今日の麒麟がくるは、演出とは言え、戦国時代の怖さが描かれた回でしたね。
こういう部分も描いてこそ、大河ドラマですな。
さて、朝倉義景は子にあまり恵まれず、ひとりは早世し、ひとりは滅亡の際に処断されて直系はいないということは知っていましたが、暗殺説があるというのは初めて知りました。
国会図書館のデジタルコレクションで朝倉始末記の書籍を確認すると、巻ノ四に阿君丸の暗殺に絡む話が載っています。
真偽は不明ですけども、単なる早世が多い時代にわざわざそのような記述をされるということは、火の無い所に煙は立たぬというやつで、政治的な背景による毒殺だったという可能性も十分考えられますね。
ただ、ドラマのように将軍側近の三淵藤英が計を巡らせたとなると、これは非常に陰謀論的要素の濃い話になります。
将軍は越前を辞して尾張に向かいたい、一族や重臣は主君の上洛を実利の少ない政治道楽のようなものと考えて止めたい。
ここに利害が一致する。
が、嫡子を暗殺しても義景がどう動くか読めず、また、露見した際は、兵力を持たない義昭の拘束は容易で、更にそのことを喧伝されると、義景の保護を失うばかりか他の大名も義昭を避けるようになるでしょう。
史実の状況を考えれば、策謀としてリスクが大き過ぎるように思いますね。
でも、描き方としては面白い。
三淵の奸計という題名を見ても、まさかそういう奸計だとは思いませんでした。
なかなか、見せる回でした(^^)
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