2023年2月18日土曜日

気球

ここしばらく、気球の話題が盛んですな。
例の、アメリカ上空に現れた気球。
思えば、数年前に東北に現れた気球も似たような形でした。
あの時も、中国を含め、どこが持ち主かで色々な説が出ていましたね。
今回のアメリカに現れた気球は、中国が「民間」ということで認めましたが、その民間企業の名前も出ず、詳細は不明としか言いようがありません。
そして、これを受けてブリンケン米国務長官が訪中延期を決め、さらにアメリカが気球を撃墜すると、中国は一転して強い口調で非難しました。
この辺り、中国の対応は一貫していませんから、政府内でも混乱があったのかもしれませんね。
ただ、気球に関しては、過去にもアメリカ上空に飛来していることから、この時期の公表には、政治的な理由があるのかもしれません。
そして、中国はその意図を見誤ったため、一貫しない対応になったとも推測できます。
まぁ、推測に推測を重ねたものですが(笑)
その政治的意図は何だったんでしょうか。
ひとつだけではなく、色々な理由があるとは思いますが、そのひとつとして、軍事的な禁輸認定があるように思います。
気球は、観測や偵察で使われますが、なぜ使われるかというと、高価な偵察衛星や観測機、偵察機と違って、安価で数を用意しやすく、運用の費用も安いからなんですね。
高価なものはオーダーメイドの専用品群で製造するために高価となるんですが、気球に搭載するものは汎用の民生品で構成するため、安くなる。
アメリカは、この民生品でできた気球を軍事認定することで、民生品を製造する企業を、束で分かりやすく規制に入れてしまう事が可能というわけですな。
安全保障関係は、ジョーカー的な扱いですからね。
国内国外関係なく、明確な事象があれば反対も出にくい。
そして、当然ながら、それら企業は中国政府と近しい関係のはずで、中国政府も育てたいという意図があるでしょう。
当然、輸出もしているはず。
それら企業群に対して安全保障的規制を掛けることで、西側諸国への輸出はストップしますし、世界に対しての発信にもなります。
ここが、今の時期に公表した理由のひとつのような気がしますね。
あくまで、あくまでも、推測ですが(笑)
 

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