自民党は、派閥の解体というのもあって、9人という大量立候補となりましたね。
一方で、推薦人を集められず、野田さん、青山さん、斎藤さんは出馬断念となりました。
それぞれの候補者の支持者をまとめると、下のような感じでしょうか。
石破茂・・・・旧石破派一部議員+茂木派青木系議員中心
加藤勝信・・・旧茂木派小渕系議員中心
上川陽子・・・ベテラン女性議員中心
河野太郎・・・麻生派一部議員小泉進次郎・・菅グループ中心
小林鷹之・・・横断的若手議員+重鎮2世議員
高市早苗・・・保守系議員
林芳正・・・・旧岸田派中心
茂木敏充・・・茂木派中心
こうして見ると、前回の小石河連合は完全に瓦解し、茂木派も3分裂、麻生派は自主投票に近い形という感じでしょうか。
派閥選挙らしいまとまった動きをしているのは、皮肉にも、派閥解体を断行した岸田首相の岸田派のみという状況です。
世論調査では、石破さん、高市さん、小泉さんの順となっていますが、これだけ乱立すると、党員票を含めた第1回選挙で過半数を獲得するのは難しく、決選投票になるでしょう。
そうなると、議員の票の取り合いになるわけですが、選挙後の体制や大臣の椅子を含めた話にもなってきますので、まだまだ分からないですね。
ただ、後ろから撃つという話が行き渡っている石破さんは、議員に人気が無いので、第2回の投票は厳しいでしょうか。
なんだかんだ内閣はチームですから、支えて行こうという感覚が持ちにくい首相候補が厳しいというのは、肌感覚としてよく解ります。
それから、神輿の軽さで議員の支持が厚そうな小泉さんですが、小泉構文がネットでは有名で、そういうネタにされている人が首相になるというのも、個人的にはどうかと思いますね。
環境相時代から、経験を上積みできたようにも思えないですし、首相になってもすぐに行き詰りそうな雰囲気を感じます。
あと、選挙のシステムについて、党員票をもっと反映すべきという声もありますが、党員以外からの票も集めて勝ち残ってきた議員の票は、重くてもいいんじゃないでしょうかね。
さて、立憲民主党の候補についてですが、こちらはいつも通りという感じでしょうか。
候補者は、いつも見る顔ぶれで、話題としては、前回の代表選出後に小沢さんとの約束を反故にした影響もあり、泉代表が小沢さんの支持を得られずに推薦人集めに苦労したのと、江田さんと吉田さんの土壇場の協力体制ができたことぐらいですね。
ただ、吉田さんの協力体制というのは、なんというか、派閥による候補者の擁立とどう違うんでしょうか。
個人的には、学校のクラスで仲の良いグループができあがるように、派閥ができるのも当たり前と思っていますが、それを批判していた立憲民主党の代表選では、控えるべきだったのでは?、と思います。
ちょっと長くなりましたが、来週中には両党とも新しい体制が確定しますので、色々と見て行きたいですね。
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