2022年7月23日土曜日

第49代城主

以前、姫路市がふるさと納税で姫路城城主になれる権利という返礼品を用意したという記事を書きました。
少し前の記事ですが、どうやら城主になった人がいるようですね。
 
 
有料記事で全文が見えなくなっていますが、そこはご了承のほどを。
記事では、室町幕府草創の功臣である赤松円心則村が元弘3年(1333)に構築した砦に始まるとされますが、城としての出発は、貞和2年(1346)に円心則村の次男貞範が姫山城として築いたことに始まります。
砦を築いた円心則村を初代とするのか、その砦を預かった小寺頼季を初代とするのか、はたまた姫山城を築いた貞範を初代とするのか分かりませんが、これまで48人の城主が城を繋いできました。
そして今回、ふるさと納税で153年ぶりに49代目の就任となったわけですね。
うらやましい!
記事によると、発表の20日後には3000万円が入金されたとのこと。
金策の仕事が早い。
すぐ自由になるお金がそれでけあるってことですからね。
あるところにはあるもんだ。
ウチみたいに家を売るか逡巡してるようじゃ間に合わないですね(笑)
さて、その城主さんは、自身はおもてなしに参加せず、関係者3名を城主として指名したようです。
当時の雰囲気で呼ぶと、城代ということになるでしょうか。
姫路市は、その城代3人の肖像画を作成しているそうで、これもまたうらやましい話ですね。
自分なら、変わり兜を被った肖像画を遺影にして、子孫に無駄に威圧感を撒き散らしたい(笑)
何はともあれ、姫路ならではの資源を使い、話題にもなって、これほど効果の高い返礼品は無いですな。
さすがに3000万はちょっと無理(ちょっとか?)なので、大洲城泊プラン370万円を目指そうかな・・・
 

2022年7月19日火曜日

ブログあれこれ

「ブログのあれこれ」と言っても、このブログの事ではありません。
一般的なブログの話。
ブログの全盛は過ぎ、今や、と言うかもっと前からツイッターやSNSが情報発信の中心となりつつありますが、日本におけるブログの勢力図を調べてみると、Amebaとはてなが2強のようですね。
Amebaは芸能人が使ってる場合も多く、流行りに敏感なイメージがあります。
対するはてなは、本職レベルや異常に詳しい趣味のページが多いイメージでしょうか。
ユーザー層の違いもあって、Amebaが日記風短文記事が多く、はてなは解説風長文記事が多いともいわれていますね。
 
さて。
なぜに今更ながらブログの話かと言うと、話は少しだけ長くなります。
時々このブログにもリンクを張っ付けていますが、自分は、旅で訪れたりした場所を記録してるホームページ「Mottyの旅日記」を持っておりまして、それが2000年頃の作成というのもあって、tableタグ盛りだくさんで様式が古く、リニューアルしたいとずっと思っていたわけなんですが、訪れた場所が1000ヶ所をゆうに超えている(お城だけで600以上!)というのもあって、トップページを含めすべてのページを更新するなんていう時間が取れなかったんですよね。
そこで!
ブログを使ってリニューアルをかましてやろう!
という省力化プランを堂々策定したわけです。
ま、それでも移すのに大概時間が掛かると思いますが、wordpressを使って自分で構築するよりは時間が短くて済むはず。
そして、
ついでにMapFan問題も解決してやろう!
というのも堂々と、それはもう堂々と策定しました。
訪れたポイントをMapFanに登録し、ニヨニヨするのが密かな楽しみだったんですが、それも俗に言うサ終で強制終了されたまま、放置してたんですね。
だが、再びニヨニヨする為に立ち上がるのです!
ただし、そこははてなではなくgoogleさんに土下座してGoogleMapのマイマップ機能を使わせてもらうんですが(^^;)
そんなわけで、「Mottyの旅日記 archive」をはじめました。
一日一善ならぬ、一日一城の気概で頑張って記事を上げていこうと思ってますので、よろしくです。
 

2022年7月12日火曜日

第26回参議院議員選挙

参議院議員選挙が終わりましたね。
結果は、改選の過半数を上回る議席を獲得した自民党の勝利。
8議席増ですからね。
圧勝という報道も納得です。
一方、第2党の立憲民主党は6議席減で、衆議院選より続く退勢を覆すには至りませんでした。
立憲民主党にとって、個人的にもっと深刻だと思うのは、比例区の得票率が維新の会を下回っていることです。
いわゆる組織票というものが少ない維新に負けていますからね。
連合との関係も良くないですし、今後も困難が待っていそうです。
それに比べ、議席を落としたとは言っても衆議院選に比べて比例区での得票を伸ばしたのが、立憲民主党とルーツが近い国民民主党。
4.5%から6%というのは、結構な伸び率です。
この辺りはあまり報じられませんでしたが、政策をしっかり伝える活動を続けていますから、ネットを中心に情報収集する層に、それが浸透してきているのかも知れません。
意外だったのは、社民党が政党要件の2%を維持したこと。
衆議院選では2%を下回っていましたからね。
よく踏ん張ったという所でしょうか。
 
ただ、正直、今回の選挙結果には驚きは無かったですね。
元々、自民党優勢という報道があったというのもありますが、特に争点となるものがありませんでした。
インフレ対策というのはもちろん論点ではあるんでしょうけど、世界の情勢を背景とする資源高では、日本に打てる手はあまりありません。
もちろん、利上げによる円安阻止というのも政策としては挙げられていましたが、利上げは景気悪化に繋がりますから、積極的に支持できる人は現役層には少ないでしょう。
また、今日現在で対ドルにおいて24年振りの安値となっている円ですが、実は、ドルは対ユーロでも対ポンドでも、20年振りの高値にあるんですよね。
もちろん、日本独自の要素もあるんですが、基本的には世界的なドル高なんです。
世界で最も信用される基軸通貨で急激な利上げがあると、他の通貨は軒並み安値に沈むしかありません。
そういう意味でも、採れる手はほとんど無いんですよね。
安倍元首相が撃たれるなど、波乱もあった選挙戦ですが、結果から見れば、嵐もなく予想の範疇に収まったと言えるでしょう。
これから、衆議院議員の任期切れまで3年以上の安定期間があるんですが、岸田さんがどのような政権運営をしていくのか、期待を持って見たいですね。
 

2022年7月9日土曜日

凶弾

言葉がありません。
日本でこんなことが起こるとは。
安倍元首相が、銃撃でお亡くなりになりました。
衝撃です。
 
しかし、犯人の全体像はまだ部分的にしか漏れていませんが、逆恨み以外の何物でもないですな。
自らのうまくいかない人生を、象徴的に安倍元首相へ反映させてしまったルサンチマンとしか言いようがない。
安倍元首相ご自身も、まだまだやり残したことがあってさぞご無念だと思いますが、国民にとってもまだまだ活躍して頂きたかった政治家でした。
特に、外交関係においては、対中という意味において、アメリカ共和党やインド、台湾と特にパイプが太く、色々な連携を組んでいく中でまだまだ力が必要とされる方で、国民にとってあまりにも損失が大きいですね。
暴力がすべてを砕いてしまう事に、事態の無情さに、ショックを通り越して虚しさすら感じてしまいますが、ご冥福をお祈りいたします。
 

2022年7月2日土曜日

NATO拡張

ロシア絡みで大きな動きが2件、ありましたね。
ひとつはNATOの拡大の確定。
スウェーデンとフィンランドのNATO加入申請で、反対していたトルコが賛成に転じ、加入が確実になりました。
当初、強硬に反対していたトルコとは、両国とNATOが対話を重ねており、満足の得られる回答があったようです。
ちなみに、日本海海戦で有名なバルティック艦隊は、その名の通り当時はバルト海の奥部、レニングラードことサンクトペテルブルグの沖合にあるコトリン島にあり、現在の後継艦隊も、同じくバルト海の入り口近くにある、飛び地であるカリーニングラードに置かれている為、狭い海峡部を抜けないと北海へ出られません。
今までは、海峡北側が非NATOでしたが、これからは両岸ともにNATOになるわけですから、NATOと戦闘状態になれば海峡は確実に封鎖されます。
軍事的な戦力配分としてバルト海はそれほど重要ではなくなっていますが、今のロシアの外交状況が端的に表れているようですね。
 
しかし、今回のNATOに関して、最も利益を得たのはトルコでしょうな。
トルコが気にしていたのは、クルド人勢力に対する支援問題。
トルコはクルド人勢力をテロ組織と見なしていますが、両国はクルド人を受け入れており、特にスウェーデン国内に10万人という多くのクルド人が保護されています。
この内、クルド人活動家の身柄引き渡しを迅速化するとの回答があったようですね。
クルド人は、国家を持たない最大の民族で、トルコを中心にイラン、イラク、シリアに跨る地域に居住しています。
個人的には、それだけの人口規模があれば、独立して国家を建てるのが将来的には周辺地域が安定すると思っていますが、居住地域の国名を見ただけで一筋縄ではいかないと感じさせる上に、近年ではISILと戦ったり、相当複雑。
ひとつの国の中にあるのなら、敵対する国家が支援なんてこともあるんですが、多国家に跨っていると、抑え込むのが共通の利益になってしまいますから、難しいですね。
欧米の列強の後始末が残っているという感じでしょうか。
 
もうひとつは、サハリン2の譲渡。
プーチン大統領が、サハリン2の運営会社の資産を、新たに政府が設立する会社へ移管する大統領令に署名しました。
ま、日本が敵対国に認定された段階で想定された事態ですが、「信じられない」とか「びっくり」という報道があって、こちらがびっくりしています。
どう考えても、そうなるやろ、と。
これより前に、ロシアから撤退した企業の資産は没収できるという法律が成立していますから、サハリン1も2も、運営していた資源メジャーが撤退した段階で、十分考えられることではありました。
こういうのを見ると、西欧はやはり損切りの判断が早いという事と、対して日本は相変わらず損切が下手くそというのが、明白になりましたね。
今後、どうなるのか、交渉の余地があるのか、何とも判断はできませんが、政府も経産省も、もう少し戦時対応という意識を持って欲しいものです。
 

2022年6月28日火曜日

将軍落馬す

「鎌倉殿の13人」で、鎌倉殿こと源頼朝が没しました。
ちょうど折り返しの6月最終週。
これから、鎌倉幕府草創の功臣による権力争いが繰り広げられていくわけですな。
普通なら暗い雰囲気になる展開ですが、どのような描き方をするのか、楽しみですね。
 
史料的な話をすると、頼朝の死の状況というのは、その年代の吾妻鏡の記述が失われているのもあって、超が付くほど有名な武将なのに、実は定かではありません。
落馬したことと、それからほどなく没したことが、過去の事として触れられているだけです。
また、その他の史料では病死と表現されている場合が多いですね。
その隙間を埋めるように、北条氏による暗殺説なんかもありますが、当時の北条氏は、外戚という強みはあるものの数多の功臣の中の一家に過ぎず、後の得宗家の権勢からの逆算に過ぎないように思います。
しかし、その隙間がドラマとしては描きどころではありますね。
ただ、今回は変化球もなく、単なる落馬とも言えるし、手の痺れが病死も暗示しているし、義時のみに聞こえなかった虫の声が暗殺説を暗示してもいました。
視聴者に委ねた形ですね。
 
しかし、今回の頼朝、色んなドラマで見た頼朝の中で、1番笑わせてもらったかもしれません(笑)
冷酷な政治家という印象が強い頼朝ですが、女好きで嫁さんに頭が上がらなかったですし、実際の姿は、まさか大泉頼朝ほど愛嬌があるとは思いませんが、意外と親しみが持てる人だったのかも知れませんね。
独立志向が旺盛な開発領主である東国武士を、曲がりにもまとめていった人物なのですから。
そんな事を思わせるほど、今回の頼朝像というのは、今までのイメージを打ち破るものでした。
大泉洋が秀吉を演じた「清須会議」でも思いましたが、大泉洋は三谷組の中での必殺のカード、ジョーカーになりつつありますね。
独特の愛嬌が、三谷幸喜の作り出す喜劇に、恐ろしいほど絶妙にマッチします。
深夜にパパパパフィーでいじられていた頃から考えると、引き出しの多い、本当に良い役者になりましたね。
出演していたら見てみようかなと思うほどに。
これからも活躍が楽しみです。
 

2022年6月24日金曜日

尼崎市の個人情報漏洩

情報の管理が厳しい昨今、個人情報保護とか、情報漏洩などのインシデントについて、色々とセミナーを受けることもあります。
その中で、書面やUSBメモリのビジネス上の機密情報を鞄に入れたまま飲食に出かけ、深酔いして鞄ごと忘れたなんてベタベタな事例が出てくるわけですが、大木こだま張りに、
そんな奴おらんやろ~
なんて言っていました・・・
が、
ほんまにおった!
大きなニュースなのでソースは貼りませんが、尼崎市の全住民約46万人の情報が入ったUSBメモリを、委託業者が紛失したとのこと。
なんでも、USBメモリを使って作業したが、中身を消去せず鞄に入れて飲食し、泥酔して路上で寝ていた際に鞄ごと紛失したらしいです。
市役所外での作業は許可されていましたが、データ持ち出しには許可が要るそうで、その許可も取っていなかったようですね。
これ、役満やん。
ドラ何個乗っけんねん的な、ミスと違反のオンパレードですな。
情報セキュリティセミナーの講師が泣いて喜ぶほどに。
しかし、全市民の基本的な個人情報のほか、住民税の情報、非課税世帯の給付金の対象世帯の情報、生活保護や児童手当の受給口座の情報など、情報のラインナップも物凄いですな。
漏洩情報の質を考えれば、かつての日本年金機構の125万件の情報漏洩も霞む勢いで、漏洩史上トップクラスの事件ではないでしょうか。
そして、ダメ押しとして、尼崎市がパスワードの桁数を言ってしまうというオマケも付きました。
総当たりアタックを仕掛けるならやってみろ的な、高度なボケなんでしょうか。
まだまだ日本には、至る所でITリテラシーが足りませんな。