前回のあらすじ。
プロローグで450km走ったった!御殿場に着いたった!
御殿場I.C.を降り、何かご飯を掻き込める所はないかなと見ながら、向かう先は深沢城。
ここは武田信玄と北条家臣北条綱成の攻防が有名な城で、東駿の要衝です。
箱根の北側から平野部へ出たところにあり、ここを押さえておけば西の駿河、甲斐、反対方向の東の相模にも睨みの利く城。
信玄自らが攻略し、北条氏康も家中随一の猛将であった綱成を据えたという事実からしても、城の重要性というのが解ります。
現在の深沢城は開墾されて田園となっていますが、現地を訪れると城の痕跡がいたるところにあり、散策が楽しい城ですな。
縄張はこんな感じ。
見やすいようにちょっとコントラストを上げてみました。
三日月堀なんかも見所ですけど、個人的には特に川が迫ってる本丸の辺りが前線の城らしくて良かったな~
これは本丸袖郭のところで、この奥側、ちょっと石垣のようになってる所が川です。
この川が本丸の縁ををぐりんと廻って流れてて、この袖郭の下でヘアピン状になってます。
なかなか高低の妙がある場所ですな。
それから、写真は無いんですけど、三ノ丸の東南側に農家がありまして、ここも良かったな~
この農家のエントランス部分がまるまま土橋と空堀!
空堀は深沢城のものをそのまま使い、土橋は後付けか往時のものを太くしたのかは不明ですが、形は城門の構造そのままです。
見る人が見たら、これは家じゃなくて居館だ!と言いそうなぐらいで、羨ましかった(^^)
深沢城の後は山北の河村城へ向かうんですが、すでに深沢城の辺りで飯屋なんて皆無・・・
どこかドライブインみたいなところでも無いかなと思いながら走ってみましたが、国道246号線は山道なのに意外と流れが良くて止まるのもなんだかもったいない。
まぁ、コンビニはあっても適当な飯屋なんてのは無かったんですがね。
そうこうしているうちに河村城へ到着。
この河村城の駐車場には、自分の他にiQという小さい車が止まってました。
駐車場があるとは限らない、狭路があるかもしれない、迷ってUターンなんてのもしばしば、というお城巡りにはこんな車が最適かもしれへんな~と思いいつつ、空腹のまま2城目に突撃です。
この河村城、城郭構造物のデパートみたいな山中城や、絶景の足柄城に比べればマイナーですが、箱根近辺の城らしく構造物が豊富で、それがまたよく残り、整備もされています。
畝堀や大堀切、広々とした削平地など、城としてはかなり面白かった。
下はアップダウンのある畝堀。
畝っぷりが分かります?
蔵郭と近藤郭の間の堀切はかなり巨大。
高さ10mぐらいある感じ。
底部には畝の痕跡がちゃんとあって、ちょっと芝生が剥げてるけど、そこを含めて整備されています。
まだ、城全体としては整備途中の工事中の部分がありますが、それが終わったら訪れ易くてかなり見所のある城になりそうですな。
つづく
参考:
深沢城
河村城
上記地図付きはこちらから
静岡県
神奈川県
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