2025年7月22日火曜日

惨敗からの続投

参議院選挙当日は、もっと自民党の議席数はもっと少ない予想でしたが、意外と最後は粘りましたね。
それでも、惨敗には違いなく、自公で過半数という甘めの「必達目標」すら達成できませんでした。
このまま責任を取って辞任・・・というのが自然な流れのように思いましたが、どうしてどうして、答弁と同じく粘りますね。
まさか石破首相が続投宣言するとは。
かなりびっくりしました。
政治空白を作らないというのは解りますが、まだ起こってもいない天災を理由に持ってくるなど、さすがに見苦しいですね。
そもそも、政治空白を作らないというのも、実質的にはもう政治空白と言えるでしょう。
これだけ不人気で先の不透明な政権に協力しようなんて野党は無いでしょうし、下手をすれば、協力した野党が批判の流れ弾を喰らいかねない状況。
関税交渉も、先日のベッセント財務長官が来日した時でさえ、まともなコメントが出てきていませんから、交渉は滞っていると見て間違いないでしょう。
そして、今さらレームダック化した政権と話を進めるとは思えません。
つまり、何も進められない状況なんですよね。
潔く辞めた方が、まだしも名を落とさずに済むと思うんですが。
党内野党だった頃は、あれだけ歯切れよく時の総裁に辞任要求してたのに・・・
よく言われるように、本当に総理になってみたかっただけの人だったんでしょうか。
そこまでは流石に思っていませんでしたが・・・
 
何度か書いている話ですが、何かをやろうとプロジェクトを起こした時に、評論家然として批判しかしない人がしばしばいると思います。
実際にそのような人に取りまとめなどを頼むと、あまりまとまりません。
そういう評論家活動をずっとやってると、助けてくれる人がいなくなるんですよね。
石破さんは、よく後ろから撃つと言われていましたが、党内でそういう評論家ポジションでした。
だからこそ党外から過分な人気があったんですが、それを真に受けた岸田-菅ラインが、自分たちの影響力を残す目的もあって総裁に据えてしまったんですよね。
石破さん自身がやりたかった政策はあったでしょうが、仲間も少ない、コネクションも少ないという状態で、これまで総裁選には出続けていたものの、自分のやりたいことに人を巻き込むという準備をしてこなかったわけで、何も決められない状態になったのは、総裁就任前の準備不足のひと言に尽きます。
さらに、主に補佐する予定であった3つのグループは、菅グループが衆議院選の敗北で弱体化し、幹事長の森山さんも10人に満たないグループで、岸田さんに近しい人たちも政策実務に強い人が少ない。
状況的に、今の窮状は、なるべくしてなったという気がしています。
 
さて、続投表明はしたものの、党内の理解は得られていない状況で、今後はどうなるんでしょうか。
党則によるリコールが取り沙汰されていますが、国会議員の過半数と都道府県連の過半数でリコールが成立するとのこと。
すでに月曜の段階で、公式か非公式かは別として、高知と山口県連幹事長が退陣要請を出しました。
今日、メディアに報じられたのが、茨城、栃木、愛媛県連の幹事長、山梨の青年局、青森の県連会長などなど。
これもどんどん増えそうで、リコールが成立するかもしれませんね。
石破首相がどんな決断を下すのか、注視したいです。
 

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