クラウドストライクのアップデートによる、WindowsPCのブルースクリーン再起動の障害。
いわゆるBlueScreenOfDeath(BSOD)というやつです。
マイクロソフトが試算したところによると、全世界で850万台ほどが障害に見舞われたようですね。
ただ、850万台という数は、確かに大きいのですが、障害のインパクトの割に、台数としては少ない印象があります。
そもそも、全世界で稼働しているWindows端末の1%未満ということですから、割合としては少ない。
クラウドストライクは、クラッキングやマルウェアに対し、より高度に対応するBDRというソフトですが、クラウドストライクの契約形態から考えると、大企業かつ、かなりセキュリティに対する感度が高い企業ということになるんでしょう。
なので、そこまで台数は多くなかったが、大企業のインフラ系システムで不具合が目立ったということみたいですね。
ちなみに、BDRのソフトの中では、クラウドストライクは18%~20%というシェアを持つトップシェアのソフトとのこと。
つまりBDRまで導入しているのは、最大値で見てもWindowsPCの内の5%ということになります。
数年前ぐらいから、BDRに関する営業がかなり盛んになっている印象ですが、営業さんの熱量に比して、まだそこまで普及している感じではないようですね。
それにしても、下の記事の冒頭部分にもあるように、過去12年間で最も巨大な障害を発生させたものが悪意のあるコードではなく、守る為のものだったというのは、非常に皮肉めいていますね。
これが重要なケースとなり、仕組みがもう1段変わる可能性もありそうです。
bitlockerというディスクの暗号化が、もう標準でオンになっていますから、回復には1台1台物理的に対処しないといけないという、システム管理者殺しの障害になっていますからね。
マンパワーが足りなさすぎる。
それから、障害の波及として、下のような記事もありました。
確かに、どの程度の補填や免責があるのかは知りませんが、今回の障害の影響を被った業種は広いですから、保険としては莫大なものになりそうです。
まだまだ余波は続きそうですね。
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