日本全国で、再び感染者が増加してきましたね。
ワクチン接種がある程度進んだ段階でワクチンを接種していない人も含めて緩みが出る、というのが日本より先行してワクチンを打った国々の状況でしたから、日本もそうなるとは予想していましたが、現実になりました。
とは言え、過去に比べて感染者と死者の数が連動していません。
感染者と死者の数を集計しているサイトならどこでも確認できますが、第1波から第4波まで、感染者の数が二次曲線的に立ち上がってしばらくすると、死者数も同じように立ち上がってきています。
昨年夏の第2波は例外的にその角度が緩やかでしたが、それでも連動はしていました。
ところが、今回は感染者数が二次曲線的に立ち上がった後も、死者数に明確な関連性がまだ見られません。
これが明確なワクチン効果なんでしょうね。
兵庫でも感染者が急増してきた為、非常事態宣言が検討されましたが、結果的にマンボウこと蔓延防止措置に落ち着くことになりました。
ワクチンの効果で重症病床にまだ余裕がある、というのがその理由のひとつです。
個人的には、非常事態宣言のインパクトが落ちて言葉自体の抑制力が無くなっていますから、マンボウで地域に濃淡を付けて現実的に対処するのが正解だと思います。
阪神間の感染者の多寡で、但馬地域や丹波地域まで巻き込むのは、さすがにちょっと非合理的ですから。
しかし、1ヶ月前に就任したばかりの斎藤知事ですが、なかなか冷静ですね。
これまでの井戸前知事は、大阪とソリが合わないながら連動して緊急事態宣言を要請していましたから、維新の支持も受けた斎藤知事なら大阪府の施策に合わせるかと思いきや、そうではありませんでした。
副知事上がりでも県庁職員上がりでもないですから、まだ県庁内の実情を把握したわけではないでしょうが、独自判断をして遂行できるようなそれなりの体制作りは進んでいるようです。
その辺りは、自治官僚上がりの井戸前知事と、維新系とは言え同じ流れを汲む総務官僚上がりの斎藤さんで、手法に近しいものがあるんでしょうな。
経歴を見ると、地方自体への出向も多く経験しているようですし、行政組織には慣れたものといったところでしょうか。
県民として、ちょっと期待値が上がりました。
これから頑張って欲しいですね。
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