連日、WBCで盛り上がっている日本ですが、海外では少し動きがありました。
サウジアラビアと言えば、少し前まで、中東ではアメリカの一番の友好国でしたが、バイデン政権になって以降、両国の間では隙間風が吹いています。
以前、バイデン政権は原油の増産要請もしていましたが、冷たく断られていたのが象徴的でしたね。
もう一方のイランについては、これは言うまでもなく、アメリカによる経済制裁の対象であり、長年の敵とも言える国。
アメリカの民主主義と自由、人権という価値観とは相入れない国家体制です。
この両国が、中国を仲介として国交の回復で合意しましたから、中東における中国の影響力が増大するのは間違いありません。
中国も、原油の純輸入国となったのはもう遥か前で、ロシアから原油の供給を受けていますが、ロシアが泥沼に陥っている中、他の資源国との関係は非常に大事になってきています。
今回の成果は、その資源国戦略の、ひとつの表れなんでしょうね。
今のところ、アメリカは様子見という感じですが、外交戦略の見直しが必要となるかもしれません。
また、数年後には、今の中東の国家関係のイメージは、ガラリと違ったものになっているのかもしれませんね。
それほど、今までの中東のニュースの感覚からはちょっと違った印象を受ける内容でした。
振り返れば、転換点のひとつだった、という類の出来事なのかもしれません。
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