2021年11月4日木曜日

2021年衆議院議員選挙のあれこれ

衆議院議員選挙が終わりました。
結果は各報道に詳しいですが、やはり、立憲民主党の共産党との共闘作戦は支持されませんでしたね。
単純に、共産党の組織票-(連合の組織票+アルファ)の差し引きがマイナスになったというだけの話ではあるんですが、比例票の減少を見ると、+アルファの部分が予想以上に大きかったようですな。
支持母体である連合が強烈な反対姿勢を示していましたが、2つの組織票の差し引きでプラスになると考えたんでしょう。
しかし、それ以外の層の影響を考えなかった。
共産党を嫌う人は、結構多いですからね。
比例でバランスを取る人も多いですから、そういう層は比例で別の党に入れることになった、と。
完全に判断ミスと言えますね。
マクロ的な戦略で見ても、野党第1党であるなら最も層の厚い中道を取りに行くべきなんですが、目先の共産党組織票に目を奪われて、なぜか一番左の党と組んでしまった。
まだ、連合を切って中道の層の厚い所を狙いに行く、というなら解るんですが。
他の党を見ると、維新の会は大阪の小選挙区で自民相手に全勝と、想像以上に勢いがありました。
維新の吉村知事は、コロナ禍でもずっと発信を続けてましたから、対応自体は100点満点ではもちろんないんですが、こういう時にはメッセージを発信し続けるということが大事なんでしょうね。
携帯電話料金や、ワクチン接種スピードを推し進め、多少なりとも実績があったと考えられる菅前首相の発信力の無さと合わせて考えると、政治に求められるのは、結局はそういう解り易さなのかもしれません。
ただ、維新も関東では厳しい戦いでしたから、今後も課題は残っていますが。
個人的には、しっかり政策を訴えていた国民民主党が微増であったのは、良かったなと思います。
国民民主党の政策は、現実的で問題へのアプローチも考えているように見えますからね。
財源的に実現性が低いような、国民にとって甘い政策を撒き餌のように言うのではなく、小さくてもしっかり政策を練った政党が評価される選挙になって行って欲しいですし。
そうでないと、働く現役層にとって選択肢が無さ過ぎるので。
 
ちょっと感想が長くなりましたが、今回の選挙で個人的に注目したかったのは、テレビや新聞の議席数の予測です。
新聞は前日までの調査結果で記事に、テレビは当日の出口調査で選挙特番の最初の数分だけ(書き残すのが大変やねん・・・泣)、予想議席数が表示されていましたが、多くは自民党が230台、立憲民主党が110台前半の議席数でしたね。
特にフジテレビは、自民党230議席、立憲民主党130議席に加え、国民民主党も7議席という予想で、結果から言うと大外れでした。
一番近かったのが朝日新聞で、自民党の単独過半数確保を予想しており、なかなかの精度と言えそうです。
しかし、立憲民主党の予測はほぼ横ばいということでしたので、こちらは他社と変わらず。
ただ、立憲民主党に関しては、全社を見回しても横ばいが最も少ない予測で、全社が外したと言えることから、結果がかなり想定外だったと言えますね。
維新の大きな伸長もまたしかり。
マスコミ不信が広がる中、出口調査でも、アメリカ大統領選挙と同様に回答サンプル自体が正確じゃないという率が上がっているようですので、これも一因と思われます。
回答が正確じゃないとすれば、これからも予想は難しくなるでしょうね。
それも、自業自得の面がありそうですが。
 

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