ワクチン接種の二重予約がちょっと問題になっていますね。
二重予約できてしまうのはアホなシステム、というのは間違いないんですが、実際どんなもんなのか、興味があったのでちょっと調べてみました。
まずは我が神戸市。
それから、ワクチン接種の予約で検索すると出てきた堺市。
同じく京都市。
奇しくも京阪神の三都市になりましたが、それぞれ見ると一目瞭然で、ドメインも違えばUIも違いますね。
開発もサーバーも、独自開発っぽい。
市町村単位の発注でしょうか。
更に言えば、医療従事者向け接種は都道府県の管轄になっているので、システムの種類はもっと増えそうです。
もちろん、いち早くプラットフォームを開発して営業を掛けた会社があるでしょうから、ある程度ベンダーの数は絞られるでしょうけども。国が大号令を掛けてシステムを作り、I/Oの所だけ市町村に運用させていれば、自衛隊が途中から接種に参加しても、出入口を作るだけで対応できたでしょうが、災害対応と同じで、当初、一次対応は市町村の管轄という建付けだったんでしょうね。
そういう意味では、災害に備えて態勢ができていた所が早かったのかもしれません。
現状、国主導ではVRSという接種記録システムはあるんですが、これは接種記録を吸い上げるだけですから、それをもう一段進めて、予約機能まで国が旗を振って進めても良かったように思います。
それこそデジタル担当相は何しとってん!という話ではありますが、初動で間違えた以上、運用でカバーするしかありませんな。
上に書いたように、あくまで予想ではありますが、現状の市町村の予約サイトがそれぞれ別の開発とするならば、自衛隊の大規模接種予約システムを構築した際に、二重予約を防ごう、または大規模接種側で予約を取った番号は市町村のシステムではキャンセルする、という設計にすると、テストが両方のシステムにまたがり、もう走り始めている市町村システムでは運用中にテストするという、非常にややこしいことになります。
しかも、両システムと書きましたけど、市町村システムはそれぞれ別ですから、実際には無数の組み合わせがある。
これを実装してテストしようとすると、めっちゃ人を投入して、尚且つ1ヶ月でも終わるかどうか・・・
あぁデスマーチ。
想像しただけで何かこみ上げ・・・いや、想像したくない!
そんなこんなを考えると、その辺りをバッサリ切ってスピードを最重視したというのは、非常に明確、かつ現実的な対応ですな。
ちょっと日本ぽくなくて、走りながら直していくというアメリカ流的なところも感じますね。
これが、軍隊ならではのリアリズム的考え方なのかもしれません。
時間を掛けてベストを目指すより、拙速でもいいから現状のベターで動かす。
悪くない判断だと思います。
ま、それしかやりようがなかったとも言いますが(^^;)
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