2022年1月27日木曜日

官僚化、硬直化

再び新型コロナウイルスの感染者が増加していますね。
感染力が極大化したオミクロン株の特性をまざまざと見せつけられている格好ですが、幸いにも上気道での増殖にとどまる事が多く、肺炎まで進む人は少ないようです。
パンデミックからエンデミックへの移行過程と捉えてもよさそうですな。
ただ、感染症への行政の対応が後手に回っている印象です。
アメリカやイギリスでエッセンシャルワーカーの感染者が増加し、その隔離によって様々な社会サービスに影響が出ていました。
しかし、日本はその教訓を生かせなかった、という印象が強いですな。
新たな変異型のある程度の特性が分かっていたにもかかわらず、です。
アメリカやイギリスなどでは、陽性者の隔離期間を短縮しながらもピークを打って感染者数の減少に向かっていますから、隔離期間というのは、オミクロン株の感染者の増減に対してそれほど大きな要素ではないというのは予測できるところ。
しかし、日本では、濃厚接触者の待期期間が14日間から10日間、そして今日は7日間へ短縮を検討という話が出てきたようで、どうも泥縄式なんですよね。
仕事をしている人間なら、南アフリカや欧米のような速度で感染が広がれば、これまでのコロナ対応では人員が回らなくなっていくという流れはある程度読めていたはずで、事前に大まかな定量的な数値をもって、対応変更をアナウンスできなかったんでしょうか。
対応としては、そこはちょっと残念ですね。
また、取引先などの仕事の現場では、新型コロナウイルスへの感染自体よりも、隔離によって他の人に迷惑をかけたり職場が回らなくなったりすることへの懸念が強いようです。
オミクロン株登場による毒性の低下により、感染拡大への対策が、皮肉なことに感染拡大を抑えるメリットよりも日常生活への足枷というデメリットの方が大きくなってしまった感がありますな。
対応を柔軟に変えられなかったことによる弊害ですが、視点を変えれば、こういうメリットよりもデメリットが大きくなってしまうという現象、会社なんかでも官僚化や硬直化として表出する問題で、凄く既視感があります。
合理的でないことが嫌な自分は、こういう部分はもう堪らなく変えてしまいたい性質なので、今の状況はもの凄~く座り心地が悪いんですよねぇ
早く、本当のエンデミックになって欲しいものですな。
 

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