2018年3月8日木曜日

オリンピックの後で

オリンピックは、平和の祭典です。
外交的に厳しい関係にある国同士も、オリンピック期間中は融和ムードがなんとなく醸し出されることが多いですが、オリンピックで流れを堰止めするようなところもあり、オリンピック後に外交が動き出す事がありますね。
前回の冬季オリンピックであるソチオリンピックの後は、ロシアがウクライナに侵攻しました。
これは開催国だから特にそのタイミングになったというのもあったんですが、今回も開催国と開催国の隣国でそれが起きましたね。
北朝鮮は、今年に入ってから急速に融和モードに入り、オリンピックと韓国をテコに表面上は譲歩してきました。
表のNo.2をオリンピックに派遣したばかりか、裏のNo.2とも言える、肉親の妹も外交担当者として派遣し、カードを切ってきましたわけです。
そして今回の条件。
体制保障と引き換えの核放棄、そして下手をすれば軍事行動に繋がりかねない米韓軍事演習への理解。
表面上は、以前では考えられない方針の転換に写ります。
一方、トランプ米大統領は、これまでの歴代政権による米朝交渉を教訓として捉えており、圧力は徹底して掛けるという姿勢で、上の条件が出ても圧力を緩和する姿勢は見せていません。
この経済制裁がかなり効いているのかも知れませんが、そこは瀬戸際外交と微笑み外交を駆使する北朝鮮、苦しくても色々と外交的な策は練っているかと思われます。
北朝鮮の真意がどこにあるのか、しばらくは注意して見ていきたいですね。
 

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