2019年5月15日水曜日

北陸北信ツーリング その6

前回のあらすじ
 
天堂城藪だらけ!
 
天堂城から、あと1時間ほど走れば能登半島の先端まで行けるのですが、ここでUターンして、のと里山空港I.C.方向へ、これまた県道を縫いながら向かいます。
I.C.へ入る手前にコンビニを見付け、ここでようやく昼飯を補給。
田舎へ行くと、なかなか昼食のタイミングが難しい。
次の目的地は穴水ですが、ちょっと時間節約をして、のと里山海道へ。
穴水I.C.で高速を降り、穴水市街に入って穴水駅前を通り掛かりましたが、ここも懐かしいですな。
前回は、駅前で穴水城の情報を探したんですが、見付けられず、断念しました。
あの頃はまだスマホも無かったですからね。
予習にも限界がありましたし。
その点、今回は予習バッチリ。
そういえば、地図を見て気付いたんですが、穴水より先の鉄路がもう無くなっていました。
恋路海岸でカップルがわんさかいる中、恋路駅に来た列車を撮影したのも懐かしいですが、今となっては貴重な経験になってしまいましたね。
穴水駅から、ちょっと遠回りしながら穴水町役場へ向かい、そのまま東南方向へ川沿いに進み、住宅地からぐるっと回って役場の裏山へ向かいます。
役場の裏山が穴水城なんですが、役場近くから直に登る遊歩道もあるようですね。
城に到着すると、いきなり城址碑が出迎えてくれました。
 
 
なかなかいい感じです。
この駐車場には、軽トラが数台と乗用車が止まっていました。
どうやら草刈をしているようで、草刈り機のエンジン音が騒がしい中の散策となりましたが、このように手を入れてもらえると、散策は非常に楽ですね。
特にこの草が繁茂してくる季節には、感謝感謝です。
穴水城は、能登畠山家中の3本の指に入る実力者、長氏の居城でした。
入り組んだ地形の奥の河口部に面した城で、水軍を持っていた長氏らしい城です。
七尾湾や越中、越後との交通や物流の権益も勢力の源だったんでしょう。
駐車場から散策を始めると、奥側からの散策になるので、いきなり本丸へと出ます。
 
 
本丸の東側にも削平地があるようですが、こちらは公園化されていませんでした。
規模的には、本丸と変わらないぐらいの大きさはありそうです。
本丸の先には、海に向かって細長く伸びる二ノ丸。
 
 
二ノ丸の突端はやや下がっていました。
 
 
二ノ丸から穴水湾の風景。
 
 
直下の平らな場所は恐らく埋め立て地でしょうから、当時はもっと河口に臨んだ城だったんでしょう。
海城に近い性格の城ですな。
この二ノ丸の南側には、三ノ丸があります。
ここは峰筋特有の三角形の郭でした。
 
 
三ノ丸から戻ってくると、駐車場。
これでぐるっと1周ですね。
この駐車場の南側にも、細長い土壇のような地形や、削平地が見えます。
 
 
公園化されている場所は主郭部分だけですが、付随する郭はもっと多いんでしょうね。
大名並みの重臣でしたから、それ相応の規模の城だったのは間違いありません。
もう少し案内や縄張図なんかがあれば、かなり嬉しかったんですが。
 
散策を終え、穴水城を出ようとすると、二ノ丸の突端の写真に写っていたおばあさんに話しかけられました。
神戸から来たことを話すと、「まぁ遠い所から・・・」といういつもの流れに(^^;)
話を聞いていると、おばあさんは毎日穴水城へ歩いて散歩に来ているとの事。
毎日お城の散策とは城好きには贅沢な話ですが、それを抜きに考えると、山の標高もそれほど無い上に整備された公園だし、景色も良いので、近くに住む人ならちょうど良い運動になる散歩の目的地としては、もってこいなんやろね。
いつまでも地元の人に愛される城であって欲しいものですな。
 
心の中で手を振りつつ、おばあさんを後ろから追い抜いて穴水城を後にし、国道249号線に出た後は、海岸沿いをのんびり走り、途中から県道へ分岐して能登島へ向かいます。
1度走ってみたかったんですよね。
能登島の入口は、のとツインブリッジですが、ここへ行くまでの道が結構アップダウンのある道で、ちょっとジェットコースターのようでした。
海際が切り立っている能登らしい地形ですな。
ツインブリッジを越えると、でっかいカウンターがあり、本日の502台目とカウントされていました。
バイクもカウントされているのかな?
このまま、能登島の西海岸を走り抜け、能登島大橋から再び本州へ渡ります。
渡った所の駐車場で記念撮影。
 
 
能登島大橋は、恐らく船の航行の為だと思いますが、中央部がぐいっと持ち上げられたような形で、なかなか印象的な橋でした。
能登島大橋を過ぎ、JR七尾線沿いの道で七尾市街へ。
この道は、以前来た時は国道だったような記憶がありますが、今はバイパスが出来て県道になっていました。
七尾市街に入ってくると、いよいよ前回来た記憶が蘇ってきます。
そういえばあの時も同じぐらいの時間やったな~
そうこうしている内に、小丸山が見えてきました。
そうそう、小丸山小丸山。
時間もまだ余裕があるし、寄っていこう。
前回は道路脇のちょっとしたスペースに止めたような曖昧な記憶がありますが、今回は案内に従って路地に入って行くと、立派な駐車場が整備されていました。
バイクを止めて城跡に入ってみると、前回も公園にはなっていたんですが、明らかに整備し直されていますね。
公園全体が綺麗です。
ただ、古城らしさはかなり薄れてしまったような気もしますが。
まずは案内板。
 
 
そして、本丸の小丸山城址碑。
 
 
城址碑の後ろは天守台でした。
 
 
本丸の西には天性丸があり、その間は大きな空堀となっています。
そこに架かるのがこの三更橋。
 
 
そして天性丸。
こちらは本丸よりも更に都市公園らしくなっていますね。
 
 
天性丸から北側を見ると宮丸の跡が確認できます。
 
 
中央に遊具のようなものが見えるのが分かるでしょうか?
そこが宮丸です。
本丸と宮丸の間は、土俵なんかがあったりして、公園の一部となっていましたが、往時にそこも郭だったのかはよく分かりませんでした。
もうひとつの郭だった大念寺山は、空堀跡を利用したと思われる県道と鉄路の向こう側の高台で、今は住宅地となっています。
全体としては、以前に来た時よりも随分と整備された印象がありますね。
これは大河効果なのかも。
大河ドラマというのは影響力が大きいですな。
 
つづく
 
参考:
穴水城
小丸山城
地図付きはこちら
 

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