2020年5月16日土曜日

鹿児島熊本ツーリング その10

前回のあらすじ
 
18年前の落穂拾いは快調に進むのである。
 
さて、隈之城の北は、いよいよ薩摩川内市の市街地です。
意外と知られていませんが、薩摩川内に国分寺町という場所があるように、薩摩国の国府が置かれた土地でした。
古い時代から割と重要視されていた土地なんですね。
川の水運が重要な大規模運搬手段だった時代には、川内川の水運は、現代の高速道路に匹敵するほど貴重で、人や物を運ぶ要だったはずです。
当然ながら時の権力者からも重視され、薩摩大隅日向三ヶ国の守護であった島津氏も、南北朝時代は川内の碇山城に本拠を置いていました。
さて、隈之城からその川内市街へは、わずかに北に1.5kmほど。
正に目と鼻の先ですな。
二福城からは、九州新幹線の東側へ回って北上し、平佐小学校を目指して行きます。
この平佐小学校こそが、秀吉の九州征伐の時に桂忠昉率いる4百が秀吉軍8千を相手に全く引かずに激しい籠城戦を演じた、平佐城の跡なんですね。
平佐城は、現在の川内駅を含む範囲にあった城で、平佐小学校は二ノ丸にあたり、川内駅付近が三ノ丸の範囲です。
ただ、本丸は住宅街になってしまっているのが残念ですね。
住宅地は郭跡らしく割と平坦な地形でしたが、遺構らしきものは見当たりませんでした。
今回、小学校に城址碑があるという事が分ったので、それを見に来たわけです。
やはり、城址碑を見ないと、訪れた!っていう区切りが付きにくいもんですな(^^;)
 
 
小学校の近辺を散策してみると、小学校と駅、それから本丸跡の住宅地が丘陵になっているのが解ります。
兵4百という少数で籠ったということですので、この3つの主郭部分以外に出城的な郭があるほど拡張されていなかったのかもしれません。
また、南九州特有の群郭式と呼ばれる深い堀の痕跡も見当たりませんでした。
堀跡が道筋として痕跡が見えたりするもんですが、全体的に割と平坦。
埋められたのか、元々そうだったのか、後は想像するかタモリさんにブラブラしてもらうしかないですねぇ
 
平佐城周辺の散策が終わった頃は、もう夕景になりつつありました。
このまま宿を取っている出水に向かうか、欲張って城巡りをするか迷いましたが、欲張って東郷まで足を延ばすことに。
東郷という土地は、北薩摩に勢力を扶養した渋谷氏の一族である5つの家のひとつ、東郷氏の本拠地です。
とは言っても、薩摩の各地では下り衆と呼ばれる関東の武家と在地豪族との間で争いが起こったんですが、この東郷でも在地豪族の郡司であった大前氏が東郷を支配しており、それに挑戦するような形で東郷氏が勢力を拡張し、やがて拠点としました。
こうして、有力な国人として成長した東郷氏。
東郷という姓は、東郷平八郎など、近代史のほうが有名かも知れませんが、戦国時代でも渋谷五族という形で歴史上に登場しています。
目指すのは、その東郷氏が本拠としていた鶴ヶ岡城。
ただ、東郷氏の本拠とは言っても、築城自体は大前氏の時代であったようです。
その東郷へは、川内川を国道267号線で遡って行けばすぐ。
鶴ヶ岡城があるのは、小さな東郷市街の北東です。
ただ、現地に城の案内が無いもなければ、遊歩道も無い・・・
ネット上に何らかの報告書が出展と思われる詳しい周辺図があったので、城の位置は間違いないと思うんですが、どうにも入る術がありませんでした。
迫る日没に焦りつつ、バイクでも、徒歩でも、周囲を3周ぐらいしてみましたが、見付けられず(> <)
本丸のちょっと南側に、土砂崩れなのか、工事なのか、大規模に削られたような跡があり、もしかしたらそこから以前は入れたのかも知れませんね。
残念ですわ。
遺構として見えたのは、下の空堀跡と思われる部分のみ。
 
 
ここに突入してみたんですが、例の削られた跡に行き着いただけでした。
城の北側には民家があります。
 
 
民家の奥に見えるのは、本丸の北側切岸だと思われます。
ただ、見知らぬ人の家から直登するわけにもいかず・・・断念!
 
鶴ヶ城を後にする頃には、すっかり陽も沈み、薄暮が広がって来ていました。
宿を取っている出水へは、まだまだ距離があります。
頑張って走らねば。
宮之城の虎居城に未練を残しつつ、国道267号線から国道504号線へと入り、北薩横断道へ。
この横断道へ向かう道が真っ暗で、ガンガン上っていくんですな。
昼間に来たら面白そうな道ですが、この季節の陽の暮れた時間だとちょっと寒い。
秋の夜風にやや凍えながら、山塊を突き抜け、一気に高尾野へ。
もうここまで来れば、出水の市街地はすぐそこです。
ファミレスで隣席に陣取っていたかしましい地元のJKの方言を満喫しつつ食事を済ませ、宿にチェックイン。
泊まったキングホテルは、温泉のあるホテルで、なんとカップラーメンとミネラルウォーターが付いていました。
さらに、頼みませんでしたけど、オーダーすれば夜食におにぎりも付くみたい。
こんなに安く抑えてあるのに、こんなにおまけが付くなんて、びっくりのサービスですわ。
仕事で泊まったなら、色々節約になって有り難いやろなぁ
 
つづく
 
参考:
平佐城
鶴ヶ岡城
地図付きはこちら
 

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