2020年3月31日火曜日

しむらーうしろー

志村けんさんが3月29日に亡くなりました。
自分は、8時だョ!全員集合のど真ん中世代でもありますし、さすがにショックでしたね・・・
自分達が子供の頃に人気で、驚くことに40年経った今の子供達にも人気。
時代が変わっても笑いを取り続けられるということは、笑いの中の普遍性というものを理解していたんだと思います。
さすがに年齢もあって、久々に見るとバカ殿の白塗りには塗り切れない皺が見えてはいましたが、昔を知っているだけにそれもまた面白かった。
下積みはありましたが、ドリフターズへの加入が1975年。
それから45年もの間、常に第一線を張ってきた人でした。
本当に凄い人ですね。
楽しい思い出をありがとう。
冥福をお祈りします。
 

2020年3月28日土曜日

コロナ余波2

コロナ余波・・・という題がいいのかどうか、これからいよいよ本波が来そうな気配となってきました。
ここ1週間で全世界の株は一息ついた格好ですが、恐怖指数は高止まりしてますし、株価は上げる日が多くなっているものの、実情は乱高下の局面に変わりはありません。
また、おなじくここ1週間で、トヨタやANAが融資枠を使ったりして手許資金を厚くする報道が出始めてきているほか、鉄鋼大手3社が下方修正を出すなど、いよいよ実体経済の影響が明らかになってきましたね。
実生活でも、イベント等の人が集まるものは中止要請が出ていますし、自分自身も体育館が使えなくなったりスポーツイベントが無くなったりして、抑揚の無い生活になっていますな。
この生活が続くのも、なかなかしんどいと思います。
そんな中で、ひとつ興味深いなと思った事柄がひとつありました。
それはイベント中止に対する保険。
重要のある所には供給が発生するのは経済的な必然ですが、やっぱりあるんやな、と。
娯楽に消費を向けられる先進国やそれに近い中進国では大小含めて市民が参加できるイベントの数も多くなってきますから、当たり前っちゃ当たり前なんでしょうが、普段知る事が無いのでちょっと新鮮でした。
色んな保険があるもんですな。
現在のイベント中止保険や興行中止保険と呼ばれるものは、主に悪天候や交通遮断などに対応するのがメインらしく、感染症に対しては各社まちまちのようで、約款を拡大解釈するか、感染症の特約を付けていれば適用されるとのこと。
いくつか保険会社のホームページを確認してみましたが、免責として地震や噴火等の予測不可能な災害を書いてある場合が多いですが、明確に感染症に対して書かれている会社と書かれていない会社とありましたね。
この辺りは、特約が付けられるか否かというもあるかもしれません。
今回、イベント中止で泣いているイベンターは多いと思いますが、感染症対策まで保険に組み入れているイベンターはほとんど無いでしょうね。
余分な保障は、普段はコスト要因でしかないですから。
でも、実際にそういう事例が出てしまったわけですから、今後はイベンターも保険会社も、判断が必要になって来ますね。
いやはや、リスク管理が難しい。
もし当事者になったと想像するだけで、気疲れしますわ(^^;)
 

2020年3月23日月曜日

鹿児島熊本ツーリング その8

前回のあらすじ
 
まさかこんな所で小泉さんのルーツと出会うことになるとは!
 
突然現れた貝殻崎城を後にし、再び国道270号線を北上して行きます。
すると、すぐに和田という集落があるんですが、ここにも城があるんですな。
うっかり1度通り過ぎてしまったので、国道を戻って和田の集落へ。
17年前、伊作城を探して当時の吹上町内をウロウロ彷徨っていたんですが、偶然にもこの和田の集落に入り込み、田中城を見つけました。
和田小学校の横を抜けた先で城の案内板を発見した記憶が蘇ります。
集落の中にある和田小学校はなんとなく覚えていますね。
懐かしい(^^)
今考えれば、ようこんな国道から外れた場所で城を見つけたなと、自分の事ながら感心しますわ。
その時は、下り坂の天気予報で伊作城だけは雨の降る前に行っておきたいとロクに散策しませんでしたので、今回、改めての散策です。
まずは登山道入口の案内板。
 
 
以前に訪れた当時は、こんな立派な案内板は無かったですね。
白地に文字だけの説明板でした。
地元に大事にされているようで何よりです。
田中城は、藤原純友の子孫とされる和田親純が築城したと思われ、親純は、薩摩平氏の実力者であった伊作良道の娘婿だったようですね。
親純は、伊作荘を良道から譲り受けますが、鎌倉幕府成立後に守護となった島津氏によって次第に押され、歴史の闇に消えてしまいます。
ただ、遺構を見ると、城自体はかなり後まで活用されていたようですな。
遊歩道を入って行くと、段郭のような地形があり、その上の小ピークも削平されています。
 
 
これが本丸から順番に数えていくと3番目の削平地。
そのまま道を進んで行くと、本丸の下に2段目の削平地がありました。
こちらは遺構が明確ですね。
 
 
この上の段に本丸があり、城址碑も建てられています。
 
 
本丸は整備が行き届いていました。
地元の方に感謝!
本丸北側は視界が開けており、切岸もはっきりしています。
 
 
本丸直下には、空堀が穿たれていました。
写真では判りにくいですが、現地では非常に明確で、いい遺構でしたね。
 
 
最後に、本丸から和田の集落。
 
 
領主であった和田親純も、ここから開拓した美田を眺めたことでしょう。
小規模ながら、遺構もしっかり残っている良い城でした(^^)
 
田中城を後にし、再び国道270号線を北上して行きます。
吹上の市街を越え、更に進んで行くと、永吉の集落の案内があったので、県道35号線から永吉の集落へ。
この永吉には、南郷城があります。
城主は桑波田氏で、どうも芸人のクワバタオバラのくわばたりえさんが子孫の模様。
鹿児島の豪族の子孫が、どういう経緯で大阪に出たのか、そういうのはちょっと興味がそそられますな。
NHKのファミリーヒストリーでもやってくれないかなぁ
そんな話は置くとして、南郷城は、永吉の集落の中心にある永吉小学校の裏手にあります。
永吉小学校の脇の道を北へ抜けると、やがて細い道になり、城の案内と縄張図がありました。
 
 
 
説明板にあるように、この城は伊作島津氏反攻の先駆けとなった城です。
城主の桑波田栄景は、島津忠良の子貴久が養子として島津宗家を継いだ頃に忠良から所領安堵を受けていました。
しかし、島津実久が家督を継承しようとし、実際に首府たる鹿児島を押さえると、栄景は実久に通じたのです。
ただ、一豪族としては、宗家の勝久の態度がコロコロ変わったのもあり、どちらに正統性があるかは微妙なので、生き残りの為に勢力の拡大しそうな実久に付いたというだけのことなんでしょう。
しかし、伊作に戻った忠良の本拠から近いという地理的不幸がありました。
こうして、南郷城は忠良の標的となり、栄景が猟に出ている情報を得るや忠良の家臣が猟夫に変装して栄景の帰城を装い、開門に成功して奪ってしまうわけです。
うかうか留守にもできませんな。
さて、縄張図によると、遊歩道は本丸の西側を通って主郭部へと入って行くようです。
それでは出発!
と、意気揚々と進み、城道らしくなってきたと思っていたら・・・
 
 
土砂崩れ!
写真では何が何だか分かりませんが、右側が本丸側の崖で、右側から左側へ、ひと目見てちょっと乗り越えられる土砂の量じゃないってのが解るほどの大規模な土砂崩れでした。
意気揚々と猟を終えて帰ってきたら城を締め出されてしまった栄景の心境を、まさか味わうことになるとは。
なかなか趣向が凝っておるではないか・・・
・・・
マジかーーい!
 
つづく
 
参考:
田中城
南郷城
地図付きはこちら
 

2020年3月17日火曜日

人の機能的側面

この新型肺炎で騒がしい中、ネットに流れていた話で、「外来の医師のバックアップのバックアップをする」というのがありました。
新型肺炎への感染の危険がありながら前線に立たれている医療関係者の方々には本当に頭の下がる思いですが、病院という機能を運用維持していく上で、医師という人の機能面を冷徹に取り出していかないと、やはり運用というのはできないものなんだなというのを感じましたね。
戦前には、美濃部達吉の天皇機関説というのがあって、軍部に猛烈に叩かれましたが、明治の帝国憲法でも天皇陛下に実権はなく、実務や諸々の決定は大臣が輔弼するという構造でしたから、実際の所は、天皇陛下は国家という組織の中の国家元首という機関・機能を背負った個人と言い換えることもできるわけです。
軍部にすれば、現人神たる天皇陛下をそのように言うとは何事だという話なんでしょうけど、組織の機能的な面で捉えた話ですからね。
根本の論の立ち位置が違う。
ただ、議論、というか本質的には議論ではなく関西弁で言う所のイチャモンってのは、そういう部分をうまく突きますよね。
これに天皇陛下という印籠を付けてしまえば、誰も逆らえなくなる。
戦前の軍部は、天皇機関説に対する難癖のような、頭の良い人が仕掛ける質の悪い議論的な面がしばしば出てきますね。
今で言うインテリヤクザ的、それも低級のインテリヤクザといった感じですが。
そういう空虚な議論が、軍部の中でも自家中毒のように回って、現実をきちんと分析できない組織になっていたように感じられますな。
 
ちょっと話が逸れました。
バックアップのバックアップ。
システムに携わる人間の端くれとしては、これほど解り易い言葉はありません。
その人の持つ能力を機能として見、その機能のバックアップを準備する。
主サーバーがコケた時、データが破損した時、それに備えてバックアップを用意するのと何ら変わりはないわけですね。
企業の中で、ある業務を担当している人間の機能面を抽出し、バックアップを作っておく。
今の状況では、新型肺炎に罹患していつ誰が出勤停止になるか分かりませんから、企業活動を続けていく上で、非常に大事になってきます。
新型肺炎に対しては、災害対処などの大きく捉えたBCPだけではなく、個々の業務についてもバックアップを用意し、BCPを作っておくということが必要になってきますね。
 

2020年3月10日火曜日

コロナ余波

コロナ余波が全世界を回っていますな。
でっかい波のくせに何周回んねん!
という感想も無いでは無いですが、なかなか落ち着きませんな。
リーマンショックの時もなかなか衝撃的な数字かと思いましたが、さすがにダウの2000ドル超のマイナスにはびっくりしました。
それまでがかなり上がっていた為に、絶対的な数字としては大きくなってしまうのは仕方ないんですが、下げ出したら下げが下げを呼ぶAIトレードの影響がやっぱり大きくなっているんでしょうね。
とは言え、本日の東証日経平均はプラスで引けました。
日本は比較的先駆けて下落していましたし、ダウのプラスにもほぼ反応なしといった感じだったので、そろそろ下げ止まりの頃合いというのもあり、トランプ大統領の経済対策に敏感に反応したという感じですね。
これで原油価格が反応すれば一時の平静は得られそうですが、どうでしょうか。
ただ、新型コロナウィルスが蔓延している中国や韓国、イタリア等では、外出が控えられ、工場等の稼働率が上がらない状況ですので、それらの国々を始め、世界の経済に悪影響があるのは間違いなく、どの程度悪影響があるか測りかねて市場がパニックとなったわけですから、根本的な何らかのポジティブサプライズが無いと、なかなか落ち着きそうにありませんな。
個人的には、ステロイド系喘息薬のシクレソニドに期待したいですね。
他のHIV薬やアビガンといった効果が期待される薬に比べ、安価で処方も容易。
つまり、新たな枠組み等を作らず、今までの医療体制で、速やかに対新型コロナウィルスの体制が出来上がるわけですから、最も社会的負荷が少ないわけです。
効くか効かないかは治験を積み重ねるしか無く、神頼みみたいなものですが、期待せずにはおれません。
効くということがはっきりし、ポジティブサプライズとなれば、市場も落ち着き、新型コロナウィルスもちょっとややこしい風邪程度の扱いになるでしょう。
日本はまだ広がりが抑えられていますが、中東やヨーロッパ各国を見ていると、日本だけが頑張ってもグローバル化した世界では効果は薄く、いずれ蔓延が前提の体制となるでしょう。
ですので、そういうポジティブサプライズのある近々の未来を期待してやみません。
 

2020年3月3日火曜日

休校措置

急な事ではあったんですが、先週の木曜に安倍首相が全国の学校に休校を要請しました。
これまで、後手後手と批判があった対応ですが、ここにきて反対に急すぎるなどの批判も出てきていますね。
リーダーシップが見えないなどと言われていましたが、リーダーシップを取って先手を打っても結局は批判されるんだな、と感じました。
企業でも、総論賛成各論反対でどうせいっちゅうねん!という事態はよくありますが、新型の感染症という難しい事態だけに、日本全体でそのような状況になっていますね。
首相というのもなかなか大変です。
ただ、個人的には約10年前の豚由来の新型インフルエンザの時も休校が実施されており、また、学校の閉鎖はある程度の効果が得られる有効な手段というのは感染症対策における研究でも明らかになっているので、まぁ妥当な判断ではないかと思いますね。
各市町村の感染症対策のガイドラインにもありますし、突飛な事ではありません。
今回のコロナウイルスも、いずれ蔓延してしまうのは避けられないと思いますが、蔓延を遅らせることができれば、有効な対処療法やワクチンが手に入る可能性が上がるわけですから。
 
それにしても、今だにクルーズ船での対処に批判がでているようですな。
確かに不備はたくさんありましたが、普段システム運用を考えることが多いだけに、急に3700人もの隔離処置をしろと言われても、準備不足になるのはしょうがないと思うんですがね。
アメリカのCDCみたいな陣頭指揮を採れる専門機関があるわけではなく、発生地からの一次報告先であるWHOもどうも腰が重い。
この時点で、どうしても初動が遅れます。
更に、国内には感染症病床指定医療機関というものがありますが、昨年の段階での病床数を下のリンクから確認すると、感染症用の病床1870床ほど。
結核病床を入れても5800床ほどですからね。
 
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02.html
 
武漢からのチャーター便の感染者が既にいる上に、非感染者を含む3700人も受け入れてしまっては飽和してしまいますし、他に隔離できるような施設も用意できなかったでしょう。
また、韓国と比較して、誰でも検査が受けられるようにするべきだという論もありますが、現在、韓国では重傷者が入院できずに死亡してしまうという事態が少しずつ顕在化しています。
武漢がそうですが、人が殺到して医療が崩壊すると、重症者が適切な医療を受けられず、致死率が上がってしまいますからね。
医療体制としては、そういう事態を何としても避けたいでしょう。
どちらの批判もそうですが、リソースを確保しつつ運用で柔軟に対処するという発想が抜け落ちていて、理想論に過ぎる批判ではないかと思いますね。
 
さて、地元神戸でも感染者が出ましたが、封じ込めのフェーズは終わり、いよいよ感染拡大を遅らせるフェーズとなっています。
アメリカでは、ワクチンが想定よりも早く開発され、臨床での効果確認の段階まで進みました。
また、喘息のステロイド薬が効いたという報告も出ています。
これらの効果の実績が蓄積され、早いうちに「コロナやったらええ薬あるから念のために早めに診てもらい」と言えるようになって欲しいですね。