2013年12月20日金曜日

「反論指南書」って

数日前の毎日新聞に、自民党が特定秘密保護法案の「反論指南書」を作成していたという記事が載っていました。

ん?
反論指南書?
これって解り易く言えばQ&Aじゃないん?
新聞テレビといったマスメディアの報道に対する回答なのに、取り上げ方が恣意的過ぎるな~
答えなかったら答えないで、沈黙してるって叩くくせに(笑)
こんなん作ってる!ってヒステリックな反応じゃなくて、その回答に対して理論的に更に反論するというのなら解るんやけどね・・・
それにこの記事、有識者の意見として指南書に反対する人の意見しか載せていない。
社説ならともかく、時事ニュースの報道というのは公正中立が建前なのにね。

そろそろ新聞やテレビは、この公正中立という変な建前を捨てるべきだと思うんですがね。
つまり、言論機関になったらいい。
マスメディアが支持を明確にして悪いことは無い。
アメリカの3大ネットワークも支持を明確にするし、その立場で報道する。
それでいいと思うんですがね。
変に建前だけ公正中立で、中身は偏りまくってるなんて、そんな欺瞞はもういいと思うんです。
特定秘密保護法に関する報道を見ていて、特に思いますな。


この特定秘密保護法、人によって支持不支持はあると思います。
しかし、マスメディアがよく使う「世界各国では」という言葉で考えてみると、あって当然の法律です。
少なくとも、映像隠しをやって沖縄の一検事が船長の処遇を政治判断する、という訳の分からん処理をした民主党は、反対する権利なんて無いはずですわな。
どこの国にだって公に出来ない情報はあるし、それを持ち出そうとすれば罰せられます。
アメリカがアサンジ氏を血眼で追い回したように。
日本にも公務員法はありますが、情報管理が省ごとになりがちですし、その基準も曖昧。
なんで総合的な運用ができるように、というのもこの保護法の趣旨のひとつでもあります。

CIAが一時期、産業スパイのようなことをしていたり、中国に対する秘密漏洩事件てのはググれば何件も起きてるのが分かるように、国と国との情報戦は、それはもうエグいものですわ。
それなのに、ソ連のベレンコ中尉亡命事件のように戦闘機が来てるのに自衛隊ではなく何故か警察が対応したような、宇出津事件や西新井事件で北朝鮮工作員を処罰できていない顛末といったような、平和ボケの対応、チグハグな対応と、同じにおいが報道からは漂ってきます。
言葉ではうまく説明できませんが、頭で考えた理想世界と、現実との乖離についていけてない、そんな気持ち悪い感じ。
少なくとも、上のような事件の場合でも、危機管理において統一的な対応の根拠となる法律、というのは法治国家においては非常に大事ですわな。


新聞の話に戻りますが、各新聞、こういう場合に罰せられる、と挙げた事例がこれまた酷い。
特定秘密保護云々の前に、ほとんどただの守秘義務違反ですやん、というのばっかり。
今や民間でもISOや企業統制、個人情報保護なんかで情報管理は徹底されてきてます。
そんな風潮の中で働いてる社会人からすると、もうレベルが低すぎて呆れますわ・・・
ええなぁ~
こんな記事書いてても、平均年収の遥か上の給料を貰えるんやから羨ましい(> <)
 

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