2017年2月2日木曜日

アメリカ移民入国停止措置

連日、トランプ大統領の発言がメディアを賑わせていますな。
それも、批判的な論調で。
でも、政策の善し悪しは別として、個人的にはこのスピード感は、さすがビジネスマンという感じで感心しています。
あまり日本では報じられていませんでしたが、トランプ大統領は就任100日で実施する28の政策というのを発表していました。
今、大統領令で出しているTPPからの離脱はこれに含まれており、特定国からの移民の停止などもビザの厳格運用の項目にあたるでしょう。
また、オバマ元大統領時代の大統領令の撤廃という項目があり、オバマ元大統領が議会のオバマケア廃止案を停止する大統領令を出していたことから、オバマケアの廃止も含まれてくると思われます。
入国停止措置に反対する人からは、過去のアメリカ国内のテロは入国停止された7ヶ国から来たテロリストではないという話も上がっていますが、建て前的には危険者情報を共有できないというのが理由になっており、これもまぁ頷ける話ですね。
今、全世界的にテロリスト情報が共有されていて、全世界的な対テロネットワークが構築されつつあります。
それが共有できないのであれば、個人的には、入国を制限されても致し方ないと思いますね。
大統領は国民の安全を守る義務があるわけですから。
これは、日本の共謀罪その他の法案審議にも繋がってくる話でして、国際合意で決められている案件になります。 
そういう目で見れば、日本の野党は何を針小棒大に反対してるのか分からなくなりますな。 
このままでは、極端な話、日本人が海外に渡航できなくなる恐れも出てくるのに。
解りやすいものとして、
 
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/research/r141201keyword.pdf
 
のような資料がありますが、普通に読むと、ちょっと野党が何をそこまで拘って反対しているのかが分からなくなりますな。
まぁそれはそれとして、一昨年から昨年にかけて、ヤクザが名義詐称とかの微罪で検挙される例が多かったんですが、これもそれに関連した動きです。
アメリカには、Specially Designated Nationals and blocked Persons、略してSDNリストと呼ばれるものがありまして、主にテロリストや反社会的な個人や団体がリストアップされているんですが、これに載ると人やモノの移動、金融等が制限されます。
このリストに、日本のヤクザというや大きな属性や、巨大な組の組長個人名でリストアップされました。
日本のメガバンクはアメリカでも営業していますから、アメリカで指定されると、日本でも制限されるわけなんですね。
でないと、営業停止を食らってしまう。
こうして、銀行やカード、つまり金融、更には与信関係も全く使えなくなったヤクザが名義をごまかして車などを買い、バレて検挙されたという流れとなったわけです。
この前も、貧困に陥ったヤクザが「もうヤクザでは食うてけれん」と言って泣きついたニュースがありましたが、なんだかんだ言ってヤクザもお金が無ければ何もできなくなるんですね。
上納金など、お金に関してはもの凄くシビアな世界ですし。
 
ちょっと話が逸れました。
何にしろ、トランプ大統領は、選挙で示した公約を素早く実行に移しているだけで、政治家としては凄く誠実に見えます。
支持者からすれば、過去の日本の政治家のように、示した公約を翻すほうがよっぽと卑怯でしょう。
示された政策に期待して投票したわけなんですから。
司法長官代理の解任についても、オバマ時代に任命された官僚ですから、命令された仕事に対して誠実でなければ、解任もやむを得ないでしょうね。
元々アメリカは、政権交代で官僚も総入れ替えになります。
その時期が早いか遅いかという話に過ぎず、ちゃんと仕事しないなら尚更のことですわ。
また、スターバックスやアマゾンが批判の声を上げてるのにも違和感がありますね。
個人的には、
あんたらがアメリカで納税せえへんから中産層が没落してああいう大統領が生まれたんちゃうの?
と思いますけども。
各国の間で利益をたらい回しして、租税を回避してきたわけですからね。
注意すべきなのは、メディアの論調に反し、均衡ではありますが、入国停止の政策について反対よりも賛成が多い事です。
各新聞などが報じていますが、ロイター通信の調査で、賛成49%、反対41%とのこと。
生活していく上で実際に、仕事が奪われると感じたり、身近な危険として不安を感じている国民が多いという事でしょう。
大統領選挙を壮大に外した既存メディアですから、潜在的には賛成する人間はもっと多いと思われます。
今後は、トランプ大統領に関しては、ヒステリックなメディアの報道に乗せられず、積み上げていくであろう実績を冷静に判断する目が求められますね。
 

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