2023年1月18日水曜日

どうする家康

新しい大河ドラマ「どうする家康」が始まりました。
第1回目を土曜日の再放送で見たので、個人的にはドラマ開始が土曜だったわけですが。
予告編から予想するに、現代風のライトな大河ドラマという雰囲気でしたが、今のところはそれを外してはいないようです。
個人的に一番のツボとなっているは、ナレーション。
ナレーションが嘘八百!
うむ。
コピーとしてうまく収まりますな。
後の世で語られている様子で、神君は・・・という枕詞から始まると、今回の頼りない家康像では、嘘しか出しようがないですよね(笑)
実際のところ、ここ20年ぐらいで、神君神話に対する検証というのが強まっている気がします。
戦国時代の、やや不明瞭かつ興味を引きやすい部分、例えば戦国中期の合戦とか統治策等々の検証が一巡し、それ以外の地味な部分の検証に手が回るようになってきたと言えるのかも知れません。
家康に関して言えば、今川人質時代の待遇などもそのひとつでしょうね。
客観的に見れば、今川家当主今川義元の学問の師であった太原雪斎の教育を受け、さらに今川一門から正室を迎えているわけですから、明らかに、今川家のトップレベルの教育環境を用意された上で、一門として迎え入れられているわけです。
今川家の中核を担う、エリート養成コースに乗っていると言えるでしょう。
そして、行動もほとんど自由だったことや、三河へ里帰りすることも問題なかったということが、明らかになってきています。
しかし、桶狭間の合戦後に今川家から独立を果たす家康の立場で見れば、人質生活が厳しいものでなくては独立の正統性を唱えられない。
後世の幕府の人から見れば、じゃあ人質生活を厳しいものにしてしまおうかと、筆を曲げたくなるわけですな。
こういう神君神話に対する、アンチテーゼというか、実際のリアル家康の人間味というか、そういう視点でナレーションと比較すると面白いかもしれませんね。
 

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