2022年3月26日土曜日

デフォルト(仮)1号

ロシアのウクライナ侵攻後、初めて利払い実行ができない企業が出ました。
ロシアの鉄鋼メーカーであるセベルスタリです。
 
 
セベルスタリの資金は潤沢なようですが、外貨での送金をシティグループが受けなかったとのこと。
どうやら、セベルスタリ側がシティグループの要求していた、米国財務省外国資産管理局の許可を得なかったことが原因のようです。
ただ、セベルスタリ自体は制裁を受けている企業ではありませんし、支配株主であるアレクセイ・モルダショフも、プーチン大統領に近しいオリガルヒであることからEUやイギリスからは制裁対象になっていますが、米国からは対象となっていません。
制裁のボーダーラインの隙間に落ち込んでしまった不払いという感じですね。
注目されていたソブリン債の利払いは乗り越えましたが、これからもポロポロとこういう案件が出てくるでしょう。
そして、3/28にはズベルバンクへの制裁の猶予期間が終了し、ロシア最大手の銀行を介した外貨の受け渡しができなくなります。
そして、4/4にはソブリン債の元本償還という大きな壁が。
戦況の膠着もですが、金融面でもこの10日ほどがロシアに取って山場になりますな。
 

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