2025年7月20日日曜日

与党大惨敗

2025年の参議院選挙の開票が始まりましたが、早々に与党の大惨敗がはっきりしてきました。
ある程度予想されていたとは言え、その負け具合がかなり激しそうですね。
公明党は、負けは負けでも、惨敗というほどではなさそうですが、創価学会の組織票が高齢化で弱ってきており、その影響が一番大きそう。
一方の自民党は、史上最低の獲得議席となりそうです。
ただ、自民党に関しては、自業自得的な面が強いと思いますね。
岸田前首相の政権運営が感度不足で不味かった上、自民党の総裁選では、最初の投票で高市さんがトップだったにもかかわらず、岸田-菅ラインがひっくり返して石破さんに決まった経緯があります。
とは言え、長期政権を築いた安倍さんも、総裁への再就任は決選投票での逆転でしたから、それが決して悪いことだとは思いませんが、就任後も党内基盤の弱さがあって方針が定まらず、外相や幹事長などの親中的な陣容も支持されませんでしたね。
党内野党として批判するには好き勝手言えますが、実際に政策を決めるとなると、色々と調整が要る。
そういう時に、かつての発言を苦々しく思っていた人は、協力を控えてしまうでしょう。
閣僚の陣容や、対米交渉担当として赤沢大臣を起用したことを見ても、人材不足感は拭えませんでした。
長期間無所属だった石破さんと10人弱の森山派の森山さんですから、他のグループと協力せず、この陣容で運営して行こうというのは、少し無理がありましたね。
あとは、自民党支持層にとっては、リベラルに近い立ち位置が嫌われたというのもあるんでしょう。
先の都議選では、自民党支持層でさえ自民党に投票しなかった層が多かったのも、そういう経緯が影響したんではないでしょうか。
また、俯瞰して見れば、参政党の台頭も、岩盤支持層と言われていた保守層が、自民党から参政党に鞍替えしたとも言えそうですね。
日本では、自民党は保守政党として認識されていますが、世界的に見れば穏健左派の政党です。
自民党より右側が存在しなかったから自民党に投票していたが、リベラル化した自民党より右側の政党ができたらそちらに投票する、という人は多いように思いますね。
 
さて、歴史的大敗の可能性が高くなりましたから、石破首相の退陣は避けられないでしょう。
で、次は誰か?
自民党より保守寄りの党が台頭しましたから、過半数割れとはいえ、思想が違い過ぎて、全野党が協力して政権を奪うということは考えにくい。
自民党では、順調に行けば総裁選の1回目の選挙で党民票も議員票もトップだった高市さんでしょうが、火中の栗でもあります。
どうなるか、興味深いですね。
また、減税が選挙の中心議題として挙がってきてましたが、財源が無い以上、突き詰めれば、今までの社会保障体制から小さな政府の方向へ向かうということです。
これについて、野党がどこまで語れるのか、そこも注視したいですね。
 

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