2016年3月7日月曜日

2016スーパーチューズデーの後

共和党の大統領候補であるトランプ氏の優勢がはっきりしてから、過激な言動のトランプ氏に対するネガティブキャンペーンがCNN等で加速していますね。
個人的には、もしこのままトランプ氏が大統領になっても、トランプ氏の人脈だけではとても政権は回せないでしょうし、行政官僚やブレーンなどは共和党人脈から政権に出すことになるので、もっとマイルドな政策に落ち着くと思っていますが。
とは言え、トランプ氏も黙る訳もなく、トランプ支持は低学歴層だというネガティブキャンペーンに対して、支持してくれる人は低学歴でも大好きだ、という返しをしました。
なかなかうまいものですな。
低学歴の人だってアメリカ人ですからね。
1票は1票。
高学歴の人間が上から目線でネガティブキャンペーンをしても、低学歴の人は反発して支持を強くするだけでしょう。
下から見れば、その選民意識が鼻につく。
そもそも、学歴なんて相対的な指標であって絶対的なものではないですしね。
日本でも大卒は昔は高学歴でしたが、大学全入時代に突入しつつある今では、もはや大卒は取り立てて高学歴でもなく、普通になってます。
就職には、専門的な訓練を受けた専門学校の方がよほど強みがあるほど。
そんな絶対的ではない指標でネガティブキャンペーンというのも、煽りが見え見えで悪手ですわ。
あと、注目すべきは、移民に対して辛辣な発言が多いトランプ氏ですが、移民層からの支持も厚いことですね。
合法的に移民をしてきた人間にとっては、違法に入ってくる新たな移民は、自らの権益や立場を侵す者です。
先行者利益の維持というやつですね。
そういう人間からすれば、当然ながら後続者が少ないほうが良い。
この辺り、アメリカの複雑な移民事情が窺えます。
 
しかし、こういう一連の流れから見えるのは、どこの国でもそうですが、メディアの影響力が弱っていることでしょうか。
一昔前なら、これだけネガティブキャンペーンをやられると、ちょっと勢いを保つのは無理だったと思います。
大統領選で多額のお金がメディアに流れるのは、そういうネガティブキャンペーンの攻防の意味がありました。
ところが、メディアのそういう恣意的な部分がネット経由では丸見えになり、大元の情報へ直接アクセスして自分で判断するという人が増えています。
すると、ネガティブキャンペーンなんて底が知れたもの。
恣意的であれば、それが逆に反感を買うことすら珍しくありません。
翻って日本を見てみても、テレビや新聞の論調と、政権支持率の調査結果が、どうも合致しません。
紙面や画面から漂う雰囲気と調査結果が合わないのです。
これは、あくまで個人的な主観ですがね。
それだけ、市井の空気と、メディアの空気にズレが生じているとも言えるでしょうか。
ネットに到達可能な人口比率が98%を超える今、ネットで発信しているのは普通の人々なのですから。
これは政治的な話だけではなく、流行もそうですね。
昔はメディアで流行を主導した部分がありましたが、今はそれが難しい。
本当に良いものか、ネットで下調べしますからね。
 
しかし、情報革命というのは、かなり大袈裟な言葉ではありますが、この15年ほど掛けて革命に値するほど世の中に影響を与えて来たのだなと思わずにいられませんな。
色々と変わって来ていますが、これからも変わって行くんでしょうね。
おっさんは、もうついていけないかも知れません(笑)
 

0 件のコメント:

コメントを投稿