アメリカの共和民主両党の大統領候補選挙が、連日報道されていますね。
前半の山場のスーパーチューズデーと呼ばれる選挙日を越え、共和党はトランプ候補、民主党はクリントン候補が優勢となりました。
以前にもトランプ候補には少し触れましたが、トランプ候補がここまで支持を集めるとは意外でしたね。
ちなみに、共和党の候補を見てみると、トップが過激な発言で知られるトランプ候補、2番手3番手に主流派のルビオ候補と保守強行派のクルーズ候補がほぼ並ぶ形となっています。
つまり、中道的な主流派はルビオ氏だけで、全体的に強硬な主張をする候補に支持が集まる傾向があるようですな。
トランプ候補支持とクルーズ候補支持を合わせると、ざっと4人中3人までが強硬派支持。
これは相当な割合ですな。
ちなみに、もう撤退を決めましたが、ブッシュ家の3番目の大統領になるかと言われたジェブ・ブッシュ氏も、共和党では主流派と呼ばれる人物で、ブッシュ氏支持の層はその撤退によってルビオ氏支持となっています。
それでいて尚、トランプ候補のこの強さ。
いや、主流派の弱さというべきでしょうか。
以前とかなり選挙の様相が変わってきているようです。
ただ、同じ強硬系のトランプ候補とクルーズ候補に親和性があるかと言うと、これがまたちょっと違っていて、ややこしい。
最終的に共和党候補として一本化された時に、撤退した候補の支持層がどう動くかというのは、まだまだ流動的な面があるようです。
一方の民主党。
こちらはほぼクリントン候補で決まりの様子。
対抗するサンダース候補は、ざっと見た所、ピュアリベラリストとでも言ってもいいんじゃないかというぐらいの社会主義的政策を掲げています。
その為、貧困層からの支持が厚い。
比率にすると4人中1人程度ですが、この辺り、共和党とはベクトルが違うものの、やはり過激な政策が受け入れられる素地があるんでしょう。
チェンジを掲げて8年前にオバマ大統領が誕生しましたが、共和民主双方で強硬な政策を掲げる候補が支持を得ているという事は、そのような変化を求める空気が今尚強いようです。
オバマ大統領時代は、リーマンショック後で難しい局面でしたが、アメリカ経済の相対的強さを見ると、うまく切り抜けたという印象でしょうか。
それでも、あまり評価は高くありません。
外交的には、失策と見ていいような部分が多いですしね。
ただ、それよりも、アメリカの一般層には、表層的には見えない鬱屈した閉塞感というのが問題として横たわっているんではないでしょうか。
いつもとちょっと風向きの違う選挙戦。
どうもそれが気になりますね。
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