2023年2月25日土曜日

あれから1年

ロシアがウクライナに侵攻してから、1年が経ちました。
個人的には、想像される侵攻後の西欧の拒否反応を合理的に考えると、まさか侵攻に踏み切るとは思っていませんでしたが、侵攻後の西欧の反応は予想通りで、ロシアの用兵のまずさもあって、戦果は芳しくないですね。
当初の侵攻理由としていた東部2州は、さすがにすぐ掌握できるぐらいかと思っていましたが、バフムート陥落の情報が何度も出るほど、変わらず膠着状態のようです。
ただ、経済制裁はあまり効果が出ていないようで、ロシア国内には、なんだかんだ西側の物資も並行輸入で入ってきているようですね。
また、インドや中国は原油の輸入を続けており、国家の歳入の落ち込みもそれほどではありません。
とは言え、並行輸入は割高になりますし、原油の価格もディスカウント、部品の輸入の滞りから国内製造の製品も減少傾向で、GDP自体は政府支出を増やして落ち込みを防いでいるものの、物不足のインフレ、もしくは価格維持でもサービスレベルが下がるという状況が、次第に厳しくなって行くのではないかと思われます。
一方のウクライナは、領土について妥協しないと表明しており、こちら側からも、今の段階では落とし所が見つかりません。
結局、国内情勢の厳しさからプーチン大統領の地位が揺らぐとか、体調が崩れるというようなイベント的なものが無いと、撤退は難しいのかもしれませんね。
なんだか、秀吉の朝鮮出兵を思い起こさせます。
 

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