であれば、筒抜けどころの状態じゃなかったことになりますね。
ベネズエラの時も思いましたが、アメリカもイスラエルも、情報機関の能力は、他の国より頭1つも2つも抜けているようです。
恐ろしい。
 
それから、高官がまとめてやられて指揮系統や判断に混乱があるのか、イラクはヒステリックに他国へミサイルを撃ちました。
これは非常に悪手。
米軍基地がある国に撃っており、これが基地に着弾すればいいのですが、民間の施設が攻撃され、亡くなった方もいるようです。
中東とひと括りにされがちですが、中東ではシーア派とスンニ派の対立、アラブ人とペルシャ人の対立などが複雑に絡み合っていますから、このイランからのミサイル攻撃は、中東で擁護してくれる国を無くす効果が出てしまうでしょうね。
アメリカやイスラエルに、今のところは国際的に支持は無いのですが、イラクは報復で同じ土壌に立ってしまった。
ただ、政治的には悪手なんですが、軍事的には報復は士気を上げますから、どの層からその指示が出たのか、気になります。
トップ層だと、前回の反撃のように、相手国とギリギリ手打ちできるラインで報復攻撃するような判断をするように思うんですが、どうなんでしょうか。
いずれにせよ、ホルムズ海峡も危ういですし、しばらくは混乱が続きそうです。