最近の話ですが、島忠ホームズのTOBに関するニュースが出ていて、その結末に少し驚きました。
最初、9月にホームセンター大手のDCMが1600億円でTOBを実施する話が流れ、10月に入ってから正式発表されていたんですね。
DCM自体も、ホーマック、ダイキ、カーマというホームセンターを営む3社が合併した会社で、今回の事も、2000年代以降、集約が激しくなっているホームセンター業界の流れの延長線上やなぁと感じていました。
ちなみに、車で行ける範囲に、品揃えが良くて昔から結構使っていたホームセンターがあるんですが、その店舗はジョイフル朝日に始まって、オージョイフル、ダイキ、そしてDCMダイキと、短い間に目まぐるしく店舗の名前が変わったのをよく覚えています。
この辺りの系統を整理してみると、かつて、両雄ヤマダ電機とコジマに対抗すべく、西日本を中心に連合合併したEDIONや、両社と古くからのライバルであるケーズ電機が拡大した家電量販業界の経緯をなぞるようで、興味深いですね。
系統図には、ジョイフル朝日と同様、星電社やミドリ電化、八千代ムセンなど、関西のおっさん世代が思わずあったあったと声を出してしまうような、懐かしい名前ばかり。
唯一、上新電機だけは、エディオンになりそうな気配を見せつつ、結局ブランド名をジョーシンに変えただけで独立生存していますが、まるで政党の系統図を見ているようで面白いですね。
ちょっと話題が逸れてしまいましたが、知ってる店舗の変遷と同じことが今も続いてるんやなぁなんて思っていた所、意外な動きが表面化してきました。
なんと、10月終わりになって、量販店の巨人ニトリHDが2100億円強でTOBに参戦してきたのです。
これ自体にはそんなに驚きは無かったんですが、このように後からTOBに参戦した場合、多くのケースでは先にTOBに合意していた被買収会社が意地を張ったようになって拗れることが多いので、先行き怪しいな、なんて思っていました。
ところが、なんと島忠ホームズはニトリのTOBを受け入れたんですね。
これには少し驚きました。
しかも、DCMが実施するTOB期限が迫っていたとは言え、受け入れ発表までの期間が2週間ほどという短さ。
島忠ホームズの経営陣は、その思考にベンチャー的なスピードと柔軟性を持っているようですね。
いや~、なんか久々にリアルタイムでダイナミックな動きが見れて面白かったですね。
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