2024年2月26日月曜日

史上最高値

連休前に、日経平均が史上最高値を更新しました。
それまでの最高値は、1989年12月29日の38,915円87銭
取引時間中の最高値は、その日の38,957円44銭です。
この日は取引最終日の大納会の日だったんですが、次の年の最初の取引日である大発会から下げ始め、バブル崩壊へと突き進むことになりました。
ただ、すぐバブル崩壊したわけではなく、土地のバブルは翌90年3月に総量規制が発動されたことによって勢いを削がれ、首都圏や大阪圏では秋頃にピークを打ち、全体としては翌91年、地方都市でも92年にはピークを打ちました。
少しタイムラグがあるんですな。
バブルの象徴でもあるジュリアナ東京が、株価も地価もピークを打った後の91年の5月に開店したのも、そのタイムラグの表れです。
ただ、今の時代から見ると、バブル崩壊で超絶な不況に陥ったようなイメージがありますが、なんだかんだ97年まで名目GDPは伸びているんですね。
その頃までは、金融システムもそれなりに踏ん張っていたように思います。
これにトドメを刺したのが97年の消費税増税。
これで決定的なリセッションを陥り、踏ん張っていた金融システムが崩れ、拓銀、山一、長銀の破綻へと繋がっていきます。
失われた〇〇年というのも、この年からと考えるのが妥当じゃないのかなと思いますね。
日経平均が史上最高値を更新するまで34年と2ヶ月の時間が掛かっていますが、97年を基準とすると、失われた27年ということになります。
また、東証の時価総額は2015年に過去最大を更新しており、その場合は、失われた18年ということになりますね。
この辺りを見ると、バブル後最高値とか史上最高値更新というのが、実質的な話というよりも象徴的な話でしかないことが解ります。
そろそろ、長ったらしい言い方にも飽きた頃ですし、史上最高値ですっきりですね。
 

2024年2月22日木曜日

サイトのリニューアル 長野の全スポット終了

サイトのリニューアルですが、長野県で訪れた全てのスポットの作成が終了しました。
 
 
リンク先にも書いていますが、お城が22城、温泉が3ヶ所、観光地が5ヶ所、寺社が5ヶ所、史跡が4ヶ所、自然が3ヶ所、資料館が4館、道路が3本で、合計で49スポットと、神戸から遠い県ながら、かなり多いですね。
思えば、長野県デビューは高校生のスキーツアーまで遡りますから、人生の半分以上前の事になります。
古い話ですね。
それ以来、若い頃はスキーでほぼ毎年、働きだしてからはツーリングでも幾度となく訪れました。
長野県は4つに分けられると言われますが、北信、中信、諏訪、伊奈、木曽、それから上田から佐久にかけてと、それぞれ特色があって、同じ県ながら少し色合いが違います。
個人的には、6つに分けられる印象でしょうか。
諏訪湖に諏訪大社の4つの社、国宝松本城に川中島、伊那谷、木曽路などなど。
それぞれ印象深いです。
中信や北信の北の方は、まだじっくりと探索できていないところですから、折を見てまた行きたいですね。
さて、次は甲信越の最後、山梨です。
 

2024年2月16日金曜日

ブラタモリ

先日、NHKの来期の編成計画で、ブラタモリをレギュラー放送しないことが発表されました。
ただ、特番としての放送には、含みを持たせた形のようです。
季刊でもいいから、特番をやって欲しいですね。
気が付けば、タモリさんも78歳ですから、泊まりであちこちロケに行くのも厳しくなってきているのかもしれません。
移動時間も長いし、山登りみたいな場所もありますし。
何より高いところが負担なのかも笑
受賞歴の一部を見ると、この番組の特徴がよく出ていますね。
 
・日本地理学会賞
・測量の日 功労者
・第4回ジュニア防災検定 特別賞
・日本地質学会表彰
・平成29年度地盤工学貢献賞
 
なかなか受賞することが無さそうな賞ばかり。
地理は身近なものですが、地質学にしても地盤工学にしても測量にしても、一般の人は関わりも少なく、かなり地味な分野ですからね。
貴重な番組です。
第1シリーズから再放送やってくれへんかなぁ
お宝コンテンツだけに、NHKグループのコンテンツ販売子会社から売るんやろなぁ
 

2024年2月9日金曜日

坂本城三ノ丸

先日、こんなニュースが出ていました。
 
 
今年は、琵琶湖の水位が結構低く、渇水が危惧される水位になっていますが、渇水の年になるとニュースになるのが、長浜城と坂本城です。
どちらも遺構の一部が湖水に沈んでおり、渇水でその遺構が顔を出すとニュースなるんですね。
ニュースをパッと見た時、今年も水が少ないからなぁなんて思ったんですが、中身を読んでみると、湖面に出てきたといういつもの話ではなく、新たに宅地造成する土地の発掘調査で三ノ丸と考えられる石垣が出土したというニュースでした。
坂本城は、本能寺の変の直後の山崎の合戦で明智光秀が敗れた後、その腹心である明智秀満が籠り、城に火を放って自刃落城した城です。
その後も数年は使われましたが、やがて南に大津城が築かれた為、廃城となり、その全容が不明なんですね。
琵琶湖に突き出した本丸から西へ二ノ丸、三ノ丸を重ねた構造の城ですが、その外縁がはっきりしたことで、おおよその城の範囲というのが確定しそうです。
徐々に姿を現してきているようで、なんかワクワクしますね。
 
参考:
 

2024年2月3日土曜日

海軍操練所

先日、江戸幕府が神戸設立した海軍操練所の跡が発掘されたことがニュースに出ていました。
 
 
その前に地元の神戸新聞に出ていたんですが、forbesの記事の方が詳しかったですね。
神戸の市街地の海際に操練所跡の碑があるのは知っていましたが、遺構が発見されたことがなかったというのは初めて知りました。
幕末に開港された港は、記事にあるように神戸も横浜もそうですが、当時の国内港から離れた寂しい僻地に造られたものの、幕末から維新を経て、海外交易の隆盛もあって大いに発展した結果、上から上から開発されてしまったんですな。
最初に開通した新橋横浜間の鉄路もそんな感じで、何年か前に開通当時の築堤が発掘されてましたね。
あれも意外でした。
絵や文献で残っているのに、全容もわからくなっていたのかと。
そう考えると、開港された5港も最初の東海道線も、当然のように今と連続している都市の初めということなんでしょうね。
都市はどんどん古いもの壊して新しくしていきますが、機能的に古くなったものを埋めたり壊したりすることは歓迎される要素で、あまり顧みられることはにないですから。