関西スーパーの争奪戦が、関東で勢力を伸ばすオーケーと関西が地盤の老舗H2Oリテイリングの間で繰り広げられ、関西スーパーの臨時株主総会でH2O側との統合が2/3以上の賛成を得られたという報道がありました。
これに対し、オーケー側は差し止めを申し立てていたんですが、この差し止め申請が認められたことにより、争奪戦は一旦白紙に戻ることになります。
経営統合案の決議は、元々が非常に僅差でしたからね。
一人の株主の白票の扱いで、これだけ結果が大きく違ってくるというのは、ルールとは言え、影響の大きさに改めて驚きます。
しかしながら、統合案の賛成が2/3前後あるというのも変わらない事実で、オーケーにとっては厳しい状況が続きますし、H2Oにとっては有利な状況に違いはありません。
ここからどう動くのか、気になりますな。
もうひとつ、同時期のTOBの案件にも動きがありました。
銀行業界初の敵対的買収となった、SBIが新生銀行に対して行ったTOBに対し、対抗としてポイズンピル発動を匂わせていた新生銀行ですが、最終的に国の仲裁があったようで、SBIの傘下に入るようです。
SBIを率いる北尾さんと言えば、金融界の風雲児とも言われ、提唱する地銀連合構想などは、かなり面白い試みだと個人的には思っていたんですが、今回の新生銀行の経営を握ろうとする試みも、その構想の延長線上にあるようですね。
これだけ本気で取りに行っているということは、いずれ新生銀行がその連合構想の中核銀行になる可能性がありますな。
個人として地元地銀とは付き合いがあり、ネットバンキングなんかはちょっとサイトの作りが古いんちゃうの?と思うこともよくありますが、新しくするのもお金が掛かるから経営体力的に厳しいんやろな~という感じなので、存在意義が薄れている地銀も、連合構想で化けてくれると面白いし助かるななんて思いますね。
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