2021年5月13日木曜日

接種センター

先日、こんな記事が出ていました。
 
 
批判的な内容だったんですが、何について批判しているのか、よく解りませんね。
自衛隊は接種に医官や看護官を派遣しますが、それ以外の人的リソースの足りない部分を公募したり、会場の設営や受付や人流をどうするかについて、そもそもノウハウは持って無いでしょう。
自衛隊に限らず、軍隊というのは、それ単体で活動するように訓練されているし、組織に人的リソースが足りないなら、できる範囲に縮小して活動を続けるという行動思考が根底にあります。
物資はまだなんとかなるかも知れませんが、人員を戦場で調達なんてできないですからね。
損耗しても部隊の活動が止まる事は許されない、という組織です。
道路や野戦病院なら構築できるでしょうが、人を集めるノウハウもリソースも無い。
また、会場設営に関しては、公示期間の5日間から更に短縮すべく、数社に見積もりを出させて一番安い所に随意契約で発注したと書かれていますから、そこまで悪い手順だとは思いません。
確かに、公示期間を多く取って広く公募するのが本筋ですが、今の国民の多くの意見は早く接種を進めてくれという方向だと思いますし、メディアも遅れているというのを連呼しているのに、それに対する努力の部分をまた批判的に報じるとなると、政府の全方向の手足を縛るような結果にしかならないと思うんですがね。
最後に、お金。
お金に関しては、昨年のアベノマスクの時もそうでしたが、マスコミが緊急随時契約の仕組みを知らないとしか思えないですな。
緊急の随時契約では、予算は大目に積んで、後で清算という形になります。
ですので、当初の予算は大きくなるんですが、そこの金額を強調する記事が多いですね。
アベノマスクから1年経っても報道姿勢に何ら変わりがなく、仕組みとして当初の金額が大きくが出るというのを報じないのは、ミスリードを意図しているようにすら感じます。
ただ、緊急ということで、特急料金の高さは否定できません。
しかしながら、民間でもそこは同じですからね。
例えば、突貫工事でシステム開発するとなれば、条件を良くしないと人がたくさん応募してくれませんから、割高で集めることになり、それが特急料金として跳ね返ります。
更に、特急で請けることができる企業も限られますから、競争原理が働かず、尚更高くなる。
需要と供給の基本原則ですね。
寿司屋で言う所の時価ですから、平時と比較してもしょうがない。
とは言っても、本当にそれが正しい時価だったのかという事後のチェックは必要だと思います。
マスコミには、そこを頑張って欲しいんですがね。
通常運用で他国と比べて遅ければ批判をし、工夫しても何かと批判する。
粗を探して取りあえず批判しとけばいいメディアってのは、楽でいいですな。
 

2021年5月9日日曜日

5G

ついに手に入れたぞ、5G!
G'z Oneからタフネススマホを渡り歩いて来ましたが、G02が長かった。
知り合いから電池を3つほど貰ったら、ツーリングには便利過ぎて。
でも、もうGoogle Mapすら激重で限界でした。
アプリも段々と大きくなってきているので、更新しているだけで内部ストレージもパンパンに。
というわけで、ようやく買いました、TORQUE 05G!
 
 
そう、限定版のコールマン仕様です。
TORQUE 05G の発売からコールマン仕様の発売まで、それはそれは待ち遠しかったですな。
箱の裏は、コールマンのシンボルカラーであるレッドの迷彩になっていました。
本体のデザインに合わせてありますね。
ちなみに、写真は当然ながら旧のG02で撮影。
昼白色の蛍光灯なので、かなり青っぽく写っています。
これも05Gではかなり良くなるかな?
 
 
それではご開封(^^)
表面は通常版レッドと同じ。
 
 
裏は赤迷彩とロゴ。
うむ。
よろしい。
 
 
早速、移行を開始。
5Gをoff、と。
だって、生活範囲で5Gなんてほぼ掴まないですからね。
電波をサーチして掴んだり掴まなかったりするのが、電池の持ちに良くない。
しかも、外出先で5Gを使うようなコンテンツなんて利用しないし。
通信は、自宅WiFiがメインで、キャリア分は月1GBちょいで済んでしまうスタイルですからね(^^;)
さあ、アプリの設定も、新しい端末用のギアも、更新ですな!
 

2021年5月3日月曜日

中国の人口減

先日、こんなニュースが流れました。
 
 
infoseekのサイトですが、1次ニュースはロイターです。
情報源は、関係者の話ということで曖昧なんですが、中国では昨年、10年に1度行っている国勢調査があり、その結果が予定を過ぎてもいまだに発表されないことから、人口減に対する調整ではないかと憶測も呼んでいますね。
しかし、この報道に対して、中国はすぐさま反論しました。
 
 
GDPの源である人口の話は、影響力を拡大したい中国にとって非常に重要ということが解りますね。
中国の発表では、引き続き人口は増加しているとのことですが、いずれにしろ、2027年とされていた人口ピークが大幅に前倒しになっているのは間違いなさそうな感じですな。
 
個人的に中国の人口の話がなぜ気になったかと言うと、日本のバブル崩壊後の歩みにとって、人口というのが割と大きな要素ではなかったかと気になるからです。
日本の人口のピークはいつかと言うと、2004年。
ただ、GDPは国内総生産ですから、これに大きな影響を与える生産年齢人口は、1997年がピークでした。
逆算して、ピークの約7年ほど前に経済の爛熟期とも言えるバブルが来たわけです。
そして、バブル崩壊後の1993年辺りから水平飛行へと移行しました。
バブル崩壊後、不景気ながらのらりくらりとしていた日本経済に、逆資産効果というバブルの後始末がいよいよ大きく表出したのが1997年から1998年に掛けて。
拓銀、長銀、山一という金融機関がバタバタと倒れて行きました。
もちろん、日銀のバブル潰しや、不景気時に消費税増税という緊縮政策をした日本政府の不手際も大きいですが、のらりくらりとしていた時期に、それまでの昭和時代であれば生産年齢人口の増加という追い風でなんとか凌げていたものが、無風、更には逆風に転じた、というのは大きかったと思います。
そして、失われた20年へ。
これを中国で考えてみると、生産年齢人口のピークは2011年。
では、バブルはと言うと、代表的な株価指数である上海総合指数は2008年にピークを迎えています。
日本は生産年齢人口のピークの約7年ほど前にバブルを迎えましたが、中国はピークの数年前ですな。
遡る期間にやや差はあれど、類似性を感じます。
中国は、バブル崩壊の年の2008年にリーマンショックも起き、これに対応する形で大規模な財政出動を行い、不動産需要を創出することで景気のテコ入れを行いました。
この残り香があったのが、生産年齢人口ピークの2011年頃の中国の経済状況で、金融セクターがガタガタになった日本のような経済状況は見られません。
この辺り、日本とは正反対の政策であったことが大きく結果に表れていると言えるでしょうか。
ただ、GDPの成長は戻っても、上海総合指数では2008年のピークを越えていないんですよね。
つまり、金融セクターからお金は逃げたまんまで、不動産などでGDPを嵩上げした、という傾向が透けて見えます。
そして、2015年には株価暴落のチャイナショックがあり、2018年以降はトランプ前大統領によるアメリカとの軋轢が始まるなど、その後も順調に成長していたかと言えば、明確にそうとは言えません。
あくまで、中国が発表するGDPの数字では、順調ですが。
しかし、なかなか前提条件が揃わないので、日本と中国で生産年齢人口に関して単純な比較は難しいんですよね。
見えそうで見えない、みたいな。
ただ、気にはなります。
最近の中国国内から漏れ出てくる情報を見ると、とても景気が良いとは思えない。
日本は生産年齢人口のピークから人口全体のピークまで、7年掛かりました。
中国の場合は、2011年の生産年齢のピークから今年で10年。
時期的には、そろそろ人口減少に入ってもよい頃です。
そして、中国には一人っ子政策という人口減少の爆弾がある。
人口の動向が中国経済に、これからどう影響するのか、とてもとても気になりますね。
 

2021年4月26日月曜日

WiFi中継器

我が自宅でも、当たり前のようにWiFiを使っているのですが、やはり壁だの位置だのの問題で、電波状態の悪い場所があります。
木造なので、鉄筋コンクリートの家ほど条件は悪くないはずですが、ルーターの場所が端に偏っているので、どうしても問題が出てしまいますね。
長年、この問題を放置していたんですが、何かとWiFi機器が増えてきたので、ちょっと放置できなくなってきました。
そこで、4月に切れるポイント利用して中継器を導入しようと企んだ次第です。
ポイントで買ったのは、BaffaloのWEX-1166DHPS。
 
 
早速、設定に入ります。
最初は、工場出荷状態で設定されるオープンなwifiに接続して諸々設定するんですが、ここでちょっとハマりました。
自宅のWiFiはSSIDをステルス設定にしているんですが、ステルスだと、この中継器は親機に接続できない様子。
しかも、接続に失敗すると、初期のWiFiからPCが切断されて再接続できなくなるんですね。
こうなると電源On/Offでも繋げることができなくなり、リセットボタンを長押しして工場出荷状態にしないと設定し直せません。
最初、早々に壊れたかと思いました(^^;)
なんかOSの仕様がおかしくない?
この初期WiFi切断問題の切り分けと、親機のSSIDのセキュリティレベルの設定変更、DHCPの設定変更なんかが混ざって、かなり時間を食ってしまいましたね。
気付けば、夜も深い時間。
最終的に、MACアドレス制限付き・ステルス無しという設定で親機のSSIDを設定し、5GHz帯のみでの運用ということにしました。
2.4GHzは干渉成分が多いし、電子レンジで切断されますからね(^^;)
これで電波状況が劇的に改善・・・とは行かず、ちょっと良くなった程度ですが、スマホが場所によってWiFiではなくなる問題は解決しました(^^)
 

2021年4月19日月曜日

ジョーアンドヨシ

ふと思い付き、なんだかタカアンドトシみたいで妙に気に入ったんですが、
アンド以外はシしか合ってへんやんけ!
というのに文字に起こしてから気付きました。
悪しからず、ご了承下さい。
それはさて置き、お互いにジョーとヨシで呼び合ったというところから題名は来ています。
そう、日米首脳会談での話。
今回、日米共同声明に、台湾海峡の平和と安定という文言が登場しました。
外交の発表では共同声明と共同発表があり、文字通り、共同声明の方が両国間の会談の一致度合いが高い発表です。
同盟国間や友好国間では、首脳会談の後に共同声明が発表されることが多いですね。
お互いにちょっと譲れない議案が残った場合などは共同発表、決裂に近い状態ではそれすら無い場合もあります。
今回は共同声明ということで、外交的には両国が一致した見解という事柄ということになるんですが、そこに台湾が登場したという事実、これは非常に大きな出来事ですね。
しかも、1969年以来、半世紀ぶりにです。
もしかしたら、後々、教科書の年表に出てくるかもしれませんね。
 
1960年代がどんな情勢であったかというと、台湾に逃れた国民党政権が本土へ反攻復帰することが西側、つまり反共産陣営から期待されていた時代でした。
また、アメリカがベトナム戦争へ本格的に軍事介入していた時代でもあったわけですが、これが1960年代末になると、アメリカ国内の厭戦気分の増大もあり、風向きが変わってきます。
また、時を同じくして東側である中ソの対立もあり、1969年のニクソン政権発足から、アメリカの対中対アジア政策は大きく転換しました。
こうして、アメリカは中国との接近を図り、ニクソンが起用したキッシンジャーの訪中、そしてニクソン自身の1972年の訪中を経て、1979年に米中外交関係が樹立されることになるわけです。
ちなみに、沖縄返還の日米共同声明は1969年の事ですから、この同軸線上、つまりアメリカの安全保障の役割低減と同盟国の強化という方針の流れ中に、沖縄返還もあったんですね。
しかし、米中が外交関係を樹立するとなると、1つの中国という原則論を受け入れることでもありますから、台湾はアメリカの外交から抜け落ちることになります。
米台間には軍事同盟がありましたが、米中国交樹立を受け、1980年で失効になりました。
現在は、台湾関係法という法律で軍事支援を担保する形となっています。
しかし、今回の日米共同声明での言及によって、半世紀ぶりに台湾問題が公式の外交案件となったわけですな。
先日、アメリカの代表団が訪台していますが、これはまだ非公式代表団だったわけで、この訪台もこれはこれで台湾関係では大きな事件ではあるんですが、今回の方がはるかに大きな外交的トピックと言えます。
中国は、もちろん猛反発していますが、この流れはしばらく変わることは無いでしょう。
経済的な中国切り離しも進みつつある中、米中冷戦の構造がいよいよくっきりしてきました。
日本も、腹をくくらないといけない時間が近付いているようです。
 

2021年4月15日木曜日

ぶらり奈良2019

そういえば、2年前にも奈良にぶらりと行ってたんですが、記事にするのを忘れてました。
この時もフラッと奈良で泊まり、次の日にちょっと観光して帰ったんですよね。
神戸から1時間ちょっとで行けて、気の向くままにブラブラ散歩できる所。
奈良って不思議と、「あぁ、ちょっとぶらっと行こうかな」と思える場所です。
 
2年前、今思えば、と言うか、今の感覚では、奈良の街は観光客で尋常じゃないぐらい溢れてましたね。
特に外国人観光客。
インバウンドすげーなと思いながら、ダラダラと散歩したことを覚えています。
しかし、その途中でようやく気が付きました。
この日が若草山の山焼きの日であることに。
そら人多いわ。
しかし、こんな日によく直前で宿が取れたもんやね。
自分の幸運さにびっくりしました。
人混み嫌いの自分からすると、逆に不運なのかも知れませんが(^^;)
まさかだった冬の花火を拝み、一泊したことで旅行気分は満たされたんですが、素直に帰るのもちょっと勿体ないと思い、生駒に寄る事にしました。
生駒と言えば、やっぱりケーブルカーですね。
これは乗っておくべきと、かわいい車両に似つかわしくないおっさんが乗り込んだんですが、冬季は生駒山上遊園が休みということもあって、日曜なのにほぼ貸し切りでした。
しかし、この状態でも営業してる近鉄さん、エライ!
ケーブルカーからの生駒市街の眺めも良かったですね。
 
 
夜ならいいデートスポットかも。
ケーブルカーの宝山寺駅で降り、寂れた雰囲気のある門前町の道を登って行くと、宝山寺の参道が見えてきます。
 
 
長い長い立派な参道ですね。
参道を抜けて惣門と中門をくぐると、本堂が見えます。
 
 
浅草寺や善光寺で凶を引くほど、遠隔の寺でのおみくじには滅法弱い自分ですが、この日は大吉でした(^^)
本堂の上には、急な斜面を削ったようにお堂などがあって、古刹らしい独特の厳かな雰囲気が漂っていますね。
奥ノ院の手前には水掛地蔵が。
 
 
ここも雰囲気があって、何か心に感じるものがありましたね。
そして、奥ノ院。
 
 
参道からこの奥ノ院まで、結構な高低差があるんですが、その間に凝縮されたように伽藍が整えられていて、なかなか凄いお寺でした。
個人的には、おもくじで大吉が引けたので大満足です(^^)
ついでに、滝行で有名な岩谷の滝へも足を延ばしてみました。
 
 
崩壊防止なのか、コンクリートで固めている部分があってちょっと残念だったんですが、霊場としての雰囲気はありましたね。
宝山寺の場所には、修験道の祖といわれる役小角が大聖無動寺を開いたと伝わっており、その修業場としての流れがこの岩谷の滝に続いているんでしょう。
古くから自然崇拝の対象だった生駒山の、今に残るひとつの形ですね。
 

2021年4月8日木曜日

archegos

アルケゴス、もしくはアーケゴス。
今、金融の世界では、降って湧いた疫病神みたいな感じになってますね。
アルケゴス・キャピタル・マネジメントというのは、ビル・ファンという人間が運営していたファミリーオフィスで、一般から資金を募集するファンドでもない会社です。
なんとなく、またファンドかな、なんて思ってたら、ファミリー・オフィス、つまり、個人資産の資産運用管理会社なんですね。
運用資産は100億ドル程度で、複数の投資銀行や証券会社と契約を結び、5倍から10倍のレバレッジを掛けていたとのこと。
そして損失を80億ドル以上出し、追証を払えなかった為、デフォルトになったわけです。
このデフォルト劇に連なっているのが、そうそうたるビッグネームだけに、ちょっとニュースとして衝撃が大きいんですな。
漏れ聞こえる所によると、元手は中国系の資産で、テンセントやアリババの株が中心だった模様。
切っ掛けは、米大手テレビ会社の増資発表で、アルケゴスはこの株に集中投資していたらしく、損失によって発生した追証を払えなかった為、その元手の株を売り払われたみたいですね。
その売り払った契約先というのが、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーなどの大手証券会社など数社といわれ、逃げ遅れたのがニュースに挙がっている金融大手というわけです。
真偽は、自分みたいな一般人には確認しようが無いですが、名前の出ているゴールドマンサックスやモルガンスタンレーが本当だとすると、さすがとしか言いようのない逃げ足ですな。
そして、損失を被った大手をざっと挙げると、
 
クレディ・スイス 5200億円
野村 2200億円
三菱UFJ 330億円
みずほ 100億円
 
といったところ。
これまた真偽は不明ですが、野村はリーマンショックでリーマンの投資部門を買収したものの、成果が芳しくなく、インサイダー取引の前歴があったファン氏との契約を、リスクを取って結んだという話です。
ゴールドマンサックスなどは、前歴を考慮したリスク管理からなかなか契約を認めませんでしたが、野村などに入る巨額の手数料に目を瞑り切れず、ファン氏との契約に応じたとのこと。
ただ、上に書いたように逃げ足は流石ですから、結局はババを引いたクレディ・スイスと野村のリスク管理の話という、すこぶるシンプルな事案ではあるんですがね。
ただ、ファミリー・オフィスは個人資産の管理運用という名目から、いわゆるファンドと呼ばれるものより規制や情報開示が緩く、アメリカ金融当局も関心を寄せているようで、金融の規制に積極的なバイデン政権の性格も相まって、いずれ規制が強化されそうですね。
確かに、資産規模がいくら大きいとは言っても、個人資産の運用管理会社が金融大手に数千億もの損失を与えかねないというのは、さすがにシステム全体のリスクとして許容しがたいレベルではありますな。