2021年5月29日土曜日

ワクチン接種の二重予約

ワクチン接種の二重予約がちょっと問題になっていますね。
二重予約できてしまうのはアホなシステム、というのは間違いないんですが、実際どんなもんなのか、興味があったのでちょっと調べてみました。
まずは我が神戸市。
 
 
それから、ワクチン接種の予約で検索すると出てきた堺市。
 
 
同じく京都市。
 
 
奇しくも京阪神の三都市になりましたが、それぞれ見ると一目瞭然で、ドメインも違えばUIも違いますね。
開発もサーバーも、独自開発っぽい。
市町村単位の発注でしょうか。
更に言えば、医療従事者向け接種は都道府県の管轄になっているので、システムの種類はもっと増えそうです。
もちろん、いち早くプラットフォームを開発して営業を掛けた会社があるでしょうから、ある程度ベンダーの数は絞られるでしょうけども。
国が大号令を掛けてシステムを作り、I/Oの所だけ市町村に運用させていれば、自衛隊が途中から接種に参加しても、出入口を作るだけで対応できたでしょうが、災害対応と同じで、当初、一次対応は市町村の管轄という建付けだったんでしょうね。
そういう意味では、災害に備えて態勢ができていた所が早かったのかもしれません。
現状、国主導ではVRSという接種記録システムはあるんですが、これは接種記録を吸い上げるだけですから、それをもう一段進めて、予約機能まで国が旗を振って進めても良かったように思います。
それこそデジタル担当相は何しとってん!という話ではありますが、初動で間違えた以上、運用でカバーするしかありませんな。
 
上に書いたように、あくまで予想ではありますが、現状の市町村の予約サイトがそれぞれ別の開発とするならば、自衛隊の大規模接種予約システムを構築した際に、二重予約を防ごう、または大規模接種側で予約を取った番号は市町村のシステムではキャンセルする、という設計にすると、テストが両方のシステムにまたがり、もう走り始めている市町村システムでは運用中にテストするという、非常にややこしいことになります。
しかも、両システムと書きましたけど、市町村システムはそれぞれ別ですから、実際には無数の組み合わせがある。
これを実装してテストしようとすると、めっちゃ人を投入して、尚且つ1ヶ月でも終わるかどうか・・・
あぁデスマーチ。
想像しただけで何かこみ上げ・・・いや、想像したくない!
そんなこんなを考えると、その辺りをバッサリ切ってスピードを最重視したというのは、非常に明確、かつ現実的な対応ですな。
ちょっと日本ぽくなくて、走りながら直していくというアメリカ流的なところも感じますね。
これが、軍隊ならではのリアリズム的考え方なのかもしれません。
時間を掛けてベストを目指すより、拙速でもいいから現状のベターで動かす。
悪くない判断だと思います。
ま、それしかやりようがなかったとも言いますが(^^;)
 

2021年5月25日火曜日

SIM加工

機種変を無事完了しまして、特に不具合も無かったので、
povoに移動しました。
それまでは、ほぼWi-Fiの範囲が多かったのでピタットプランにしていましたが、プラン標準の最小データ容量は1GB。
これに対し、povoを始めとする各社の新プランは20GB。
安くなるのに容量が増えるんだから、選ばない理由が無い。
仕事用でOCNのデータSIMも持っていますが、povoはテザリングが無料ですから、povoのテザリングに集約すればOCN分も含めて安くできます。
うむ。
選ばない理由が無い。
ここまでが序段。
 
さて、ここからが本題。
うちには古くなった旧のiPhone SEがあるんですが、これでOCNデータSIMを使えないものかと。
つまりはSIMの互換性の疑問ですね。
このように現在はSIM無し。
 
 
SIMのサイズはというと、古い端末だけに標準SIMなんですね。
あの一番デッカイやつ。
下の記事を見れば、SIMのサイズ感は解るでしょうか。
 
 
一方のiPhone SEはと言うと、nano-SIM。
結構大きさが違うのは当たり前なんですが、すでにICチップ自体が少し小さいものになっていますね。
そして、表面のパターンも少し違う。
さぁ、互換性確認だ!
という事で、果断にSIMカードをハサミでカットしていきます。
まず、ICチップギリギリのサイズに切りました。
短辺は丁度良い感じ、どころかギリギリを攻めすぎてほんの少し短い感じですが、大丈夫そう。
でも長辺が結構長いんですよね。
仕方が無いので、長辺の端を少し落とします。
ICチップとは言え、情報が入ってる基部は中央に集約されているはずで、端には接触面しか無いと思うんですが、これはやってみないと分からない。
実際にカットした結果がこれ。
 
 
iPhoneの説明書がもう無いので、SIMの左右、表裏を1回ずつ間違えて、結局3隅をカットしたのはご愛敬(笑)
裏を見ると、カットしたのが丸分かりかな?
 
 
いよいよ装着。
 
 
起動するとdocomoの文字が!
よし!
認識した!
行けるやん!!
認識さえすれば、あとはOCNの構成プロファイルをインストールすれば使えるはず。
 
 
完成!
 
 
うむ。
なんだか作業にクラフト感があって、楽しかった。
血の涙も少しは癒えそうだ・・・
 

2021年5月23日日曜日

ユニクロと新疆綿

先日、こんなニュースがありました。
 
 
一時期、話題になっていた、新疆でのウイグル族強制労働の疑いに関連する物品の輸入禁止措置に抵触したということですね。
ユニクロ側は、いわゆる新疆綿は使用していないという反論を行いましたが、認められませんでした。
forbesで英文の記事が出てますが、綿生産者を特定する記録、生産者から製造業者の輸送記録、糸の生産記録、綿を選んだ従業員の関する文書、タイムカードや賃金支払いなどの労務文書、販売された原綿に関する日次報告書など、相当広範囲な証跡が要求されたようです。
米国当局の本気度が窺えますね。
今回はユニクロの件がニュースになっていますが、この差し止めが行われた2日前に、米国税関国境保護局から下の発表がされています。
 
 
綿じゃなくてトマトも、ということですな。
綿とかトマトっていうのは、アメリカの主力輸出農産品でもあるので、そういう国内政治的な要因もあるのかもしれませんな。
それはともかく、アパレルや食品関連企業は、発表を受けてある程度、対応をしてきていると思いますが、よりきちんとした対応を迫られることになりますね。
 
裁判で、「疑わしきは罰せず」というものがありますが、これは、性善説やブラックリスト制(リストに載っていない人は問題なしとする)と根底は同じ考え方です。
ダメな場合だけアクションする、ということですね。
しかし、こと安全保障に関しては、これとは反対の性悪説やホワイトリスト制で運用されることが多い。
良いと判断されたものしか許さない、というスタンスですね。
今回は経済面での話ではありますが、かつてあったココム規制のように、経済と安全保障というのはリンクする場合が多く、安全保障と同じような考え方で運用されるケースが多いですな。
2019年に、韓国との間で半導体関連製品のホワイト国リスト除外に関する問題が持ち上がりましたが、あれも同様。
ちゃんと届けや申請をして、ホワイトと認められなければ許されないわけですね。
で、今回のことも、新疆綿を使っていないとちゃんと証明できなかったから輸入差し止めされたわけですが、ここには、日米当局の姿勢も若干絡んでいるのかもしれません。
日本は、かつて銀行が護送船団方式と呼ばれたように、親切に手取り足取り教えてくれる場合もあって、割と面倒見がいいんです。
一方のアメリカは、連邦政府が通達を出すと、それを守る為に民間が当局に問い合わせて、規制に合わせて行く形。
当局は、民間が自ら規制を守るのは当たり前というスタンスで、実際のモノの動きに対して良いか悪いか判断するのが仕事です。
この辺り、ユニクロ、ファーストリテイリングの認識が甘かったのかもしれませんね。
日本的な緩さを無意識の内に期待していたのか、それとも、アメリカの中国に対する厳しさを読み違えたのか。
さて、この動きを受けて、テンセント絡みで注視対象と名指しで言われた楽天や、一時より薄くなったとは言えアリババと繋がりが濃いソフトバンクなどは、今後どう動くんでしょうか。
どちらも通信会社を持っていますからね。
通信は、それこそ安全保障と密接な関わりがある分野。
アメリカが絡み、一筋縄では行かないのかもしれませんね。
 

2021年5月19日水曜日

明石公園の剪定

明石城の石垣や隅櫓が見やすいようにと、少し前から明石公園での剪定が進められていましたが、ようやく終わったようです。
とは言え、明石城の石垣を見る時はたまに通りすがった電車の中からがほとんどですから、高架の高さで主郭部分の石垣や隅櫓はバッチリ見えるんですが、それでも選定が進むにつれて目に見えて見やすくなりましたね。
明石城を見る時は、いつもはぼ~っと隅櫓なんかを見ているんですが、先日、たまたま視線を落として大手門の所を見て、目を見張りました。
木々の枝葉が取り払われ、大手門の豪壮な桝形の構造が明確に確認できるようになっていて、軍事設備たる城郭の雄々しさが凄く感じられたんです。
うむ、さすがは家康の曾孫小笠原長政の為に築かれた城。
壮大ですな。
歩いて豪壮な大手の桝形を通るのもいいですが、少し上から見るのも、なかなかいいものですね^^
 

2021年5月13日木曜日

接種センター

先日、こんな記事が出ていました。
 
 
批判的な内容だったんですが、何について批判しているのか、よく解りませんね。
自衛隊は接種に医官や看護官を派遣しますが、それ以外の人的リソースの足りない部分を公募したり、会場の設営や受付や人流をどうするかについて、そもそもノウハウは持って無いでしょう。
自衛隊に限らず、軍隊というのは、それ単体で活動するように訓練されているし、組織に人的リソースが足りないなら、できる範囲に縮小して活動を続けるという行動思考が根底にあります。
物資はまだなんとかなるかも知れませんが、人員を戦場で調達なんてできないですからね。
損耗しても部隊の活動が止まる事は許されない、という組織です。
道路や野戦病院なら構築できるでしょうが、人を集めるノウハウもリソースも無い。
また、会場設営に関しては、公示期間の5日間から更に短縮すべく、数社に見積もりを出させて一番安い所に随意契約で発注したと書かれていますから、そこまで悪い手順だとは思いません。
確かに、公示期間を多く取って広く公募するのが本筋ですが、今の国民の多くの意見は早く接種を進めてくれという方向だと思いますし、メディアも遅れているというのを連呼しているのに、それに対する努力の部分をまた批判的に報じるとなると、政府の全方向の手足を縛るような結果にしかならないと思うんですがね。
最後に、お金。
お金に関しては、昨年のアベノマスクの時もそうでしたが、マスコミが緊急随時契約の仕組みを知らないとしか思えないですな。
緊急の随時契約では、予算は大目に積んで、後で清算という形になります。
ですので、当初の予算は大きくなるんですが、そこの金額を強調する記事が多いですね。
アベノマスクから1年経っても報道姿勢に何ら変わりがなく、仕組みとして当初の金額が大きくが出るというのを報じないのは、ミスリードを意図しているようにすら感じます。
ただ、緊急ということで、特急料金の高さは否定できません。
しかしながら、民間でもそこは同じですからね。
例えば、突貫工事でシステム開発するとなれば、条件を良くしないと人がたくさん応募してくれませんから、割高で集めることになり、それが特急料金として跳ね返ります。
更に、特急で請けることができる企業も限られますから、競争原理が働かず、尚更高くなる。
需要と供給の基本原則ですね。
寿司屋で言う所の時価ですから、平時と比較してもしょうがない。
とは言っても、本当にそれが正しい時価だったのかという事後のチェックは必要だと思います。
マスコミには、そこを頑張って欲しいんですがね。
通常運用で他国と比べて遅ければ批判をし、工夫しても何かと批判する。
粗を探して取りあえず批判しとけばいいメディアってのは、楽でいいですな。
 

2021年5月9日日曜日

5G

ついに手に入れたぞ、5G!
G'z Oneからタフネススマホを渡り歩いて来ましたが、G02が長かった。
知り合いから電池を3つほど貰ったら、ツーリングには便利過ぎて。
でも、もうGoogle Mapすら激重で限界でした。
アプリも段々と大きくなってきているので、更新しているだけで内部ストレージもパンパンに。
というわけで、ようやく買いました、TORQUE 05G!
 
 
そう、限定版のコールマン仕様です。
TORQUE 05G の発売からコールマン仕様の発売まで、それはそれは待ち遠しかったですな。
箱の裏は、コールマンのシンボルカラーであるレッドの迷彩になっていました。
本体のデザインに合わせてありますね。
ちなみに、写真は当然ながら旧のG02で撮影。
昼白色の蛍光灯なので、かなり青っぽく写っています。
これも05Gではかなり良くなるかな?
 
 
それではご開封(^^)
表面は通常版レッドと同じ。
 
 
裏は赤迷彩とロゴ。
うむ。
よろしい。
 
 
早速、移行を開始。
5Gをoff、と。
だって、生活範囲で5Gなんてほぼ掴まないですからね。
電波をサーチして掴んだり掴まなかったりするのが、電池の持ちに良くない。
しかも、外出先で5Gを使うようなコンテンツなんて利用しないし。
通信は、自宅WiFiがメインで、キャリア分は月1GBちょいで済んでしまうスタイルですからね(^^;)
さあ、アプリの設定も、新しい端末用のギアも、更新ですな!
 

2021年5月3日月曜日

中国の人口減

先日、こんなニュースが流れました。
 
 
infoseekのサイトですが、1次ニュースはロイターです。
情報源は、関係者の話ということで曖昧なんですが、中国では昨年、10年に1度行っている国勢調査があり、その結果が予定を過ぎてもいまだに発表されないことから、人口減に対する調整ではないかと憶測も呼んでいますね。
しかし、この報道に対して、中国はすぐさま反論しました。
 
 
GDPの源である人口の話は、影響力を拡大したい中国にとって非常に重要ということが解りますね。
中国の発表では、引き続き人口は増加しているとのことですが、いずれにしろ、2027年とされていた人口ピークが大幅に前倒しになっているのは間違いなさそうな感じですな。
 
個人的に中国の人口の話がなぜ気になったかと言うと、日本のバブル崩壊後の歩みにとって、人口というのが割と大きな要素ではなかったかと気になるからです。
日本の人口のピークはいつかと言うと、2004年。
ただ、GDPは国内総生産ですから、これに大きな影響を与える生産年齢人口は、1997年がピークでした。
逆算して、ピークの約7年ほど前に経済の爛熟期とも言えるバブルが来たわけです。
そして、バブル崩壊後の1993年辺りから水平飛行へと移行しました。
バブル崩壊後、不景気ながらのらりくらりとしていた日本経済に、逆資産効果というバブルの後始末がいよいよ大きく表出したのが1997年から1998年に掛けて。
拓銀、長銀、山一という金融機関がバタバタと倒れて行きました。
もちろん、日銀のバブル潰しや、不景気時に消費税増税という緊縮政策をした日本政府の不手際も大きいですが、のらりくらりとしていた時期に、それまでの昭和時代であれば生産年齢人口の増加という追い風でなんとか凌げていたものが、無風、更には逆風に転じた、というのは大きかったと思います。
そして、失われた20年へ。
これを中国で考えてみると、生産年齢人口のピークは2011年。
では、バブルはと言うと、代表的な株価指数である上海総合指数は2008年にピークを迎えています。
日本は生産年齢人口のピークの約7年ほど前にバブルを迎えましたが、中国はピークの数年前ですな。
遡る期間にやや差はあれど、類似性を感じます。
中国は、バブル崩壊の年の2008年にリーマンショックも起き、これに対応する形で大規模な財政出動を行い、不動産需要を創出することで景気のテコ入れを行いました。
この残り香があったのが、生産年齢人口ピークの2011年頃の中国の経済状況で、金融セクターがガタガタになった日本のような経済状況は見られません。
この辺り、日本とは正反対の政策であったことが大きく結果に表れていると言えるでしょうか。
ただ、GDPの成長は戻っても、上海総合指数では2008年のピークを越えていないんですよね。
つまり、金融セクターからお金は逃げたまんまで、不動産などでGDPを嵩上げした、という傾向が透けて見えます。
そして、2015年には株価暴落のチャイナショックがあり、2018年以降はトランプ前大統領によるアメリカとの軋轢が始まるなど、その後も順調に成長していたかと言えば、明確にそうとは言えません。
あくまで、中国が発表するGDPの数字では、順調ですが。
しかし、なかなか前提条件が揃わないので、日本と中国で生産年齢人口に関して単純な比較は難しいんですよね。
見えそうで見えない、みたいな。
ただ、気にはなります。
最近の中国国内から漏れ出てくる情報を見ると、とても景気が良いとは思えない。
日本は生産年齢人口のピークから人口全体のピークまで、7年掛かりました。
中国の場合は、2011年の生産年齢のピークから今年で10年。
時期的には、そろそろ人口減少に入ってもよい頃です。
そして、中国には一人っ子政策という人口減少の爆弾がある。
人口の動向が中国経済に、これからどう影響するのか、とてもとても気になりますね。