2023年3月17日金曜日

SVBの余波

SVBこと、シリコンバレーバンクの破綻の余波が続いていますね。
人によっては、リーマンショック再来の予兆なんて事を言う人もいますが、リーマンブラザーズが破綻する半年前のベアースターンズの破綻の際は、もっとヤバい雰囲気があったと記憶しています。
実需筋からの、これはヤバいんじゃないか情報が、ネット上に散らばっていました。
今回は、そんな情報があまりありません。
破綻規模は約28兆円と巨大ですが、融資先が偏っているのもあってか、影響はそれほど大きくなさそうです。
SVBの余波を受けて、シグネチャーバンクも破綻し、前から問題が燻っていたクレディ・スイスの株価は垂直落下、また、SVB破綻の直前に破綻していた、仮想通貨を多く取り扱うシルバーゲートキャピタルも含め、銀行セクターに懸念が出ていますね。
ただ、アメリカの金融当局が、早めに預金者保護の火消しに動いた為、連鎖的に影響が出るというところまでは行っていないようです。
 
SVBが破綻した原因はと言うと、それはもう古くからの破綻理由の王道である取り付け騒ぎ。
えっ?今時そんなことが?
なんて思いましたが、SNSの影響も大きかったというのが、今風でしょうか。
結局、預金を下ろす預金者が増えた為、現金を用意しなくてはならなくなり、利上げ前の低い利率の債権まで現金化しなくてはならなくなった・・・というのが最終的な引き金になったようです。
これだけ急速な利上げをされると、利上げ前に購入した債権は、利回りが低すぎてとても売れるような価格ではなくなるんですが、満期前提で持っていれば、インフレ負けするとしても、取り敢えず損はしない。
しかし、売ってしまえば、損が確定しますからね。
投資のネットスラングで「売って確定するまでは損失ではない!」なんてアーアーキコエナイ的な用法がありますが、まさにその状態になってしまったわけですな。
とは言え、これだけ急激な利上げが続いたんですから、読み違えた銀行が1行や2行、破綻してもおかしくはありません。
ただ、SVB破綻に関しては、問題というか、気になるポイントが2つあります。
1つ目は、SVBもシグネチャーバンクにしても、監査を担当したのがKPMGであること。
KPMGと言えば、世界4大監査法人のひとつですが、そんな立派な監査法人が監査した銀行がサクっと倒れてしまったわけで、当然ながら、他も大丈夫なのか?という雰囲気になります。
妙な勢いで、その不安が広がり過ぎなければいいのですが。
2つ目は、融資先の内、ESG系の占める割合かなり高かったこと。
シリコンバレーという名前なので、テック系スタートアップ企業ももちろん多いのですが、グリーン関連の企業への融資もかなり多く、また、グリーン関連債権の組成にも多く関わっていたようです。
BLM運動にも相当お金を出していたことが報じられていますから、リベラル系御用達の銀行とも言えそうですね。
この胴元が破綻したということは、リベラル系への打撃とともに、アメリカのグリーン政策が少し足踏みになるんではないでしょうか。
アメリカにしても、ヨーロッパにしても、グリーン政策の進め方は、ちょっと原理主義的ですからね。
危機感も解るんですが、現実的な立脚点を持っていないと、ただの夢物語になります。
ヨーロッパで2035年の内燃機関全廃を目指す法案に対して、ドイツなどから意義が出ているのも、同じでしょう。
SVBの破綻が、そういう現実的な視点の大事さを省みるきっかけになるといいんですが。
 

2023年3月12日日曜日

中東のバランス

連日、WBCで盛り上がっている日本ですが、海外では少し動きがありました。
 
 
サウジアラビアと言えば、少し前まで、中東ではアメリカの一番の友好国でしたが、バイデン政権になって以降、両国の間では隙間風が吹いています。
以前、バイデン政権は原油の増産要請もしていましたが、冷たく断られていたのが象徴的でしたね。
もう一方のイランについては、これは言うまでもなく、アメリカによる経済制裁の対象であり、長年の敵とも言える国。
アメリカの民主主義と自由、人権という価値観とは相入れない国家体制です。
この両国が、中国を仲介として国交の回復で合意しましたから、中東における中国の影響力が増大するのは間違いありません。
中国も、原油の純輸入国となったのはもう遥か前で、ロシアから原油の供給を受けていますが、ロシアが泥沼に陥っている中、他の資源国との関係は非常に大事になってきています。
今回の成果は、その資源国戦略の、ひとつの表れなんでしょうね。
今のところ、アメリカは様子見という感じですが、外交戦略の見直しが必要となるかもしれません。
また、数年後には、今の中東の国家関係のイメージは、ガラリと違ったものになっているのかもしれませんね。
それほど、今までの中東のニュースの感覚からはちょっと違った印象を受ける内容でした。
振り返れば、転換点のひとつだった、という類の出来事なのかもしれません。
 

2023年3月6日月曜日

サイトリニューアル 京都の全スポット終了

サイトのリニューアルですが、京都府の全スポットが終了しました。
 
 
京都は、訪れたお城が11城、温泉が1ヶ所、観光地が1ヶ所、寺社が2ヶ所、史跡が1ヶ所、自然が3ヶ所、資料館が1ヶ所、道路橋梁が3本の計23スポット。
その記事にも書いていますが、京都の市街地のスポットが少ないんですよね。
遠足やら家族旅行で行った回数は多いんですが、記憶が朧気なんよな~
あと、大人になると渋滞と人混みが億劫で・・・
なので、京都市街は、しまなみ海道と並んで、レンタサイクルが最右翼です!
 

2023年3月2日木曜日

502

ブラウザに表示されるエラーに、502というものがあります。
「502 Bad Gateway」と、サラっと表示されることが多いですね。
これは、CGIを作っている最中とかでなければ、サーバー側の問題であることが多いんですが、先日、これが出ました。
2年以上いじってないCGIで。
中身を変えていないので、サーバー側の問題かと思い、レンタルサーバー業者に問い合わせフォームから、何かサーバー側で環境を変えることはなかったかと、問い合わせをしてみました。
それが夜遅くの事で、返答があったのは翌日15:00頃。
なかなか早い回答にちょっと感動しつつ中身を見てみると、わざわざ試験をしてエラー内容まで添付してくれていました。
すげー丁寧な対応!
と思ったんです、思ったんですがね。
環境が変わったかどうかについては、回答では触れられていませんでした。
さては・・・いじったな?
何かのバージョンを上げたかコンフィグを変えたかは知りませんが、環境変化のあるなしの問い合わせの回答としては、そこに触れられていないので、親切ですけど・・・残念ながら0点ですかね。
同じような問い合わせが他にもあったんだとすれば、テスト付きの回答の早さにも納得が。
自分はプライベートで使っているので、動かなくなって数日後に気付く(笑)という状況でしたが、商売でCGIを組んでた人にとっては死活問題でしょうしね。
ま、こちらもサーバーの解釈に丸投げしてた部分があったので、きっちり直せたのは良かった、ということにしましょうか。
 

2023年2月25日土曜日

あれから1年

ロシアがウクライナに侵攻してから、1年が経ちました。
個人的には、想像される侵攻後の西欧の拒否反応を合理的に考えると、まさか侵攻に踏み切るとは思っていませんでしたが、侵攻後の西欧の反応は予想通りで、ロシアの用兵のまずさもあって、戦果は芳しくないですね。
当初の侵攻理由としていた東部2州は、さすがにすぐ掌握できるぐらいかと思っていましたが、バフムート陥落の情報が何度も出るほど、変わらず膠着状態のようです。
ただ、経済制裁はあまり効果が出ていないようで、ロシア国内には、なんだかんだ西側の物資も並行輸入で入ってきているようですね。
また、インドや中国は原油の輸入を続けており、国家の歳入の落ち込みもそれほどではありません。
とは言え、並行輸入は割高になりますし、原油の価格もディスカウント、部品の輸入の滞りから国内製造の製品も減少傾向で、GDP自体は政府支出を増やして落ち込みを防いでいるものの、物不足のインフレ、もしくは価格維持でもサービスレベルが下がるという状況が、次第に厳しくなって行くのではないかと思われます。
一方のウクライナは、領土について妥協しないと表明しており、こちら側からも、今の段階では落とし所が見つかりません。
結局、国内情勢の厳しさからプーチン大統領の地位が揺らぐとか、体調が崩れるというようなイベント的なものが無いと、撤退は難しいのかもしれませんね。
なんだか、秀吉の朝鮮出兵を思い起こさせます。
 

2023年2月18日土曜日

気球

ここしばらく、気球の話題が盛んですな。
例の、アメリカ上空に現れた気球。
思えば、数年前に東北に現れた気球も似たような形でした。
あの時も、中国を含め、どこが持ち主かで色々な説が出ていましたね。
今回のアメリカに現れた気球は、中国が「民間」ということで認めましたが、その民間企業の名前も出ず、詳細は不明としか言いようがありません。
そして、これを受けてブリンケン米国務長官が訪中延期を決め、さらにアメリカが気球を撃墜すると、中国は一転して強い口調で非難しました。
この辺り、中国の対応は一貫していませんから、政府内でも混乱があったのかもしれませんね。
ただ、気球に関しては、過去にもアメリカ上空に飛来していることから、この時期の公表には、政治的な理由があるのかもしれません。
そして、中国はその意図を見誤ったため、一貫しない対応になったとも推測できます。
まぁ、推測に推測を重ねたものですが(笑)
その政治的意図は何だったんでしょうか。
ひとつだけではなく、色々な理由があるとは思いますが、そのひとつとして、軍事的な禁輸認定があるように思います。
気球は、観測や偵察で使われますが、なぜ使われるかというと、高価な偵察衛星や観測機、偵察機と違って、安価で数を用意しやすく、運用の費用も安いからなんですね。
高価なものはオーダーメイドの専用品群で製造するために高価となるんですが、気球に搭載するものは汎用の民生品で構成するため、安くなる。
アメリカは、この民生品でできた気球を軍事認定することで、民生品を製造する企業を、束で分かりやすく規制に入れてしまう事が可能というわけですな。
安全保障関係は、ジョーカー的な扱いですからね。
国内国外関係なく、明確な事象があれば反対も出にくい。
そして、当然ながら、それら企業は中国政府と近しい関係のはずで、中国政府も育てたいという意図があるでしょう。
当然、輸出もしているはず。
それら企業群に対して安全保障的規制を掛けることで、西側諸国への輸出はストップしますし、世界に対しての発信にもなります。
ここが、今の時期に公表した理由のひとつのような気がしますね。
あくまで、あくまでも、推測ですが(笑)
 

2023年2月12日日曜日

姫路城菱の門

ローカルな記事ではありますが、姫路城の菱の門が昨日の11日から初公開されているとのこと。
 
 
姫路城の菱の門は、重要文化財に指定されている門で、数多くの門が現存している姫路城でも最大の門です。
実際に行くと解るんですが、それはもはや壁に近い圧迫感がありますね。
まさに、圧倒されるという言葉が相応しい。
そのほか、門番の部屋も公開され、長持や硯も公開されるとか。
ま、この辺りはおまけでしょうか。
姫路城以外にも山ほどありますからね。
公開は1ヶ月間ということですけど、自分のスケジュールを見ると、年度末に掛かってきてて忙しいんですよね・・・
なんとか時間を空けたいものです。