2014年9月18日木曜日

ぼちぼち記事取り消しから6週間

ちょうど1週間前ですが、朝日新聞の木村社長が記者会見し、東電福島第一原発事故に関する聞き取り文書、所謂吉田調書に関して、報道した記事を訂正し、謝罪しました。

まぁ、なんというか、予想通りというか。
後手後手に回った挙句、外堀を埋められて謝罪に追い込まれた印象しかありません。
慰安婦問題の記事取り消しから続く嵐の中での出来事なのですが、抗議文濫発といい、ちょっと自分は悪くないって態度が過ぎますな。
これでは火に油を注ぐだけなんですがね。
分かってないのか。
そりゃ叩かれるわ。

問題なんかが起こると、企業には特に真摯に謝罪するという態度が日本では求められるわけですが、この対応で逆に評判を上げる企業もあれば、下げる企業もあるわけです。
朝日新聞の場合は、明確に評判を下げた。
あれだけ不祥事企業を叩いてきたのに、いざ自分の番となったら、当時は不明確な部分もあって誤っただの、本質は別だという問題すり替えをするだの、言い訳がましくて往生際が悪い。
更に、吉田調書に関しては、原文を入手してたのかと疑問に思えるほど、酷い。

慰安婦報道と同様、今回の吉田調書に関しても根源は同じで、決定的な失敗は裏付け調査ができていないこと。
原発職員への取材ができていない。
裏付けなんて、ジャーナリズムの基本中の基本なんですがね。
一方の意見だけを聞いて書くなら、ただの個人的感想ですわ。
過去にジャーナリスト宣言なんてキャッチコピーを使っていましたが、ジャーナリストとしてちゃんとできていなかったからの宣言?と皮肉に思ってしまいます。
つい先日も、素粒子というコラムで、
「爪楊枝(つまようじ)ほどの矢でも事実の土台が揺らげば害になる。」
と書かれていましたが、小コラムと言えども全国紙で出る以上、爪楊枝とは思えませんがね。
慰安婦の撤回記事でも、できるだけ撤回は避けたい、誤りを認めるにしても小さな影響しかないと言いたい、そんな子供じみた雰囲気が感じられましたが、その延長線上にある言い回しですな。
そういう社風があるんでしょう。
次はどんな事が出でくるのか、悪い意味で今後も注目です。
 

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