タイミング的には、日銀の利上げから円高、円高による輸出株価の下落に加え、アメリカの想定外の指標の悪さが相乗効果となって下落しました。
日本市場の下落から、東アジア、ヨーロッパ、アメリカまで株安が連鎖し、世界の金融界で、お金の流れの壮大な巻き戻しが起こったようですね。
下落の大きさには色々と解説が出ていますが、個人的には、フラッシュトレードと呼ばれる多頻度のアルゴリズム取引と円キャリー取引、そしてスルスルと上がったことによる信用取引残の多さという3本立てがあると思っています。
フラッシュトレードが一般化してから、株価も為替も、それまで考えられなかったような極端な値動きが見られるようになりました。
行き過ぎの値動きですね。
極端な値動きの兆候が見られると、それに反応したアルゴリズムが売買に動き、値動きを助長する。
それに強制決済された信用取引が乗っかり、さらに為替に関しては、値動きの大きさに円キャリー取引を手仕舞いするファンドの取引もプラスされた。
そんな感じではないかと。
あと、AIと半導体関連株の影響も大きいですね。
アメリカ市場での年初からの上昇の3分の2はAI半導体関連で、まだまだ投資が必要な時期だけに収益が出る状況ではないのですが、期待先行で買われていました。
その部分もリスクオフで巻き戻ったと言えそうです。
そして、当然ながら、日本のAI半導体関連株も売られるという流れになりました。
ただ、信用取引は、乱高下によって売りも買いもかなり薙ぎ払われたのは、市場としては良かったかもしれません。
信用売買も、過度な動きの時は助長する動きになりますからね。
また、円キャリー取引は、ブルームバーグの記事によれば、まだ50%から60%が巻き戻ったに過ぎないようです。
経済指標の悪化を受けた9月のFOMCでの利下げが、0.5%以上も有り得るという話が出てきていますから、円キャリー取引を行っているファンドが、これを受けてどう動くのか、気になるところですね。
市場の想定以上の利下げが行われた場合、再び日米の金利差を意識して円高に動く可能性があり、株価も巻き込まれるでしょう。
それが株式にどこまで波及するか。
どこぞの偉い人ではないですが、この言葉がぴったりですね。
注視するぞ!注視するぞ!!注視するぞ!!!
なんか修行みたいですが笑
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