2014年4月2日水曜日

相模・駿河ツーリング (箱根秋編) その3

前回のあらすじ

半年振りの相模上陸。
そして津久井三増と戦場を辿る。
 
朝早く万葉の湯のカプセルルームから這い出し、往年の健康ランドのようなシステムの万葉の湯の朝風呂を浴びて出発。
この日は、道志から富士山を回って湯河原まで、色んな峠や道路を辿っていく予定(^^)
でも、その前に、昨日行けなかった岡崎城に寄らないとあきませんな。
コンビニで朝のサンドイッチを食べながら地図を確認していると、岡崎城へのルートの近く、伊勢原市の中心部に丸山城址公園なるものが。
うむ。
ついでじゃ。
寄るべし。
 
伊勢原の中心部から南に折れ、向かうは岡崎城。
源頼朝の挙兵に付き従った岡崎義実の居城であり、北条早雲に追いやられた三浦道寸義同の居城でもあります。
ただ、帰ってきてから調べて判ったのですが、義実の城と道寸の城は同じ場所ではないようです。
普通に岡崎城と言えば道寸の城を指し、無量寺周辺がその中心部です。
義実時代の城は岡崎神社の辺りと伝わり、道寸の岡崎城が築かれた際に出城のひとつとして活用されていたともいわれています。
と言うか、戦国時代の岡崎城の推定城郭範囲というのがやたらデカい・・・
時代が時代だけに、動員兵力の絡みもあってそんな大きな城は無かったような気がするんですが、どこまで本当なのか。
北条氏時代に大改修されて巨大化されたなら、それなりに史料上に残ってそうですがねぇ

往時がどうだったかはともかくとして、岡崎城跡の無量寺へは、細い生活道路をクネクネと進みます。
遠目で、「あれが寺やなぁ」と見付けて直進してみたものの、農道に阻まれて迂回させられ、結局は東方向から無量寺へと向かったのですが、少し大きい交差点にデカデカと案内があり、生活道路にも細かく案内表示があったので、訪れる人にはとても親切。
ちなみに、帰りは無量寺から農道を真っ直ぐ南に向かったのですが、その付近のバス停に岡崎城址入口というのもあったので、車やバイクじゃなくてもアクセス抜群ですな。

岡崎城の遺構としては、パッと見は空堀が目立つぐらいですが、付近を散策すると遺構らしきものが所々に見られます。
と言ってもくっきりはっきり残ってるわけではないので、ここは想像力が試されますな(^^)
ちなみに、城址碑は無量寺入口と、

 
説明板の横と、

 
墓の前の3ヶ所。

 
こんな10mほどの狭い範囲に3ヶ所ってのもよく分からんが、城跡という主張は激しいようで(笑)
 
伊勢原の中心部に戻り、次に立ち寄ったのは丸山城。
国道246号線沿いなので、場所も非常に分かり易い。
ここはなかなか良い城ですな(^^)
きちんと公園として整備されているし、駐車場もバッチリ。
空堀は埋められてますが、切岸、土塁、横矢など、解説付きでなかなか解り易いです。
出土物から、扇谷上杉氏の本拠だった糟屋館の可能性もあるとか。
公園自体は下の写真のようにかなり大きいんですが、城郭遺構は周辺の砦なども含めて、もっと広い範囲にあるそうです。
ちなみに、この右側に写っているのは、残存する土塁の一部。
残っている規模は小さいですが、1段下の帯郭のような場所が往時は空堀だったことから、下から見れば相当な高さがあったはずです。

 
住宅地として周辺の開発が進んでいる現状もあって、全容解明はなかなか難しいと思われますが、地図にポンと印されていただけの城なのに、良い意味で裏切られました(^^)
 
さて、相模の行き残しの城も拾えたし、ガッツリと峠を攻略しに行きますか(^^)
まずはヤビツ峠じゃ!
 
つづく
 
参考:
岡崎城
丸山城

地図付きはこちら
 

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