2023年1月12日木曜日

報復大好き

中国が、日本と韓国に対し、新型コロナの水際対策の強化に対抗する形で、ビザの発給を停止しました。
これが昨日で、今日には一時滞在のトランジットビザも中止されています。
 
 
振り返れば、2010年に、日本に対するレアアース輸出規制なんてのもありました。
あれは、中国人船長の逮捕に対する報復でしたね。
これ以外にも、反中的な姿勢が見える度に、オーストラリアに対する石炭の輸入制限、フィリピンに対するバナナの輸入制限、台湾に対するパイナップルの輸入制限など、色々ありました。
全て報復的対応で、巨大化する経済的自信がそうさせたんでしょうけど、今やるのは墓穴を掘るような気がします。
アメリカによる、半導体や先端技術等の中国輸出規制が続けられ、アメリカ議会がより強硬になっている今、人的交流を政治的都合で頻繁に変えられた日には、ビジネス関係のカントリーリスクを強く意識させる結果になるだけじゃないでしょうか。
まして、ゼロコロナ政策で中国の輸出量が全く読めないところからの、コロナ完全無視体制ですからね。
政策がこんなに急に完全反転するなんて、コロナ下での環境変化でサプライチェーンの組み替えが検討されている今、「おいおい、待ってくれよ」となった企業も多そうです。
また、今度はコロナ完全無視のような政策に変えたから、他国も同じ対応にしろというのでは、外交的にも経済的にも、安定した交流関係が築けません。
その辺り、軽視してるのか、それともあえて戦狼外交の姿勢を前面に出しているのか、よく解らないですね。
サプライチェーンは、そう軽々と変えられるものではないですが、ジワジワと変更の圧力がより強まる気がします。
 

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