先日、こんなニュースが流れました。
これ、かなり凄い提携だと思うんですよね。
楽天というのは、あちこちの分野に進出し、楽天経済圏などとも言われますが、そのコアはネットの通信販売です。
当然ながら、ネットへのアクセスが疎である層には馴染みが薄い。
一方、日本郵政と言えば、言わずと知れた郵便局。
民営化後も、地方の更に郊外といったところの金融インフラは、事実上、日本郵政一択であるという地区も多いままです。
つまり、そういう地区の金融顧客は日本郵政のほぼ丸抱えなんですね。
携帯電話のシェアとしては、そのような地方部は日本電信電話時代の信用力でNTTドコモの牙城なんですが、馴染みのある郵便局に「楽天モバイルの方が安いですよ~」なんて勧誘された日には、じゃあよくわからないから任せるよ、なんてことになるかもしれません。
そして、「無料の楽天カードを作って携帯のお支払に使うとポイントが貯まりますよ~」、「引き落としはゆうちょからならすぐ手続きできますよ~」なんて畳み掛けられた日にゃ、完全に楽天経済圏に取り込み完了です。
楽天カードマン、あんなテンションでやらんでも左うちわやな・・・
楽天は楽天で、三大キャリアのフランチャイズショップ網とまでは行かずとも、ある程度のショップ網を構築しないといけないわけですが、郵便局で携帯を売ることができるようになると、建物も人もいるので教育するだけという状態に一気に持っていけます。
これは、時間の節約という意味で非常に大きい。
そして何より、田舎の高齢層に強い日本郵政と、ネットにアクセスできる層に強い楽天では、競合がほぼ無く、シナジーが相当大きいわけですね。
なかなか強力な手を考えたもんですな。
ただ・・・
楽天は田舎の電波のカバレッジがまだまだまだまだ弱い(><)
対抗となるNTTドコモは、地方の電波状況はキャリアNo.1と目されるほど強いですからね。
そこが最大のネックですな。
携帯のキャリアで主の部分がネックというのもどうかと思いますが、これは整備に時間が掛かるのでしょうがない。
かれこれ30年やってきたNTTドコモのアドバンテージですな。
従って、シナジーを最大化できるのはまだまだ先になりそうです。
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