それまでの最高値は、1989年12月29日の38,915円87銭。
取引時間中の最高値は、その日の38,957円44銭です。
この日は取引最終日の大納会の日だったんですが、次の年の最初の取引日である大発会から下げ始め、バブル崩壊へと突き進むことになりました。
ただ、すぐバブル崩壊したわけではなく、土地のバブルは翌90年3月に総量規制が発動されたことによって勢いを削がれ、首都圏や大阪圏では秋頃にピークを打ち、全体としては翌91年、地方都市でも92年にはピークを打ちました。
少しタイムラグがあるんですな。
バブルの象徴でもあるジュリアナ東京が、株価も地価もピークを打った後の91年の5月に開店したのも、そのタイムラグの表れです。
ただ、今の時代から見ると、バブル崩壊で超絶な不況に陥ったようなイメージがありますが、なんだかんだ97年まで名目GDPは伸びているんですね。
その頃までは、金融システムもそれなりに踏ん張っていたように思います。
これにトドメを刺したのが97年の消費税増税。
これで決定的なリセッションを陥り、踏ん張っていた金融システムが崩れ、拓銀、山一、長銀の破綻へと繋がっていきます。
失われた〇〇年というのも、この年からと考えるのが妥当じゃないのかなと思いますね。
日経平均が史上最高値を更新するまで34年と2ヶ月の時間が掛かっていますが、97年を基準とすると、失われた27年ということになります。
また、東証の時価総額は2015年に過去最大を更新しており、その場合は、失われた18年ということになりますね。
この辺りを見ると、バブル後最高値とか史上最高値更新というのが、実質的な話というよりも象徴的な話でしかないことが解ります。
そろそろ、長ったらしい言い方にも飽きた頃ですし、史上最高値ですっきりですね。
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