2022年8月31日水曜日

冷戦の最後のひとり

ソ連の最後の書記長にして、冷戦終結の立役者であるゴルバチョフ書記長が亡くなりました。
自分が子供の頃のソ連は、すでにゴルバチョフ書記長の時代で、そのままソ連が崩壊しましたから、自分の中では、ソ連と言えばゴルバチョフ書記長ですね。
当時は、子供たちの間で「ゴルバチョフショキチョウ」を3回言うなんて早口言葉も流行ってましたし、妙に親近感があります。
調べると、最後は書記長ではなく大統領だったんですね。
保守派による8月クーデターを、延々とニュースで放映していたことも懐かしい。
しかし、国外の評価に対して、ソ連、特にロシアでは、混乱を招いた政治家として人気が低いのは、端境期でやむを得ないこととは言え、少し可哀想ですね。
当人はソ連崩壊を望んていませんでしたが、連邦の中心であるロシアのエリツィン大統領が連邦離脱を表明したことにより、ソ連は崩壊へと追い込まれました。
当時は、エリツィン大統領が改革的なイメージでロシア国民から見られていたようです。
しかし、そのエリツィン大統領の統治下でも混乱は収まらず、結局は現プーチン大統領時代になって西側技術の導入と原油価格上昇が支えとなり、経済的混乱を脱しました。
それに自信を深めたプーチン大統領が、ソ連時代を懸想して、今のウクライナ情勢へと繋がるわけですから、なんとも言えない歴史の繋がりを感じますね。
ともあれ、長い間、お疲れさまでした。
ご冥福をお祈りします。
 

2022年8月28日日曜日

泥試合

旧統一教会に関しての報道について、ちょっと魔女狩りの様相を呈してきていますね。
自分は見てないので何とも言えませんが、その急先鋒に立っているのがミヤネ屋のようです。
そこで、旧統一教会は、報道機関に対する発表の第1弾として、ミヤネ屋を放送している読売テレビに関し、24時間テレビの運営スタッフとして関わっていたと発表しました。
24時間テレビ放送直前というタイミングで、逆暴露というわけですな。
政治家に対して、旧統一教会とのありとあらゆる関わりを追及していましたから、放送法上は公正公平な報道をする必要があるテレビ局も、当然そうあるべきという流れになります。
しかし、旧統一教会本体はともかく、国連NGO組織にも認められてしまっているUPFは、平和や慈善を看板に掲げて色んな活動をしていますから、報道やドキュメンタリーでそんな団体や団体構成員と関わりを持たないなんてことは難しいでしょう。
政治家が色んな団体からの要望に応え、取材を受けたり挨拶や電報を送ったりすることと似たようなもので、スクリーニングはもちろんある程度するんでしょうけど、100%排除は難しい。
今の報道姿勢は、そういうところまでつついていますから、それが跳ね返ってきたわけですな。
まさに泥試合。
イワシの頭も信心からなんて言葉があるように、憲法で定められている信仰の自由に踏み込んで、特定の宗教団体そのものについてとやかく言うのは筋が悪いんですよね。
宗教団体が行った行為に絞って突っ込まないと。
お金の話で言えば、古い宗教でも戒名なんかはお高いですからね。
べき論にしてしまうと、そういうのもすべて洗い出さないと不公平になりますし、遺族の中にはそういう支出に対して不満を持っている人もいるでしょうから、良いか悪いか線引きができなくなってしまう。
また、三大宗教でも、厳密な戒律に従えば、異教徒には何をしてもいいというようなことになってしまいますから、カルト宗教と何ら変わりないですからね。
もうちょっと理知的に本質的な問題点を突いて欲しいですね。
 

2022年8月21日日曜日

サイトリニューアル 兵庫のお城終了

引き続きになりますが、サイトのリニューアル(ブログ化)の途中経過です。
一日一城ということで頑張って毎日一城ずつ作ってきましたが、なんとか兵庫の城を終えました。
 
 
兵庫県で訪れた城は、総数59城。
ほぼ2ヶ月掛かりましたね。
GoogleMapのマイマップにもお城の旗が溜まってきました。
ニマニマが捗る(^^)
さて、お城は一段落ということで、次は兵庫県のお城以外のスポットを作っていきます。
こちらも3ヶ月の長丁場になりますな。
 

2022年8月19日金曜日

ブログへのマップの埋め込み

再び、ブログを使ってのサイトリニューアルの話になりますが、以前のサイトには訪れたスポット周辺の地図を画像で切り取って埋め込んでいたんですね。
周辺のお城の位置関係や、古戦場などの史跡との位置関係が解りやすいですし。
で、最初は新しいブログにGoogleMapを埋め込もうとしたんですが、これだと1つのスポットしか表示できないんですよね。(複数表示のやり方はありそうな気がしますが・・・)
なので、マイマップ機能を使う、というのは以前に書きました。
しかし、マイマップをただ埋め込んだだけだと、最初に登録したスポットがデフォルトになっていて、紹介するスポットを表示できないんですよ。
そこで、ひと工夫。
まずサイトにマイマップを埋め込みます。
 
 
上の画像の右上、縦の「・・・」から、自分のサイトに埋め込むを選択します。
すると、埋め込むURLが下のように表示されるので、コピー。
 
 
ブログをHTML編集モードにして、お好きな所に貼り付けます。
ここまでは簡単ですが、上に書いたようにデフォルトの場所(一番最初に登録したものかな?)になるんですよね。
ここからが工夫ポイント。
強制的に経緯度を指定します。
上の画像のURLのwidthとかheightとか表示パラメータの前の部分のURL本体の最後に、「&=ll」で繋いで経緯度挿入。
この場合だと、最後の部分は「(省略)&ehbc=2E312F」ですね。
この最後文字「F」と「"」の間に「&ll=」を入れ、スポットの小窓から経緯度をコピペしてきます。
 
 
これでスポットの位置でマイマップが表示されるようになるんですが、さらにもうひと工夫。
周辺の城の位置関係を表示させたいので、縮尺を変えます。
縮尺は経緯度に続いて「&z=」で繋いでいくんですが、この「z」後に0~22の数字を入れ縮尺を変化させることが可能なんですね。
色々試した結果、お城の位置関係を示しつつ周辺の地図もほどよく表示させる為、13という縮尺パラメータにしました。
これで完成!
こんな感じで表示されます。
 
 

2022年8月12日金曜日

半導体支援法

現地時間の9日、アメリカで半導体支援法にバイデン大統領が署名し、成立しました。
 
 
これは、アメリカ国内の半導体生産や開発に支援金を出すもので、総額520億ドルという巨額なものです。
半導体生産の主役の歴史は、アメリカから日本、そして台湾や韓国へと移り、現在は中国が猛烈に投資してキャッチアップを狙っていますね。
ただ、中国での生産はうまくいっていません。
製造機械が予定通り入手できなかった為です。
元々、製造や設計に関する技術は、アメリカを始めとした西側の技術ばかりで、材料も西側で生産しているものが多いのですが、アメリカはエンティティリストに中国の半導体企業を入れ、それらを事実上の禁輸措置にしました。
これによって中国の半導体企業は、最先端プロセスが開店休業、いや開店前休業状態に追い込まれたわけです。
記事にしたこともありますが、これが3年前から2年前にかけての事。
以降、台湾への関与を強める政策が強化され、TMSCやサムスンもアメリカ本土への工場建設に合意しました。
生産コストの問題から台湾や韓国を使っていましたが、安全保障などの観点から、自国生産体制の再構築に乗り出したわけですね。
日本の韓国に対する貿易管理の強化や、熊本でのTMSCの工場建設も、この流れの中にある話です。
また、アメリカは米日台韓による半導体同盟も提唱しており、これも明確な締め出し策ですね。
あと、あまり報道されませんが、大事なニュースがありました。
 
 
8/1の記事ですが、輸出規制に掛かる対象を10nmから14nmにしたという記事です。
半導体は線幅によって技術的な世代が表せますが、最新の線幅は3nm。
10nmだと約5年前、14nmだと約7年前の技術ということになります。
ただ、DRAMに関しては、量産効率もあって古い線幅で作られていたりするんですが、14nmだと、それもすべて含まれそうですな。
これは、中国企業だけではなく、TSMCやサムスンの中国工場も入りますから、今後はDRAMの設備ですら増設や更新が難しくなるということ。
企業にとっては苦しいですが、本格的に米中選択の踏み絵の時が迫っているような感じですね。
 

2022年8月6日土曜日

台湾訪問と中国の反応

アメリカのペロシ下院議長が、2日に台湾を訪問しました。
ペロシ氏と言えばゴリゴリの反中ですから、事前に猛反発していた中国の反応を押し切る形で訪台したわけですね。
でも、南シナ海を迂回して、最悪の可能性を考えて軍事衝突を避ける配慮は見せました。
この辺り、ゴリゴリの反中とは言っても、現実的な政治家とも言えますな。
トランプ前大統領の時代からそうですが、アメリカは大統領よりも議会が相当反中に傾いています。
バイデン大統領なら、その空気の差は尚更。
ペロシ下院議長の訪台も、議会として中国を牽制するという背景があるんでしょうね。
一方、中国の反発は激しい。
台湾周辺6ヶ所での軍事演習に加えて、台湾越えを含む弾道ミサイル11発。
でも、それが今の中国の限界でしょうね。
台湾との食品の輸入規制や天然塩の取引停止を発表していますが、アメリカに対しては無し。
中国も経済がかなり良くないですから、言わば輸出の太客たるお客さんには強く言えないわけですね。
 
しかし、台湾包囲網とも言える軍事演習で再確認されたのは、日本の領海は戦域に入るということ。
石垣島のすぐ目と鼻の先ですし、EEZにも弾道ミサイルが落ちています。
台湾危機は、日本にも濃厚に影響が出るのは間違いありません。
これは、もっとメディアが騒いでいいと思うんですが。
ロシアのウクライナ侵攻があったのに、相変わらずどこか他人事なんですよね。
訪台云々より、そこが気になります。
 

2022年8月2日火曜日

国葬

銃撃された安倍元首相の国葬が話題になっていますね。
個人的な心情としては、どちらでもよいと思っているんですが、世界各国から弔意が寄せられ、弔問の希望も多いようなので、弔問の整理という意味での国葬というのは良いと思います。
銃撃直後には、駐日大使などが自宅に弔問していましたが、世界各国となると遺族も色々と大変ですし、政府としても警護の問題が出てきますからね。
何より、歴代最長の在職日数の準元首に対して、弔問対応を遺族に任せるというのは、国としてさすがに情けな過ぎるでしょう。
ただ、報道を見ると、どうも感情的な話が多くて、どうも話が表面的すぎるんですよね。
故人に対する感情は色々とあると思いますけど、もうちょっと現実的な話をして欲しいものです。
さて、国葬となると、費用は国持ち、つまり税金が投入されるのですが、それに対する拒否感も報道されていますね。
過去の葬儀を探ると、内閣と自民党の合同葬儀となった中曽根元首相の場合は、費用としては2億円でした。
 
 
内、国費負担分は9643万円。
これで世界各国との弔問外交ができるなら、非常にお安いと思うんですが、それは不謹慎でしょうか。
ちなみに、伊勢志摩サミットの開催費用は、総額600億円です。
 
 
激安ですな!
もちろん、国外から元首や元首に近い方が来られるとなると、警備費を含めて2億円では絶対に、どころか、桁が2つ足りなくなるかもしれませんが。
外交に特に功績のあった安倍さんですから、自らの葬儀も外交の一部として使ってもらえるなら、本望じゃないでしょうか。
国の為なら骨の髄まで使え、と。
それぐらいの気持ちを持った政治家だったと思いますし、他の政治家もそうあって欲しいと思いますね。