2019年6月6日木曜日

北陸北信ツーリング その8

前回のあらすじ
 
七尾城は凄かった。
超満足ですわ!
 
ツーリング3日目。
この日の最初の目的地は阿尾城です。
氷見の市街から阿尾城というのはとても近く、氷見駅まで一旦出てから海沿いに走って行くと、数分で着く距離なんですね。
海沿いを走っていると、かつての帝国海軍の空母のような断崖絶壁の塊が見えてきます。
それが阿尾城。
地図を見ると、岩質の島が陸繋島になったのがよく解かります。
地形的に、水軍を持った豪族の本拠のようにも思えたんですが、ここの城主であった菊池氏は九州の菊池氏の出で、越中に流れて来て土着したらしく、水軍色はあまり見られません。
ただ、どう考えても多少なりとも水軍を持っていたように思うんですけどねぇ
それはともかくとして、阿尾城の北側に駐車場が整備されており、そこにバイクを止めて散策です。
まずは案内板。
 
 
駐車場から登って行くと、伝三ノ丸跡へと出ます。
伝三ノ丸は2段構成になっていました。
 
 
神輿舎資料館のある三ノ丸の下段。
写真はその資料館の裏手です。
資料館周辺は当然ながら整備されてしまってるんですが、この裏手部分は古城の雰囲気が漂ってました。
ここからすぐ上には三ノ丸の上段があり、榊葉乎布神社の境内となっています。
 
 
ガラス張りの覆いがあって、豪雪地帯の神社らしさが出ていますね。
ちなみに、この写真の左手は土塁です。
これが神社の裏にまで続いていました。
矢竹が生えた土盛り。
断崖の上ですが、城らしさが出ています。
伝三ノ丸からテクテクと鞍部になっている遊歩道を歩いて行くと、伝三ノ丸の東側に伝二ノ丸があります。
二ノ丸の最高部には白峰神社が建立されていました。
 
 
そこから南を覗くと、多層的な構造が見えます。
 
 
ちょっと写真では判りにくいですが、城内で一番広い郭でしたね。
居住スペースがあったんでしょうか。
伝二ノ丸の白峰神社の社殿を過ぎると、本丸との間に小高い部分があります。
 
 
往時は物見台でも建っていたのかもしれません。
また、かつては白峰神社の本殿があったようで、本殿跡の碑が建っていました。
ここから、さらに馬の背のような細い道を進んで行くと本丸に出ます。
 
 
季節柄、草ボーボーでした。
繁茂した草で全体が見渡しにくかったんですが、本丸は北側と南側の2段構成だったようです。
北側が高く、そこに展望台が建てられていました。
展望台からは、氷見の市街から越中三大山城のひとつ、守山城の辺りまで見渡せます。
 
 
春霞のような薄曇りの天気でしたが、初夏の良い景色ですね。
残雪の立山まで見えれば最高だったんですが、それは贅沢と言うものでしょうか(^^;)
最後に本丸の説明板。
 
 
航空写真だと、土砂の堆積で繋がった陸繋島というのがよく解かりますな。
 
つづく
 
参考:
阿尾城
地図付きはこちら
 

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