2016年8月30日火曜日

参議院議員と首相

民進党の代表選挙が迫ってきましたね。
公示日は9/2。
投票日は9/15。
それに関連して、安倍首相は早期の臨時国会召集を希望していることに対し、現岡田代表が代表選挙後にするべきというような意の発言もありました。
岡田代表は続投しないことを公表しているので、個人的には早めに辞任して早期開催でも大丈夫な日程で代表選挙を行うのが政党としての筋じゃないのかな、なんて思いますがね。
明らかに国会の方が大事なんですし、言わば政党の本来的な仕事場ですから、政党側が合わせないと本末転倒じゃないのかという気がします。
 
まぁそれは置くとして。
今回の代表選挙は、どうやら前原さんと蓮舫さんの一騎打ちの様相が濃厚になってきました。
前原さんは民進党でも保守系で、一方の蓮舫さんはややリベラルというイメージがあります。
ただ、蓮舫さんも共産党との共闘などには批判的で、個別の政策を見れば保守的な政策も比較的あり、どちらがなっても大きな政策の違いは出ないかもしれませんね。
どちらかと言えば無党派層に支持の高い蓮舫さんの期待が高いようですが、個人的に注目してるのは、蓮舫さんが党首となった場合、今後どうなるのかというのが気になります。
蓮舫さんと言えば、「2位ではだめなんでしょうか」という事業仕分けで名を挙げましたが、国民の潜在的な空気を読むのがうまいという印象ですね。
今回、改憲にも一定の発言をしていますし、最近はやや保守寄りになってきているのも、国民にそういう空気があることを察知したからではないでしょうか。
それ自体は全く悪いことではありませんし、凡百の政治家から一歩抜きんでるには必要な能力だと思います。
ただ、参議院議員なんですよね。
弱小政党ならいざ知らず、野党第一党の党首が参議院議員ではちょっと軽い気がします。
参議院が衆議院のカーボンコピーと呼ばれて久しいですが、参議院は貴族院の流れを引き、いわば民衆の代表たる衆議院を牽制する為の存在で、議決は衆議院の優越が認められている代わりに、解散がありません。
首相が解散!と言っても参議院議員は議員のままなんですね。
つまり、参議院議員の首相だったら、首相が解散と言っても首相は議員の身分のままで、衆議院議員選挙で自ら選挙の洗礼を受けるという立場にならないわけです。
ちょっと軽いなぁ
首相の要件としては、国会議員であることですから、参議院議員でも問題ないわけですが、戦後の首相はすべて衆議院議員です。
やっぱり、民衆の代表として選挙を勝ち上がり、解散なら自ら選挙という洗礼を受く、というのが暗黙の了解なんでしょう。
蓮舫さんが本気で首相を目指すなら、いずれは衆議院議員に鞍替えしないといけませんが、その時はまた色々と周囲に影響が出そうですな。

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