2015年11月12日木曜日

深まりつつある秋

10月は暖かかったですね。
11月も上旬はかなり暖かかった。
そんなこんなで、なかなか秋の深まりは遅いように感じられますが、木枯らし1号が10/25に吹き、それが昨年より2日、一昨年より10日早い観測だったというのを聞くと、季節の歩みはそれほど遅い訳ではないようです。
と言っても、木枯らしが吹いた日近辺の深夜の気温が自宅の庭で6℃という冷え方で、その後はまた暖かい日が続いたんですがね。

バイク乗りとしては、この暖かい日が続くという僥倖を逃す手は無いと、例の原二の友人と淡路へ行く計画を立てていたのですが、悉く予定や天候が合わなかった為に断念し、先の土曜にぶらりとひとりで衝原湖へ行って来ました。
その日も、久しぶりにラーメンツーリングをしてやろうか!などと思いながら前日に就寝したんですが、起きてみると雨がパラついているという始末。
なんだかんだとタイミングが合わんなぁ・・・
そうこうしている間に、雨が止んでなんとかなりそうだったので、衝原湖へとバイクを走らせました。

途中、久々に複合産業団地を通りましたが、なんか道や景色がもう相当変わってて、よく分かりませんでしたわ。
昔はここから鈴蘭台に抜ける道があったんですが、地図を見ると神戸西I.C.の所に完全に付け替えられてる様子。
いや、付け替えられてからも何度か通ってはいるんですが、付け替えられる前の学生時代にこの辺りをよく走ったもんで、木見の交差点とそこから名前を取った木ノ実という喫茶店を見たら、なんだか昔を思い出しまして。
木見の橋を渡って坂を上ってしばらく行った所で右折したら鈴蘭台、という記憶が蘇って来たんです。
その右折の道が、旧道として多少は痕跡が残ってるものかと思ってましたが、団地造成で跡形無く消えてるんですな。
大した事じゃないですが、懐かしいような、寂しいような。

夜間人口がほとんど無いやろうに公園で少年野球してるな、などと思いながら団地を過ぎ、大型トラックの癖にやたらと速い先行車を心地よく追い掛け、峠を越えると坂本という交差点に出ます。
ここを左に行けば衝原湖。
右に行けば箕谷。
更に箕谷への途中で左に曲がれば、山越えで淡河です。
この淡河への国道428号線。
走り屋さんに知られた道なんですが、同時に警察の営業スポットでもあるわけで、休みの日に走ると嫌な汗が出ることもあります(笑)
また、最近は淡河の豊助饅頭や十割そばが有名になってるらしくて、淡河の辺りはいつ通っても人が多いですな。
昔はほんま何も無かったんやけどねぇ
ちなみに、この坂本の交差点の真北には丹生山があり、さらにその向こうに淡河城があります。
戦国時代には、丹生山に明要寺や丹生神社があり、三木合戦の際には、荒木村重の花隈城から六甲の山並みを越えて丹生山、そして淡河城を経由して三木城までが兵糧輸送ルートのひとつでした。
当然、秀吉軍の補給ルート潰しに遭い、寺は焼かれてしまうわけですが、淡河城では淡河定範が痛撃を与えて城を放棄しています。
三木合戦の数少ない激突場所ですね。

坂本の交差点から西へ向かうと、すぐに衝原湖です。
衝原湖は、志染川の呑吐ダムによるダム湖で、呑吐という変わった名前は、ダムで沈む志染川の川筋部分に水を呑んだり吐いたりするように見える大小の滝があった事かららしい。
名前を聞いただけでは、ほぽ確実に漢字が分からない名前や!
ちなみに、この志染川や山ひとつ北の淡河川は、美嚢川を経て西の加古川に注ぐ加古川水系ですが、 もう少し東に行って唐櫃や八多辺りまで行くと、東の武庫川水系になります。
六甲山がデンと構えてる為に、神戸の海岸沿いには大きな川が無く、更に同じ神戸市北区でも、水が西へ逃げる部分と東に逃げる部分があるのが解り易いですね。
この日の湖は水を満々と湛えていましたが、10数年前の酷い渇水の時には、このダム湖が半分干上がり、かつての村の跡が出現したという年がありました。
嬉々として、やっぱりバイクで向かい、湖底を歩いた事がありますが、一見乾いているようでも、泥に足を踏み入れるとくるぶしまでズブズブと・・・
足許をドロドロにして帰った記憶があります(笑)
あれからはそこまで渇水の年が無く、底が剥き出しになることも無いので、とても貴重な経験でした。
ちなみにこの衝原湖、神戸のバイク乗りの間ではちょっとしたスポットで、休日昼間なら、ほぼいつでも10台以上のバイクが止まってます。
この日も曇天にかかわらず、バイク約20台と車数台が止まってました。
スポットとしてはやっぱり人気ですね。
ちょっと西側のカート場は潰れてしまってましたけど・・・
なかなかカート場というのも、経営が難しいものですな。

その後、なんとか天気も崩れないまま、1時間ちょいの行程だったプチツーリングを終えて帰宅しました。
ダムに居た人はみんな、バイクが最適な季節の最後を味わってるんかな・・・
同志として、良いライディングが味わえることを祈りますわ(^^)
 

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