いよいよ、アメリカ大統領選挙の投票が始まりましたね。
様々な調査ではバイデン氏有利というデータが多く出ていますが、どうなるんでしょうか。
ただ、トランプ対バイデンというよりは、親トランプ対反トランプという感じの信任投票の性格が強い選挙になった感があります。
トランプ大統領は、そのやり方や言動がかなり特殊で、嫌う人も多いんですが、支持者に対して約束した政策を強力に推し進め、きちんと実績を出しているという点では、民主主義の政治家として非常に優秀ですね。
外交の点でも、中国の覇権主義に対し、オバマ前大統領のような曖昧な融和主義ではなく、やり方の上品下品はあれど、きちんと対応しています。
これは、日本を含め、東アジアから東南アジアにかけて中国の覇権主義に面と向かっている国々にとっては、非常に心強いでしょう。
と言っても、これに関してはトランプ大統領だけではなく、議会も強硬なんですが。
それから、中東でも独自の和平仲介をしており、中東情勢が大きく変化しつつあります。
この部分に関しては、もっと評価されてもいいと思いますね。
これに対するバイデン候補は、その中庸さと、ふわっとしたインテリ具合が主な支持の理由になっているようです。
これは、トランプ大統領の支持理由の明確さに比べれば、かなり薄味。
消極的支持と言ってもいいでしょうか。
民主党では、サンダースという社会主義的な政策を掲げる候補が支持者の熱も強かったんですが、これも極端に過ぎ、大統領選では勝てないだろうということでバイデン候補が残った経緯があって、どうしても尖った政策は掲げ辛いんですよね。
よって、政策に真新しさはあまりありません。
さて、ここで問題になって来るのが、投票率。
上に挙げたように、バイデン氏への支持理由が、消極的、消去法的支持という側面があり、それらの層は積極的な投票行動をする率が高くないというのがあります。
対するトランプ支持派は岩盤支持層とも呼ばれ、積極的に投票行動するのは間違いないでしょう。
ただ、今回はコロナの影響で郵便投票が異常に多い。
実際に投票所で投票をすることを思えば、労力の負担は軽く、投票率は上がることが見込まれます。
これがどう左右するのか。
また、トランプ陣営は、投票日後の郵便投票に対して無効とする訴訟を起こすつもりだとする報道もありますから、その辺りも読みにくいですね。
個人的には、前回の大統領選挙、それからイギリスのEU離脱の住民投票、最近では自民党の総裁選と、世界的に見て、事前の調査や結果予測を大きく外すマスコミが多く、オールドメディア自身がもう正確に世論を捉えられなくなっているのではないか、との疑惑が大きくなっているので、それを検証したいですな。
ただ、直前にバイデンの息子ハンター氏のスキャンダルが表に出ましたから、直前の投票行動が大きく変わっている恐れがあります。
前回のヒラリークリントン候補も、メールに関する調査を発表されたことでかなりの票を失ったといわれますから、直前のスキャンダルは結構効くんですよね。
各支持率調査は、どうしても突発的なニュースには追従し切れないですから、調査能力の検証としては、突発的な要素が少ないまま選挙まで行ってしまうのが良かったんですが、そこはしょうがないですな。
どういう結果になるのか、色んな意味で民主主義のお祭りですから、じっくりと見守りましょう。
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