内部告発による不正動画に始まり、副社長のパワハラ、モラハラの発覚、保険会社との癒着、最悪とも言われた謝罪会見、店舗前の街路樹の枯死。
このほかにも、恫喝まがいの営業マンの対応とか、不利な契約を結ばされたとか、まだまだネタは尽きません。
そんな中、ビッグモーターの借り換えが拒否されたというニュースが流れました。
ビックモーターは上場していないので、あくまで推測値になるんですが、数百億程度の融資残高があると言われています。
その内、90億円の借り換えが拒否されたという話ですね。
それに対し、現預金は320億円程度があるようですから、当分は問題ないとのこと。
ただ、借り換え拒否は、銀行も世間の目を気にしますから、批判の飛び火を嫌がったという側面も強そうなのがひとつ挙げられるのと、取引が半減しているとのことで、会社存続に疑問が出てきているという事の裏返しでもあるんでしょうね。
次の借り換えタイミングまでに、世間に対する信用回復がある程度進んでいないと、次回も厳しいかもしれません。
ただ、再建のコンサルとして、大手のデトロイトトーマツが請けたという話ですから、大手コンサルの手腕に対する信用や、コンサルと銀行との付き合いが要素として加味されますので、世間の評価との両睨みの判断になりそうですね。
ビックモーター側は、今のところは比較的強気の方針なのか、300もある店舗は維持する模様で、高給な従業員にもそのまま継続して給与を出しているようです。
従業員については、ここで引き止めておかないと、この状況下で新規で就職する人は皆無でしょうし、しょうがないでしょうな。
また、直近7月は、黒字を確保したとのことでしたが、これは、規模縮小中の貿易黒字と同じようなもので、買取が減りつつ販売は以前の契約が生きている状態なんじゃないのかな、と思うんですよね。
出るお金は減る一方、入るお金はまだ余韻が続いている、と。
ただ、中古車は2万2千台以上も保有しているとのことですから、比較的現金化が容易な資産として、これはつかなり強みになりそうです。
1台100万円としても、ざっと220億円はあるということですからね。
今後は、悪質な営業が封じられるので、販売の粗利も減るでしょうし、カーセンサーの掲載からも外されたことで買取も難しくなり、粗利と売り弾の確保が課題になりそうですが、固定費の出血はそのままに、なんとか取引の循環を維持しつつ、膿出しと世間の信用の回復ができるか、時間との競争になりそうです。
でも、今回の件はミスと違ってかなり悪質な事案やからな~
日本人って悪質なのは嫌うから、信用回復はかなり厳しいかもしれませんね。
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