2017年9月28日木曜日

2017 衆議院解散

本日、臨時国会が召集され、衆議院が解散されました。
この所信表明無しでの解散には、賛否の声が出ていますね。
しかし、冷静にカレンダーを眺めてみると、衆議院議員の任期は残り1年ですから、どのみち年明けの通常国会の前後しか選挙のタイミングは無いわけです。
つまり二択であったわけで、ましてアメリカと北朝鮮の舌戦が激しくなってきてる今、有事に備えて態勢を整えておきたいという思惑もありますし、タイミング的には取り立ててどうこう言うような事ではないでしょう。
解散は首相の専権事項ですしね。
もちろん、準備期間の長い短いはあるのですが。
ただ、野党の方々は、自己保身解散だとか、勝手勝手、自己中心的とか批判しています。
数ヶ月前までは解散を求める声まで上げておいて、今更何を言っているのか、という感じですね。
あれだけ散々言っておいて、準備してなかったのか、と。
しかも、解散なんて、野党にとってはチャンスでしか無いと思うんです。
解散が無けりゃ、議席は増えようが無いわけですから。
まして、あれだけ違法性が無くてどうでもいいようなモリカケ問題でまくし立てた後ですしね。
さあチャンスだ!と言える野党がいないのが、現状の野党の気概、つまりロクな対案を出さず批判しかしない野党の為の野党、というのを表しているようです。
更には、選挙に向けて協力なんて話が出ていますが、政策の違いを置いといて選挙協力なんて、国民の目から見たらそれこそ自己中心的としか思えないんですがね。
片方では建て前的に、大義が無い、自己保身だと批判し、もう一方では建て前無視の戦略的行動をする。
解散について批判をするなら野合も批判されるべきだし、自らの行動を戦略とするなら解散も批判してはいけない。
そういうどっちつかずな行動が、票を得られない根源的な原因のような気がします。
国民としては、建て前でも戦略でもどちらでもいいんですが、ピッと筋の通った行動をしてほしいですね。
自己保身解散対自己中心的野合で、さぁ勝負だ!受けて立とう!ぐらい言ってくれれば、おぉっと思えるんですけど。
 
ここまで、解散の話が出始めてから、希望の党の立ち上げや民進党から集団離党などがあり、政局は大きく動き出しました。
小池さんは流石ですね。
解散はチャンスと捉えました。
とは言え、希望の党は大丈夫なんでしょうか。
保守として実績ある人も数人いますが、民進党の前職やら自民党の比例復活やら、選挙に弱そうな方々が集っているような気もします。
過去の結の党みたいな選挙互助会の様相を呈していますね。
更に、ここへ来て民進党が合流なんて話も具体的になっています。
合流なんて許したら旧態依然とした野党の印象を被ってしまって、せっかくの風が止まるように思ってしまうんですが、どうなんでしょう。
地方なんて、都民ファーストと言われても醒めた目で見てますからね。
オリンピックや豊洲の実績を見る限り、小池さんは煽りはするけど堅実的な落とし所の設定が甘い気がするのですが、風に乗って選挙に通ったはいいけど、党としての政策立案は素人、なんて姿にならないように頑張って欲しいものです。
兎にも角にも、選挙の結果に注目したいですね。


2017年9月21日木曜日

明智光秀の書状

先週、本能寺の変の後の明智光秀の書状が発見されたとのニュースが出ました。
 
http://news.livedoor.com/article/detail/13600103/
http://www.sankei.com/west/news/170912/wst1709120011-n1.html
 
同じ内容で2本のニュースを例に挙げましたが、やや見方が違っています。
本能寺の変の原因には諸説あり、怨恨説、単独謀反説、黒幕説などがありますが、特に黒幕説には、足利義昭黒幕説というオーソドックスなものから、秀吉、家康、果てはイエズス会といった講談的、小説的な説まであって面白いですね。
今回は、明智光秀が足利義昭を明確に視野に入れていたことを示す史料で、一見、義昭黒幕説がぐっと真実味を帯びてきたようにも思えますが、背景的にはそう素直に考えることもできません。
本能寺の変後、後に対決した光秀と秀吉はあちこちに書状を出しています。
ただ、光秀の書状は、現存する数が少ない。
これは、謀反人とのやりとりの証拠を残さないように処分されたからだと思われますが、例えば細川藤孝に出した書状を見ると、忠興を取り立てる為に謀反を起こした云々というような言葉があります。
後世の立場でものを見ると、
んなわけないやろ!
となるのですが、当時は乱の当事者や利害関係者から、はたまた関係の無い目撃者から、色んな情報が発信されていたことでしょう。
一方の秀吉も、確かめようがないはずですが、信長生存をさも事実のように書いて書状を出していました。
政治的に両者の中間に位置する武将をいかに取り込むか、書状で虚々実々の情報戦が繰り広げられていたのが解りますね。
今と違って、ニュースは伝手のある有力者や間者を通してでしか入手できず、しかも正確とも言えない。
そして、連絡手段は数日遅れる書状しか無いですしね。
書状に書いてあるからといって、それをそのまま信用はできないわけです。
 
話を本筋に戻すと、書状に義昭の存在が示されていても、乱を決意してから連絡を取ったと考えることも可能で、そうなると個人的な恨みだけではなく政治的政策的立場の違いを含む広義の怨恨説と考えることも可能となるわけですな。
古今東西、謀反でそのまま政権を樹立した例は少なく、大抵が傀儡政権を経由していますし、信長でさえ、義昭を利用し、その後は朝廷を利用しました。
光秀も、天下を取ろうと考えれば、これを参考にしないはずはない。
と、なると反信長で思い付く神輿と言えば、義昭が真っ先に浮かびます。
謀反の大義名分としては最適ですね。
しかし、実際の所はどうだったんでしょうか。
義昭の再登板計画が、義昭側から出たものなのか、光秀側の謀反計画ありきで出てきたものか、書面を素直に受け取るには、更に史料の発掘が待たれるというところですかね。


2017年9月18日月曜日

イオン神戸南グランドオープン

題名がイオンの回し者のようになっていますが、何かと気になるのは、兵庫城跡だからなんですね。
仕事上、ちょいちょい行く場所で、発掘調査からイオンの建設までずっと見てきました。
発掘調査説明会にも参加しましたしね。
発掘調査説明会の日時は、新聞の隅に小さく載ってたりしますが、仕事の都合があったり、遠かったりと、なかなか参加する機会がありませんでしたが、兵庫城は参加でき、いい経験になりました。
また近場で同じような説明会があったら行きたいですね。
ま、そんなこんなで、9月20日にイオンがグランドオープンします。
テナントに店が入って、どんな雰囲気になっているのか、グランドオープンしたらまた行ってみたいですね。
その先駆けに、この前の仕事帰りに撮った1枚をば。
 
 綺麗ですねぇ(^^)
全国各地の運河もそうですが、船の積み替えと荷揚げの仕事がコンテナ船の普及で無くなって寂れ、ぶっちゃけ、結構どよーんとした運河だったんですが、見違えました。
運河沿いはテラスになっていて、弁当なんかを食べたら気持ち良さそう(^^)
ちなみに、イオンの運河側がお酒のコーナーとなっています。
秋の夜長、涼しい風と夜景を肴に、イオンで酒とツマミをゲットして呑んだらうまいかも。
あかん。ダメおやじの発想や・・・
ま、日本酒の一番小さい1.6号瓶を空けるのに四苦八苦するほど弱いんですがね(^^;)
 
参考:
兵庫城
地図付きはこちら
 

2017年9月11日月曜日

民進党執行部人事

先日、蓮舫前代表の辞任に伴う民進党の代表選挙が実施され、前原さんが再び党首となりました。
前原さんの代表就任は2006年以来ですが、歴代の面々を見ると、なんとなくサッカーのパス回しのような印象は消えませんね。
ひと昔前の日本代表のような、突っ込むリスクを取らずに中盤でやたらパスを回している、そんな感じがします。
ま、それはともかく、新代表による執行部の人事で早くも躓きました。
幹事長に起用しようとしていた山尾議員のスキャンダルが発覚したからですが、それはどうでもいいので置くとして、そもそもその起用案は良かったのか?と感じますね。
幹事長と言えば党の調整役で、当然ながら調整型の人間が就いた方がいいわけです。
蓮舫さんもそうですが、山尾さんも追及には力を発揮するが、調整するのは未知数どころか、下手なイメージですからね。
両氏ともに党内からの批判も多い。
つまりは、根回し不足で抑え切れてないわけですな。
野党という性格上、政策面で実行できることが少ないので与党を追及する事が多くなり、結果、追求型の人間が目立つのはしょうがない面もあるのですが、民進党では、追求型の人間ばかりがどうも優遇されているような感じですね。
世間向けを考えて、注目された政治家が使い易いのも解りますがね。
攻めるのは強くても、それだけではうまく運営して行けません。
政策立案もしかり。
まして、山尾さんは当選2回。
しかも、民進党の中では注目を集める存在としても、ガソリンプリカ問題もありましたし、隙が無いという感じではないですからね。
幹事長に就任していれば、党内の軋みは進んでいたような気がします。
 
しかし、内定のニュースが出て、おいおい、と思ったら、すぐ撤回。
これでは、世間に刷新という印象は広がりませんね。
前原さんも前途多難なようで。
山尾さんも大丈夫なのかな?
離党すると組織票が無くなるけど・・・でも共産党に接近したことで連合との関係も怪しくなってたから、この辺りの事情は変わらないかもしれませんね。
どちらにしても、前回の選挙じゃ次点と5千票しか差が無かったので、次回の選挙じゃ相当危なそうですな。
でも、逆に言えば、そこからが政治家の本領です。
潰れるか、這い上がって来るか、少し注目しておきたいですね。
 

2017年9月4日月曜日

北朝鮮が6度目の核実験実施

つい先日、北朝鮮が日本越えの弾道ミサイルを発射しましたが、続いて昨日には6度目の核実験に踏み切りました。
北朝鮮の核実験は、2006年、2009年、2013年、2016年と、3~4年ごとでしたが、2016年以降は同年に2回、そして今回の2017年と、ピッチが急激に上がってきています。
瀬戸際外交のハードルを上げてきていますが、逆説的に見れば、経済制裁が効いてる証拠なのかも知れません。
今回の実験が水爆実験であったのか、水爆がミサイルの弾頭に格納できるほど小型化されているのか、この辺りはしばし分析の時間が必要でしょう。
続報を待ちたいですね。
そんな中、民進党の後藤議員が、弾道ミサイル発射の後ですが、国会の閉会中審査でこんな指摘をしています。
 
http://www.asahi.com/articles/ASK8Z5H5RK8ZUTFK01D.html
 
要約すると、首相は普段公邸に泊まらないのに弾道ミサイル発射前日に泊まっているので、首相は北朝鮮が撃つ前から分かっていた、と。
バレバレだから普段から公邸に泊まった方がいいとのことですが、何が問題なんでしょうかね?
機密情報は首相なら当然掴んでいるだろうし、掴んでいる事で北朝鮮への掣肘にもなり得る。
今回の、公邸に泊まるというような、発射情報は掴んでいるんだぞという暗黙的示唆を利用して進む事柄や交渉も、外交にはありますしね。
ま、北朝鮮は米国との交渉を望んでいますから、日本がどういう情報を得ていようとも大して気にはしないでしょうが。
ただ、疑問なのは、素人じゃあるまいし、国会議員が自分のような素人でも想像できる事を指摘して何になるのか?という所ですわ。
その政治センスが、なんかとても哀しいです。
 
そういう訳の分からない披見は置くとして、国際社会では、北朝鮮に対して少しずつ圧力が強まっているようですね。
インパクトは弱いですが、
 
スペイン、北朝鮮外交官を退去処分
http://www.sankei.com/world/news/170901/wor1709010011-n1.html
 
英、北朝鮮大使を召喚 ミサイル発射に抗議
http://jp.reuters.com/article/norkor-uk-idJPKCN1BB38X
 
と、当事国以外の報道も出てきています。
北朝鮮が挑発を続けるのは、日本でもアメリカでも韓国でも中国でも、ほぼ織り込み済みとは思われますが、これからどう国際社会が動くのか、注目ですね。