ふと思い付き、なんだかタカアンドトシみたいで妙に気に入ったんですが、
アンド以外はシしか合ってへんやんけ!
というのに文字に起こしてから気付きました。
悪しからず、ご了承下さい。
それはさて置き、お互いにジョーとヨシで呼び合ったというところから題名は来ています。
そう、日米首脳会談での話。
今回、日米共同声明に、台湾海峡の平和と安定という文言が登場しました。
外交の発表では共同声明と共同発表があり、文字通り、共同声明の方が両国間の会談の一致度合いが高い発表です。
同盟国間や友好国間では、首脳会談の後に共同声明が発表されることが多いですね。
お互いにちょっと譲れない議案が残った場合などは共同発表、決裂に近い状態ではそれすら無い場合もあります。
今回は共同声明ということで、外交的には両国が一致した見解という事柄ということになるんですが、そこに台湾が登場したという事実、これは非常に大きな出来事ですね。
しかも、1969年以来、半世紀ぶりにです。
もしかしたら、後々、教科書の年表に出てくるかもしれませんね。
1960年代がどんな情勢であったかというと、台湾に逃れた国民党政権が本土へ反攻復帰することが西側、つまり反共産陣営から期待されていた時代でした。
また、アメリカがベトナム戦争へ本格的に軍事介入していた時代でもあったわけですが、これが1960年代末になると、アメリカ国内の厭戦気分の増大もあり、風向きが変わってきます。
また、時を同じくして東側である中ソの対立もあり、1969年のニクソン政権発足から、アメリカの対中対アジア政策は大きく転換しました。
こうして、アメリカは中国との接近を図り、ニクソンが起用したキッシンジャーの訪中、そしてニクソン自身の1972年の訪中を経て、1979年に米中外交関係が樹立されることになるわけです。
ちなみに、沖縄返還の日米共同声明は1969年の事ですから、この同軸線上、つまりアメリカの安全保障の役割低減と同盟国の強化という方針の流れ中に、沖縄返還もあったんですね。
しかし、米中が外交関係を樹立するとなると、1つの中国という原則論を受け入れることでもありますから、台湾はアメリカの外交から抜け落ちることになります。
米台間には軍事同盟がありましたが、米中国交樹立を受け、1980年で失効になりました。
現在は、台湾関係法という法律で軍事支援を担保する形となっています。
しかし、今回の日米共同声明での言及によって、半世紀ぶりに台湾問題が公式の外交案件となったわけですな。
先日、アメリカの代表団が訪台していますが、これはまだ非公式代表団だったわけで、この訪台もこれはこれで台湾関係では大きな事件ではあるんですが、今回の方がはるかに大きな外交的トピックと言えます。
中国は、もちろん猛反発していますが、この流れはしばらく変わることは無いでしょう。
経済的な中国切り離しも進みつつある中、米中冷戦の構造がいよいよくっきりしてきました。
日本も、腹をくくらないといけない時間が近付いているようです。
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