本日より、伊勢志摩サミットが開幕しますな。
外国人観光客が多くなった日本ですが、伊勢志摩というのはあまり知られていないそうで、海外への紹介としても良い会場選定なのかもしれません。
サミットは、日本では7年ぶり、ではなく8年ぶりの開催ですか。
7ヶ国持ち回りなのに何故8年かと言えば、前回はロシアが入っていたG8だったからなんですね。
正確に言うと、そのロシアが当番だった2014年にクリミア半島の動乱があり、ロシアがG8から外され、結局その年はベルギーのブリュッセルで開かれました。
もう既にG8が懐かしい響きになってる感がありますし、時の流れというのは早いものです。
そのロシアも、日本との友好、特にトップ同士の友好を介して、復帰を狙っているとも言われておりますが、当分はまだ厳しそう。
で、サミットの議題はと言うと、不安が続く世界経済情勢と租税回避がメインになるかと思われます。
ただ、世界経済情勢に関しては、安倍首相が推す財政出動はドイツが首を縦に振らないでしょうね。
EU内の経済的小国があれだけグタグタになりながらも、それに対する加盟国の批判がありながらも、ドイツは原則を曲げていないですから。
一番成果が得られそうなのは、租税回避ですか。
そういう意味では、良いタイミングでパナマ文書が出ましたな。
国際的な租税回避はG20でも度々議題に上がっていますが、何より損をしているのはグローバル企業を抱えた先進国ですから、その集まりであるG7で取り決めは大幅に進むと思われます。
中進国との利害対立があるG20なんかより、利害は断然一致しますから。
ま、テレビやニュースサイトもサミット一色になりますから、情報収集も楽ですし、この他にどんなニュースや情報が出てくるか楽しみですね。
個人的に、サミットでちょっと注目しておきたいのは、アウトリーチ会合。
先進国以外で招かれた国との会合なんですが、この参加国は、
バングラデシュ・チャド・インドネシア・ラオス・パプアニューギニア・スリランカ・ベトナム
の7ヶ国。
チャドを除いた国々を見ると、日本から近いという地理的な要素もあるんでしょうが、南アジア、東南アジア重視の日本の外交方針が透けて見えるようですね。
アメリカも、サミット直前にはかつての敵国であったベトナムに対して武器禁輸を解除したというニュースもありましたし、大統領が初めて原爆投下地を訪問するというトピックもあります。
これらを並べてみると、今までとはちょっと違う方向に向かう、何か大きな転換点が来ているなと感じるのは、気のせいではないのかもしれませんね。
世界情勢が今後どう動いていくのか、注目です。
0 件のコメント:
コメントを投稿