結果は、改選の過半数を上回る議席を獲得した自民党の勝利。
8議席増ですからね。
圧勝という報道も納得です。
一方、第2党の立憲民主党は6議席減で、衆議院選より続く退勢を覆すには至りませんでした。
立憲民主党にとって、個人的にもっと深刻だと思うのは、比例区の得票率が維新の会を下回っていることです。
いわゆる組織票というものが少ない維新に負けていますからね。
連合との関係も良くないですし、今後も困難が待っていそうです。
それに比べ、議席を落としたとは言っても衆議院選に比べて比例区での得票を伸ばしたのが、立憲民主党とルーツが近い国民民主党。
4.5%から6%というのは、結構な伸び率です。
この辺りはあまり報じられませんでしたが、政策をしっかり伝える活動を続けていますから、ネットを中心に情報収集する層に、それが浸透してきているのかも知れません。
意外だったのは、社民党が政党要件の2%を維持したこと。
衆議院選では2%を下回っていましたからね。
よく踏ん張ったという所でしょうか。
ただ、正直、今回の選挙結果には驚きは無かったですね。
元々、自民党優勢という報道があったというのもありますが、特に争点となるものがありませんでした。
インフレ対策というのはもちろん論点ではあるんでしょうけど、世界の情勢を背景とする資源高では、日本に打てる手はあまりありません。
もちろん、利上げによる円安阻止というのも政策としては挙げられていましたが、利上げは景気悪化に繋がりますから、積極的に支持できる人は現役層には少ないでしょう。
また、今日現在で対ドルにおいて24年振りの安値となっている円ですが、実は、ドルは対ユーロでも対ポンドでも、20年振りの高値にあるんですよね。
もちろん、日本独自の要素もあるんですが、基本的には世界的なドル高なんです。
世界で最も信用される基軸通貨で急激な利上げがあると、他の通貨は軒並み安値に沈むしかありません。
そういう意味でも、採れる手はほとんど無いんですよね。
安倍元首相が撃たれるなど、波乱もあった選挙戦ですが、結果から見れば、嵐もなく予想の範疇に収まったと言えるでしょう。
これから、衆議院議員の任期切れまで3年以上の安定期間があるんですが、岸田さんがどのような政権運営をしていくのか、期待を持って見たいですね。
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